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少子化により以前と比べて、大学・短大に入りやすくなっています。しかし、難関大など受験生に人気の大学・学部は、相変わらず厳しい入試状況です。2006年入試もこの傾向は続いていくのでしょうか。全国進学高校の進路指導教諭へのアンケートの集計結果から2006年入試の実態に迫ります。

 
   

就職情報を重視し始めた受験生

2005.12.15


受験生は就職を意識した志望校選びを行っている


受験生が志望校を選ぶ時に重視しているポイントを聞いた結果は、1位「偏差値」84.6%、2位「大学の知名度」75.9%、3位「入試科目」74.7%、4位「学部・学科・研究内容」67.6%、5位「取得できる資格」66.8%、6位「就職状況」58.5%、7位「社会的イメージ・ブランド力」57.3%、8位「自宅から通える」41.9%、9位「立地環境」35.6%、10位「両親・親族の意向」26.9%となっている。

「偏差値」「入試科目」などの入試情報と「大学の知名度」「社会的イメージ・ブランド力」などの社会的評価の情報、「学部・学科・研究内容」「就職状況」「取得できる資格」などの大学情報、この三つの情報の総合判断により、志望校を選んでいることがわかります。

この中で注目されるのは、「取得できる資格」(5位)「就職状況」(6位)です。受験生が就職を意識した志望校選びを行っていることの証です。

これについては、さらに、就職を重視して志望校を選ぶ受験生は以前に比べ、増えているか、を聞いたところ、「増えた」と感じている先生は8割を超えています。

受験生が重視するのは「資格」や「就職率」


大学新卒者の就職率が文部科学省の発表によれば、55.8%と低く、不況による就職難は受験生の志望校、志望学部選びにも影響していることがわかります。

就職に関する情報のうち、受験生が重視しているものは何かを聞いた結果は、1位「どんな資格が取れるか」79.4%、2位「就職率」53.8%、3位「有名企業への就職実績」41.9%、4位「資格取得支援講座などの開設」34.4%、5位「早期からの就職指導」22.1%、6位「OB・OGの充実度」20.9%、7位「社会人としての必要な能力の開発」11.1%、となっています。資格がダントツです。さらに、受験生は就職率を重視していることがわかります。

生徒に人気のある学部・学科系統トップは薬学部


これは受験生の学部志望動向にもはっきりと出ています。先生方が感じている、生徒に人気のある学部・学科系統を集計した結果は次のとおりです。

トップは薬学部。薬学部は今年、6大学に新設されましたが、来年から薬剤師国家試験受験のためには、医学部、歯学部、獣医学部のように6年間大学に通う制度に替わるため、人気が低下するのでないかと、見られています。今年の入試でも顕著な安全志向が見られました。今年、浪人してしまうと、来年から6年制になるため、今年現役で入学した学生に比べて薬剤師になるのが3年も遅れることになるからです。

2位は法学系で、昨年より10ポイント以上ダウンしていますが、文系トップの地位を守り、法科大学院人気が根強いことを表しています。

法科大学院は法曹(裁判官、弁護士、検察官)への道を広げるものとして大きな期待が寄せられています。現在、法曹に進むには、司法試験に合格しなければなりません。その合格率はわずか3%程度で、競争率に換算すると、33倍を超えます。難関大学の入試どころではない倍率です。

法科大学院の設置は、これを根本から変えるものです。法曹育成が試験一発勝負のものからプロセス重視に変わります。法科大学院で学んで修了すると、新司法試験を受験し、その合格率は3割程度になると予測され、比較的楽に法曹の道に進めます。さらに、法学部以外の出身者、社会人にも門戸を開くのも特徴です。

3位以下は看護、医療技術系、心理系、医、教育系と続きます。いずれも資格と密接に結びついている学部・学科です。

医療技術系は近年、人気が急上昇している系統で、設置する大学も増えています。理学療法士、作業療法士などを養成する学部で、最近、各大学に設置されはじめています。国家試験に合格すると、国家資格を取得できます。

心理系は一時の人気にかげりが出始めています。各大学に設置され、以前に比べれば、厳しい入試が緩和されてきたせいでしょう。臨床心理士を目指すのであれば、大学院進学を視野に入れておく必要があります。

教育系は近年、大きく伸びた系統です。長い間、少子化から生徒が減り、教員の採用が削減されてきました。しかし、近年ではこの採用減により、教員の高齢化が進み、定年退職者が増えてきたことから、教員採用を増やす自治体が多くなってきています。そのため、教育系の人気が復活してきたと思われます。

 

2006 君はどの大学を選ぶべきか<内容案内編>(大学通信発行)より


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