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■2003年バックナンバー
2003年1月1日〜2003年12月31日


大学・短大、専門学校、中・高等学校及び文部省等公的機関から発表された、2003年の主な教育関連のニュースをご紹介します。

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公立高校総合選抜 来春3府県に
【高校】

2003.12.25

 高校入試の過熱化を防ぐために49年度に岡山県で初めて導入され、全国に広がった公立高校の総合選抜制度を廃止する自治体が急増し、来春は山梨、京都、兵庫の3府県だけになる。
 総合選抜は、学区全体で受験生を募集し合格者を各校に割り振るもので、高校間の序列がなくなるため受験戦争を緩和するということで16自治体が採用していた。
 山梨では一部の高校のみ、京都は京都市地域のみ、兵庫県では、尼崎、西宮、宝塚、伊丹、明石の5学区で導入している。現状では、3府県で廃止の予定はないが、京都は山城地域での実施をやめ今後は流動的、兵庫の明石市では見直しの動きが出ている。
 東京都は67年度に学校群制として実施してから、当時東大合格者数200人近くを出し日本一だった日比谷高校の東大合格者が激減した。東京都は01年度に日比谷など4高校を進学指導重点校に指定し都立校の復権をはかっている。また、学区制についても東京、和歌山はすでに廃止し、来年度入試で埼玉、福井が廃止、05年度では、秋田、神奈川が廃止を予定している。





都立大法科大学院入試を延期
【大学】

2003.12.18

 11日、東京都大学管理本部は来年1月実施予定の来年4月に開設する都立大法科大学院の出願受付及び第2次選抜試験を当面延期することを発表した。
 延期の理由は、専任教員に就任予定の20人のうち都立大の教授など民法などを担当する4人が辞職したため。これにより、民法の専任教員が1人もいなくなり、文部省の設置認可基準をみたせなくなった。後任の教員は国の大学設置・学校法人審議会の審査を受ける必要があり、文科省が学生募集と入試の実施を保留するように指導したという。
 都は、「引き続き来年4月開設の準備を進めており、今後の日程については、1月中旬以降に改めて発表する」としている。
 問い合わせ先は、大学管理本部管理部総務課(電話03-5320-7088)。





センター試験志願者1万5537人減
【大学】

2003.12.11

 大学入試センターは8日、来年1月実施のセンター試験の確定志願者数を発表した。それによると、58万7350人が出願し、前年度と比べて1万5537人、2.6%の減少となった。
 内訳は、現役高校生が42万6839人(1万1176人減)、高校既卒者が15万3622人(4190人減)、その他6889人(171人減)。( )内は前年度との比較。現役高校生の割合は、72.7%と前年度比0.1ポイント減少している。男女比では、男子59.7%、女子40.3%で、女子の比率が0.2ポイント上昇している。また、減少率も男子3.0%、女子1.9%と男子の減少が目立つ。
 これは、現役高校生が前年より約4万8000人減少したことが影響していると考えられている。
 成績開示については、全体の64.2%が希望し、前年度より0.7ポイント増加した。





難関私大のセンター利用入試が志願者増の見込み
【大学】

2003.12.10

 国立大のセンター試験が原則5教科7科目となったことや、法科大学院設置に伴う法学部の定員減などの影響で、国公立大志望者は来春、社会科学系学部を中心に、私立大のセンター利用入試に流れる可能性が高い。難関私大では志願者増が予測されている。
 法学部定員を減らす東大(190人減)や一橋大(55人減)志望者の多くは、慶應義塾大のセンター利用入試に流れそうだ。同大は従来2科目課していた数学を1科目に減らし、大学独自試験の面接を廃止。出願すれば合否が決まるようになる。個別試験として小論文を課す早稲田大・法のセンター利用入試に比べ、出願しやすくなったことは間違いない。「慶大・法は現時点でも志望者が増えているが、難関国立大受験生が殺到する可能性がある」と、予備校関係者は予測する。
 明治大政治経済学部に新設される後期日程も、志願者が多いと考えられる。出願締め切り日が3月5日なので、国公立大前期日程受験後に“駆け込み”出願することが可能だからだ。新たにセンター利用入試を導入する法政大(人間環境学部、キャリアデザイン学部)、立教大(社会学部)なども人気を集めそうだ。





大学16校、短大2校新設認可
【大学】

2003.12.04

 文部科学省大学設置・学校法人審議会の21日の答申によると、大学16校、短大2校、大学院大2校、大学院17校の来春の開校が認可された。その他、大学の学部22校、学科2校、短大の学科6校などの新設認可を答申した。
 傾向としては、薬学系、医療系学部の看護系学科が目立つ。
 法科大学院を除く、答申内容は次の通り。( )内は、所在地の都道府県。
<大学の新設>国際教養(秋田)、県立保健医療(香川)、県立医療技術(愛媛)、星槎(北海道)、創造学園(群馬)、日本薬科(埼玉)、武蔵野学院(埼玉)、千葉科学(千葉)、聖母(東京)、八洲学園(神奈川)、静岡福祉(静岡)、浜松学院(静岡)、愛知新城大谷(愛知)、日本赤十字豊田看護(愛知)、大阪女学院(大阪)、沖縄キリスト教学院(沖縄)
<短大の新設>ヤマザキ動物看護(東京)、愛知きわみ看護(愛知)
<大学院大学の新設>情報セキュリティ(神奈川)
<大学院の新設>県立看護(石川)、県立看護(岐阜)、県立看護(沖縄)、天使(北海道)、青森中央学院(青森)、尚美学園(埼玉)、東邦音楽(埼玉)、学習院女子(東京)、新潟産業(新潟)、山梨英和(山梨)、静岡文化芸術(静岡)、名古屋産業(愛知)、大阪樟蔭女子(奈良)、日本赤十字看護広島(広島)、西日本工業(福岡)、長崎国際(長崎)、鹿児島純心女子(鹿児島)
 詳しくは、当サイトの「新設大学学部学科情報」を参照。





成蹊大学法科大学院がキャンパスでガイダンス開催
【大学】

2003.12.03

 成蹊大学法科大学院(東京都武蔵野市)は、今月6日(土)に、キャンパス内で最終ガイダンス(説明会)を開く。同大学院は12月15日から出願の受け付けが始まる。
 夜間・土曜授業を開講し、社会人でも学びやすいように配慮されているのが同大法科大学院の特徴だ。仕事を持ちながらさらにスキルアップに励む社会人の存在は、一般学生にとってもいい刺激になる。1学年50人(法学未習者30人・既習者20人)の少人数制によりきめ細かな指導を目指している。
 出願の締め切りは来年1月9日で、試験日は1月31日(面接は当日から2月2日までに行う)。
 ガイダンスは大学4号館ホールで午後2時から4時まで。事前の予約は不要。お問い合わせは成蹊大学入試課(TEL0422・37・3533)へ。

【成蹊大学】
http://www.seikei.ac.jp





神奈川大学が全国17会場で給費生試験
【大学】

2003.12.01

 神奈川大学(横浜市)では1934年から、独自の奨学制度として給費生試験を実施している。経済援助のみならず、広く全国から優秀な人材を募ることを目的としたもので、今年も23日に全国の主要都市17会場で実施する。
 選考は一般入試のA方式と同じ3教科の学力試験のみで、推薦書は不要。現役・既卒は問わず、他大学の併願も可能。合格者には入学金を除くすべての初年度納入金が免除されるほか、文系学部は年額100万円、理工系学部は120万円が4年間にわたって給費される。卒業後も返還などの義務はなく、自宅外通学者には年額60万円の生活援助金も支給される。
 会場は横浜(同大キャンパス)のほか札幌、秋田、仙台、さいたま、千葉、新潟、金沢、甲府、松本、静岡、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇。同試験で給費生に採用されなかった場合でも、2月の入学試験合格者と同等以上の学力があると認められた受験生には、入学が許可される。問い合わせは神奈川大学入試センター(045-481-5857)。

【神奈川大学】
http://www.kanagawa-u.ac.jp/





法科大学院66校認可
【大学】

2003.11.27

 21日、文部科学省の大学設置・学校法人審議会は、審査を受けた72校のうち66校について来年4月からの受験生受け入れを認可した。2校は「保留」で、残る4校は不認可となった。これにより、来年度開校は68校になる見通し。
 法科大学院の審査結果は次の通り。※( )内は入学定員。
■認可66校
<国立19校>北海道大(100)、東北大(100)、千葉大(50)、東京大(300)、一橋大(100)、横浜国立大(50)、新潟大(60)、金沢大(40)、名古屋大(80)、京都大(200)、神戸大(100)、島根大(30)、岡山大(60)、広島大(60)、香川大(30)、九州大(100)、熊本大(30)、鹿児島大(30)、琉球大(30)
<公立2校>東京都立大(65)、大阪市立大(75)
<私立45校>東北学院大(50)、白鴎大(30)、大宮法科(100)、駿河台大(60)、独協大(50)、青山学院大(60)、学習院大(65)、慶應義塾大(260)、国学院大(50)、駒沢大(50)、上智大(100)、成蹊大(50)、創価大(50)、大東文化大(50)、中央大(300)、東海大(50)、東洋大(50)、日本大(100)、法政大(100)、明治大(200)、明治学院大(80)、立教大(70)、早稲田大(300)、神奈川大(50)、関東学院大(60)、桐蔭横浜大(70)、山梨学院大(40)、愛知大(40)、中京大(30)、南山大(50)、名城大(50)、京都産業大(60)、同志社大(150)、立命館大(150)、大阪学院大(50)、関西大(130)、近畿大(60)、関西学院大(125)、甲南大(60)、神戸学院大(60)、姫路独協大(40)、広島修道大(50)、久留米大(40)、西南学院大(50)、福岡大(50)
■保留2校
<国立1校>大阪大(100)<私立1校>専修大(75)
■不認可4校
<私立4校>青森大(100)、北陸大(60)、愛知学院大(35)、龍谷大(100)





大阪女学院短大が4年制単科大「国際・英語学部」設置へ
【大学】

2003.11.26

 大阪女学院短大(大阪市中央区)は来年4月、4年制単科大学の開設を予定している。学部は国際・英語学部。英語の運用能力と専門知識を身につけた、世界で通用するプロフェッショナルの育成が目標だ。
 具体的な職業像のもと、3コースを設置。「国際協力」は国連や政府機関、NGOやNPOなどの国際協力を軸とした職業をめざす。「国際マネジメント」は外資系及び国際的に業務展開をする企業でマーケティング、ファイナンス、広報戦略、製造管理、法律・特許などの業務を担う人材となることをめざす。「国際コミュニケーション」は、学校教育の枠外で英語教師やカリキュラムデザイン、テキスト・テスト開発などの英語教育業務や翻訳、通訳などの業務に携わることをめざす。
 科目は基礎群と展開群に分かれ、3年次からの学科目(展開群)はすべて英語による授業。そのため3年次までにTOEFL520をクリアしなくてはならない。人類社会が直面する課題からテーマを選び、英語で考え、ディスカッションし、英語のレポートにまとめながら、“グローバル・スタンダード”を身につけていく。

【大阪女学院短期大学】
http://www.wilmina.ac.jp





05年度開設の新都立大入試概要など発表
【大学】

2003.11.20

 東京都大学管理本部は、14日、東京都が2005年4月に開設する新都立大学について学部構成・募集定員・入試概要を発表した。
 初年度の募集定員は1510人で、センター試験と学力試験からなる一般選抜と推薦入試を全学科コースで行う。また、一部の学科コースでは、AO選抜、チャレンジ入試、ゼミナール入試、特別選抜など多様な選抜も実施される。
 南大沢キャンパスには都市教養学部(900人)と都市環境学部(200人)がおかれ、日野キャンパスにはシステムデザイン学部(210人)、荒川キャンパスには保健福祉学部(200人)がおかれる。なおシステムデザイン学部の1・2年次は南大沢キャンパス、保健福祉学部の1年次は南大沢キャンパス。
 学部の構成と定員は、都市教養学部は人文・社会系200、法学系200、経済学系240、理工学系260。

東京都大学管理本部 http://www.daigaku.metro.tokyo.jp





那須高原海城中学・高校が体験入寮
【高校】

2003.11.14

 “中高一貫の全寮制男子校”の那須高原海城中学・高等学校(栃木県那須町)は、来月6・7日に1泊2日の体験入寮を実施する。対象は小学6年生と中学3年生の男子。授業を見学したり、在校生に話を聞いたり、教育相談を受けることができ、希望者はAO入試を受けることができる。
 「寮の生活がどのようなものか実体験したい」という受験生や父母の要望に応えて実施されているもので、今年度は8月、10月に続き、3回目の開催となる。保護者の宿泊もでき、参加費用は生徒、保護者とも一人3000円。東京駅、東北新幹線新白河駅から無料送迎バスを運行するが、自家用車での訪問も可能。
 同校のAO入試は、保護者面談、本人面談と体験入寮、書類(ヒアリングシート、作文、学力を示す資料)の3段階で選考し、いつでも受験できる。受験生の意欲や学校との相性に重点を置いているという。
 体験入寮の参加申し込み、問い合わせは那須高原海城中学校・高等学校(0287・77・2201)または同校東京案内室(03・3209・5880)。

【那須高原海城中学校・高等学校】
http://www.nasukaijo.ed.jp





法科大学院の影響で法学部の間口狭まる
【大学】

2003.11.13

 新司法試験の合格者数は2010年をめどに、現在の1000人規模から3000人規模にまで拡大される予定だが、この法曹界への間口拡大が、法学部への入り口を狭くしている。法科大学院の教員確保のため、多くの大学が法学部の定員を減らし、削減数が1000人近くに達することによる。
 法学部で来年定員を最も減らすのは早稲田大で、今春の730人から500人と、230人の減となる。慶應義塾大も40人減の560人となる。国立大では東大が590人から400人(190人減)となるほか、神戸大(80人減)、一橋大(55人減)など、多くの大学で法学部の定員が減る。
 前年度を100とした時の法学部の志望指数は、ほぼ横ばい状態で、定員減は難度アップを意味する。主要予備校の調査をまとめると、東大、早稲田大ともに難易度で2〜4ポイント増。中央大、明治大などでも、2〜5ポイントの上昇が見られる。
 法科大学院は法学部以外からの進学も可能なため、予備校関係者は「経済や商学部など、他の社会科学系学部への流入も考えられる」と分析。経済・商学系学部が連鎖反応を示す可能性もあるという。





寮のある私立中・高等学校が合同説明会開催
【高校】

2003.11.10

 全国私立寮制学校協議会(全寮協)は11月27日(木)・28日(金)の両日、「寮のある学校合同説明会」を開く。日本を代表する寮制学校が集まり、寮ならではの利点、日本の寮制の現状などを保護者に紹介する。
 欧米では全寮制学校が高水準の教育を行う場として認知されており、各業界のトップを輩出している。日本ではまだ珍しい存在だが、少子化が進む中、家族と離れて生活することで自主性や協調性、リーダーシップが身に付くとして、注目されている。
 27日は横浜エクセルホテル東急で、13時から16時。28日は御茶ノ水「東京ガーデンパレス」で、13時から17時。全国20の有名寮制学校が参加し、それぞれの教育方針や特色を紹介するほか、教育相談・入試相談が行われ、問題集・願書の無料配布などが行われる。また、御茶ノ水会場では、漫画「キャンディ・キャンディ」の作者、いがらしゆみこさんが講演する。入場無料。連絡先は大学通信情報企画部(03・3291・3701)。





9日・16日に都立高校等合同説明会が開催
【高校】

2003.11.06

都立高等学校及び高等専門学校を対象とした「都立高等学校等合同説明会」が多摩地区と区部で各1回、東京都教育委員会、東京都公立高等学校長協会の主催で開催される。
各校ごとに個別の相談コーナーを設け、学校関係者と来場者が面談形式で進路相談等を行う。学校案内などの資料をそろえたコーナーも設けられる。
第1回は9日、都立立川高等学校で、第2回は16日、東京体育館でいずれも午前10時から午後4時まで開催される。参加予定校は、平成16年度募集を行う全都立高等学校及び高等専門学校(一部島しょ地区を除く)で、第1回は105校(多摩地区の全学校と一部区部等の学校)、第2回は179校(多摩・島しょの一部学校を除く全校)。
入場は無料で、事前予約の必要はない。





法科大学院適性検査(特例措置)志願者数確定
【大学】

2003.10.30

 21日、大学入試センターは11月9日に実施される法科大学院適性試験の志願者数を発表した。確定した志願者数は、8049人(男5954人、女2095人)。東日本(駒澤大学)は、5558人、西日本(大阪学院大学)は2491人。
 出身学部別に見ると法学部出身者は49.2%と約半分をしめる。その他法学部以外の文系学部は35.0%、理系学部は、13.2%となっている。年代別には20歳代が51.4%と半数を占め、30歳代(32.1%)をあわせると8割を超える。
8月1日に実施した適性試験の受験者数2万8340人と比べると約28.4%となる。また、同時に行われる追試験許可者数は、516人(東日本:392人、西日本:124人)となった。





大学入試センター試験出願締め切る
【大学】

2003.10.23

 17日、来年1月17、18日に実施される大学入試センター試験の出願が締め切られた。当日午後5時までに到着した願書は56万4866人で、昨年同時期より1万8005人の減少。
 昨年の最終志願者数は、60万2887人だったことから2万人くらいの減少がみこまれる。初めて短大の参加が認められ99校が利用することになり、私立大は参加校も増え543校、参加率約76%と過去最多となったことから、センターは約60万人の出願者数をみこんでいたが予想をやや下まわりそう。
 内訳は、現役が41万9106人で、昨年同時期より1万2830人減少、浪人や大学資格検定合格者などの合計は14万5760人で5175人減少。
 最終出願者総数の公表は11月上旬を予定している。





兵庫県高校進学希望率が0.3ポイント減 単位制・特色ある学科人気
【高校】

2003.10.16

7日、兵庫県教育委員会は平成16年度高等学校進学希望者数等調査(9月1日現在)を発表した。県内国公立中卒者5万3276人(対前年比856人減)のうち、97.15%(対前年比997人減)と前年度(97.45%)から0.3ポイント減少した。就職希望者数は1519人(対前年比141人増)で2.85%となり前年度(2.55%)より0.3ポイント増加した。過去3年間増加していた進学希望率が減少し、減少していた就職希望率が増加した。
 単位制(全日制普通科)4校への進学希望率は平均1.67倍と公立全日制平均1.21倍と比較して依然として高い。その理由として、生徒の多様なニーズに応えるため多様な科目の開設など弾力的な教育課程の編成が可能なことがあげられる。
 また、特色のある学科は明石(美術)3.35倍、市尼崎(体育)3.10倍、明石西(国際人間)3.03倍、新宮(看護)3.03倍、社(体育)2.70倍、西宮(音楽)2.43倍など、進学希望が集まっている。
普通科目と専門科目を併せて総合的に学ぶことができ、生徒の多様なニーズに対応する総合学科(全10校)も平均1.36倍と希望が高い。





センター試験出願受付開始
【大学】

2003.10.09

 6日、来年1月17,18日実施の大学入試センター試験の受付が開始された。期間は、17日(同日消印有効)まで。6日午後5時現在の出願者数は1万1366人で、内訳は、現役が前年より400人減少し1万674人、浪人など既卒者は535人減の692人。
 センター試験を利用する4年制大学は、前年より25校増加し、国立83校、公立73校、私立387校の合計543校。国公立は、再編統合に伴い減少したが、私立は参加率約76%となり過去最多となった。また、来年から短大の参加がみとめられ、参加する短大は、私立89校,公立10校、合計99校。同センターは、今年度並の約60万人の出願を見込んでいる。





法科大学院適性試験追加試験 出願者5689人
【大学院】

2003.10.02

 30日、大学入試センターが11月9日に実施される法科大学院の受験者に課される適性試験の追加試験の出願状況を公表した。30日午後5時現在の出願数は5689人。同日消印までの出願を受け付けし、確定志願者数は10月中旬に発表される。
この追加試験は、当初9月14日に予定されていたが、本年度は各法科大学院が設置許可申請中であるため全体像が確定されておらず、法科大学院への入学希望者が十分な情報を得ることができなかったため、進学を決断できないまま適性試験の出願期間が過ぎ出願できなかった者が少なくないという事情から、日程を繰り下げて11月9日に実施することになったもの。
試験会場は、東日本(関東地区)は駒澤大学試験場(東京都世田谷区)、西日本(近畿地区)は、大阪学院大学試験場(大阪府吹田市)を予定している。





センター試験科目増でも国立大人気変わらず
【大学】

2003.09.24

 来年1月、国公立大のセンター試験で、5教科7科目を課す大学が大幅に増える。大学通信の調べでは、昨年までセンター試験を5教科7科目で実施していたのは、全定員の13.5%に過ぎなかったが、来年は65.9%まで増加する。
 入試科目の増加は、受験生の「国立大離れ」に結びつくことが多いが、今回はそうでもないようだ。予備校などが実施している全国模試の結果によると、全体では概ね昨年並みの志望者数だという。国立大学協会が2年半前から科目増を告知し、高校側がきちんとした対応を取れたためと見られる。科目が増えても、受験生が学費の安さや地元にあるメリットなどを優先させた結果だろう。





外国人学校出身者にも大学入学資格認定
【大学】

2003.09.22

 一部の外国人学校の卒業生にも大学入学資格を認めること等を含む学校教育法施行規則と告示の改正を、19日から適用することを文部科学省が発表した。これまで、大学入学資格検定(大検)合格が条件とされていたが、無条件に大学受験資格が与えられることになる。
 大学入学資格が認定されるのは、国際的な評価団体WASC、ACSI、ECISの3団体に認定を受けたインターナショナルスクールなど16校と、外国の学校教育制度で高校と同等の学校課程を有すると位置づけられた教育施設5校(インドネシア学校東京、東京韓国学校、東京中華学校、横浜中華学院、京都韓国中学)の修了者。外国の教育制度による位置づけを尊重した認定では、その位置づけが公的に確認できたところから追加する予定。
 この他に、高校を卒業していなくても各大学の個別の検査を受け、高校卒業と同程度の学力を有すると認められた場合には、その検査を受けた大学に限り受験することができるようにし、大学入学資格認定を拡大している。
 これを受けて、九州大学と名古屋大学では、来春の入試から朝鮮学校卒業者に対しても入学資格を認めることを決定した。
 今回の文科省の改正では、朝鮮学校卒業者の大学入学資格は認められなかったが、九州大学では個別審査の実施要項を発表し、学校での教育内容を示したものと卒業見込み、あるいは卒業を証明する書類に基づいて個別の審査を行い入学資格の認めることにした。名古屋大学では、卒業見込み証明書などの必要書類を提出すれば、資格を認定する。





都立高校入試日程発表
【高校】

2003.09.18

 東京都教育委員会は11日、平成16年度都立高校入試の実施要項を発表した。第一次募集・分割前期募集の願書受付は2月5・6日、試験日は2月24日で、合格発表は3月1日に行われる。
 推薦は、願書受付が1月26・27日、面接・実技検査等は1月29日、合格発表日は2月3日。全日制第二次募集・分割後期募集の願書受付は3月5日、学力検査は3月10日、合格発表日は3月15日となっている。
 城東、大森、足立新田、葛西南、八王子北、芝商業(商業科)、第一商業(商業科)、第五商業(商業科)、工業、芸術、駒場の11校で推薦枠を5%〜10%拡大した。特色のある学校づくりや生徒の卓越した能力を伸ばすことを目的とした、文化・スポーツ等特別推薦を実施する学校は三田、城東、大森、足立新田、葛西南、八王子北、永山、飛鳥、上水、千早、第五商業、八王子工業(機械科)、府中工業、芸術(音楽)、杉並総合の15校。
 また、選抜での調査書の扱いをこれまでの5段階の評価から、A・B・Cの3段階の評価を点数化する観点別学習状況の評価へ変更した。この評価方法では、その教科や関連事項への関心、意欲、態度や各教科に必要な能力、たとえば国語なら書く能力や読む能力など、評価項目を細分化し、中学校における生徒の学習意欲等がより細かく評価できようになるとしている。
 一般選抜では、学力検査において自校作成問題を出題する学校が昨年より4校増え日比谷、戸山、墨田川、新宿、青山、西、八王子東、立川、国立、国分寺の10校となっている。
 中学3年生や保護者などを対象とした都立高等学等合同説明会が11月9日(立川高校)・16日(東京体育館)に行われる。





国立大学等の入学定員概算要求ベース発表
【大学】

2003.09.11

 文部科学省が概算要求ベースの国立大学の入学定員を先月28日に発表した。これによると、大学の定員は9万7187人から9万6525人に、北海道大学医療技術短期大学部などが募集を停止した短期大学の定員は290人となり、大学・短期大学あわせて1342人減少した。大学院の定員は法科大学院の新設などで専門職学位課程の定員が226人から2087人に増加したことが影響し、2537人増え5万3725人となった。
 大学の入学定員の改訂では特に法学関係学部の定員減少が目立っている。最も減少しているのは東京大学法学部で190人減、他に神戸大学法学部80人減、九州大学法学部60人減などとなっている。学部の改組によって定員が減少しているのは島根大学法文学部85人減、新潟大学法学部75人減、金沢大学法学部35人減などである。合計すると925人減で東北大学を除く法学関係学部設置大学19大学で定員が減少している。大学院の定員については、修士課程の社会分野では定員が減少したが工学分野、理科学分野、医学歯学分野での定員増が影響して修士課程全体の定員も増加、専門職学位課程では法科大学院の定員が1650人新たに追加されたため増加、博士課程も修士課程同様で社会分野は減少、工学、医学歯学は増加し博士課程全体でも増加した。





法科大学院適性検査 総合平均点63.05点
【大学】

2003.09.09

 9月5日、大学入試センターが8月31日に行った法科大学院入試の一次試験となる適性検査本試験の結果(速報値)を発表した。第一部と第二部を総合した平均点は100点満点中63.05点だった。
 総合の最高点は100点、最低点は2点、標準偏差は14.24点だった。各部(50点満点)のそれぞれの結果は、「推論・分析力」をみる第一部の試験は平均点28.88点、最高点50点、最低点は0点、標準偏差は9.20点で、「読解・表現力」をみる第二部は受験者数が2万8325人、平均点34.18点、最高点50点最低点2点、標準偏差6.88だった。第一部のみ受験した者の第二部の点数は0点と見なされている。詳細な得点分布は後日発表される。
受験者総数2万8340人のうち男性は2万512人で女性は7828人。一方、3日に発表された日弁連法務研究財団の適性検査の結果では、受験者1万8355人のうち、法科大学院入学が可能な年齢・学歴を有すると思われる1万8155人の総合平均点が300点満点中176.91点、標準偏差は34.42だった。





国公立大学 センター試験5教科7科目以上増加
【大学】

2003.09.04

 8月26日、文部科学省は国公立大学入学者選抜の概要を発表した。それによると、大学入試センター試験で5教科7科目以上を課す大学・学部が前年の63大学113学部から91大学344学部に増加した。
 これまでは、国語・英語・数学2科目と社会の地歴公民のうち1科目そして理科1科目の6科目型が主流だった。7科目型では地歴公民か理科を2科目課すというのが主なパターンとなりそうだ。
 国立大学では53大学101学部から72大学312学部となり、国立大学全体の約87%が5教科7科目以上を課す。これにより、入学定員数に対する募集人員の割合が前年の13.5%から65.9%へと大幅に増加している。公立大学も10大学12学部から19大学32学部へと増加している。平成17年(2005年)度以降も7科目型の実施を予定している学校があるため、今後も増加するとみられる。
 また、アドミッション・オフィス(AO)入試を実施する大学は8大学13学部増えて29大学86学部となり、国立大学では鳥取大学や鹿児島大学など5大学が、公立大学では東京都立大学など3大学が新たに実施する。この他に2次試験で面接を課す国公立大学の学部数や小論文を課す国立大学の学部数の増加もみられる。





大学入試センターの適性検査 受験者2万8340人
【大学】

2003.09.03

 8月31日、大学入試センターは法科大学院入試の適性検査を全国63の会場で実施し、出願者数の90.54%にあたる2万8340人が受験した。試験は90分ごとの二部構成で、第一部は「推論・分析力」、第二部は「読解・表現力」を試す問題が出題された。
 この適性検査は判断力や表現力といった基本的能力をみるためのもので、試験の成績が各大学院で参考とされる。試験の正解は9月1日に発表されており、成績は9月中旬以降受験者に通知される予定だ。
適性検査はセンターの他に日弁連法務研究財団が8月3日に本試験を実施している。センターは、8月22日に法科大学院協会設立準備会等からの要請を受けて特例措置として追加の試験を実施することにしたが、財団ではすでに試験を終えた受験者に不公平感を抱かせることは避けられないとして追加の試験を実施しないことにした。センターはこの試験は特定の知識を試すものではないため、本試験と追試験の受験者で準備期間の違いなどの理由で不公平が生じることはないとしている。当初の予定では疾病や事故などやむを得ない理由で受験できなかった場合の追試験は9月14日に行われる予定だったが、この試験も繰り下げて特例措置の試験日と同じ11月9日に行われることになっている。





法科大学院適性検査を11月にも実施
【大学】

2003.08.28

 大学入試センターは22日、来春から開校する法科大学院の全ての受験者に課される適性検査を11月9日にも行うことを発表した。本試験の出願締め切り日以降問い合わせが相次いだことや法科大学院協会設立準備会等からの要請があったことから追加の試験実施が決まった。
 センターによると、法科大学院は現在認可申請中で、まだその全体像ははっきりしていないために十分な情報を得ることができず判断を決めかねている間に出願期間が終わってしまった人が多くいると考えられ、また、法科大学院協会設立準備会や文部科学省からも要請があったため特例措置を講じることになったということである。募集要項の配布は9月1日から始まり、願書の受付は9月24日から9月30日まで。詳しいことは大学入試センターのホームページに掲載されている。
 大学入試センターホームページhttp://www.dnc.ac.jp/





23・24日に東京都の全私立中学高等学校の合同学校説明会が開催
【中学・高校】

2003.08.21

 8月23・24日の2日間、東京都の全私立中学高等学校419校と、私立小学校52校の参加する首都圏最大規模の合同学校説明会、東京都私立学校展2003進学相談会が東京国際フォーラム(東京・有楽町)で開催される。
 東京私立中学高等学校協会、東京私立初等学校協会、(財)東京都私学財団の主催で行われ、各中学高等学校の専用ブースでの教師との個別進学相談、パネル展示、学校案内パンフレット配布などが行われ、小学校もパネル展示と個別相談を行う。東京都の全私立中学高等学校の先生と直接話ができ、いろいろな学校を一度に知ることのできる最高の機会を提供している。
 毎年開催され、3万人以上の入場者を集めている。会場は、東京国際フォーラム展示ホール(東京・有楽町)、開場時間は、午前10時から午後4時まで(最終日の入場は3時まで)。 詳しくは、東京私立中学高等学校協会(TEL03−3263−0543)または、http://www.tokyoshigaku.com。





専門学校の入学資格も緩和
【大学】

2003.08.14

 文部科学省は12日、高校卒業者を対象とする専修学校専門課程(専門学校)の入学資格を緩和し、外国人学校の卒業者や高校中退者、フリースクール卒業生など、高校を卒業していない者に大学入学試験検定(大検)を受けなくても入学できる道を開く方針を発表した。
 これは、6日文部科学省がすでに発表している大学入学資格の緩和と同じ措置で、来春入試から導入される。
 大検が免除される要件は、(1)欧米系インターナショナルスクールで、英米両国の民間評価機関3団体の認定をうけている外国人学校の卒業生(2)本国の正規の教育課程(12年)と同等の学校と位置づけられている外国人学校の卒業生(3)専門学校の個別審査で「学習歴」や社会での実務経験を考慮し、高校卒業と同等以上の学力があると認められた者、の3つである。





来春から大学受験資格が緩和
【大学】

2003.08.07

 文部科学省は6日、来春の大学入試から大学受験資格を大幅に見直す方針を発表した。高校卒業や大学入学資格検定の合格者に限定していた大学入学資格を緩和し、外国人学校の卒業者や高校中退者、フリースクール卒業生など、高校を卒業していない者も、各大学の個別審査により、高校卒業と同等以上の学力があると判断された場合に受験資格を認めるという基準を導入することを明らかにした。
 これにより、すべての外国人学校卒業生、高校中退者、フリースクール卒業生などに大学受験機会を広げ、門戸を開くことになる。
 卒業生全員に資格を認める外国人学校は、(1)欧米系インターナショナルスクールで、英米両国の民間評価機関3団体の認定をうけている(2)本国の正規の教育課程(12年)と同等の学校と位置づけられている−ことを条件としている。
 その他の外国人学校の卒業生は、大学の個別審査を受けることにより受験が可能となる。





東京都立高で文化・スポーツ等特別推薦入試を実施
【中学・高校】

2003.07.31

 7月24日、東京都教育庁は平成16年度東京都立高校入学者選抜から「文化・スポーツ等特別推薦」を実施することを発表した。実施対象校については、9月に確定し、平成16年度入学者選抜実施要綱発表日に改めて発表される。
 「文化・スポーツ等特別推薦」の概要は、卓越した能力をもつ生徒の個性を一層伸長させ、併せて各高等学校等の個性化、特色化を推進するため導入することとし、現在の推薦選抜の募集人員の中に「特別枠」(人数)を設け、枠の設定は、校長判断とするとしている。
 選考に当たっては、自己PRカードの他、面接、実技検査などを組み合わせて選考資料とし、調査書の評価・評定の扱いは、校長判断としている。
各高校は、入学後の生徒の能力を更に発揮させるために、必要な指導体制を整える。
実施希望校は、次の14校。
<実施希望校>城東、大森、足立新田、葛西南、八王子北、永山、飛鳥、武蔵村山地区単位制(仮称)、豊島地区商業(仮称)、第五商業、八王子工業、府中工業、芸術、杉並地区総合学科(仮称)
問合わせ先は、教育庁学務部高等学校教育課03(5320)6745(直通)。





埼玉県公立私立高校、東京都全私学などの合同学校説明会があいついで開催
【中学・高校】

2003.07.24

 夏休み中に高校や大学の合同学校説明会や学校毎の学校説明会、オープンキャンパスなどが各地で開催される。7月26,27日に埼玉県の国公私立高校が一同に集結した「彩の国高校進学フェア」(さいたまスーパーアリーナ)、7月26日に全国の大学が参加する大学ガイダンス2003(パシフィコ横浜)、8月23、24日には東京都私立学校展2003進学相談会(東京国際フォーラム)が開催される。
「彩の国高校進学フェア」は、公立134校、私立47校が参加する。昨年は、2日間で、参加者31000名の盛況だった。日程は、26日が12時〜18時、27日が10時から18時。主催は、読売新聞東京本社さいたま支局。
詳細は、http://www.yomiuri-mc.co.jp/fair/fair.htm。
 東京都私立学校展2003進学相談会は、東京の私立小52校のパネル展示、私立中高419校の進学相談などが行われる。主催は東京私立中学高等学校協会。
詳しくは、「合格ラ・シンバンBBイベント情報」に掲載。





神奈川県全私学の合同学校説明会が7月20日開催される
【中学・高校】

2003.07.17

 神奈川県私立中学高等学校協会の主催で、7月20日に神奈川県内の私立中学高等学校141校が参加する神奈川全私学中高展が開催される。会場は、パシフィコ横浜・展示ホールで、午前10時30分から午後4時まで。申込不要で、入場は無料。後援は、神奈川県、神奈川県教育委員会、神奈川県私学父母連合会。
 このイベントは、毎年同時期に開催される合同学校説明会で、各校の展示、イベント、学校紹介などが行われ、神奈川県内の合同学校説明会では最大規模のもの。一日でいろいろな学校の担当者と直接相談ができ、学校案内なども取得でき、比較対象できるという学校研究には最適のイベントである。
問い合わせは、神奈川県私立中学高等学校協会tel045-321-1901、http://www.phsk.or.jp





法科大学院適性試験の出願者数が発表される
【大学】

2003.07.10

 大学入試センターと日弁連法務研究財団は7日、来春開校予定の法科大学院受験者に義務づけられている適性試験の出願者数を発表した。8月31日に実施される大学入試センターの試験出願者数は7日午後5時現在で2万1590人となった。ただし、7日消印有効のため増える可能性があり、確定数は今月末に発表予定。8月3日に実施される日弁連法務研究財団の試験出願者数は、1万9216人。
 日弁連法務研究財団が発表した出願者の職業の内訳は、未集計分を除き、学生5230人、社会人4831人、無職など4757人。出身・所属の大学別では、早稲田大約1850人▽中央大約1650人▽慶應大約1200人▽東京大約1000人▽明治大約700人▽京都大約500人▽同志社大約500人▽立命館大約500人などとなっている。
 大半の法科大学院は大学入試センターの適性検査を受検するように求めているため、同センターの出願者数がほぼ法科大学院の受験者数となると見られている。





法科大学院72校設置認可申請、定員5950人
【大学】

2003.07.03

 文部科学省は6月30日、来年4月の法科大学院の設置認可申請をした大学院と予定入学定員数を発表した。申請した大学院は、国立20校、公立2校、私立50校の計72校で、定員総数は、5950人。新司法試験の合格者は2010年ごろに年3000人まで増加される予定だが、申請の数字では修了者の7〜8割が合格という目標は困難で5割程度になりそうだ。
 地域では、北海道1校、東北2校、関東32校、中部10校、近畿15校、中国四国5校、九州沖縄7校で、空白県が24県あり、都市圏、特に東京都(25校)に集中している。入学定員は30人から300人と差が大きく、東京大、早稲田大、中央大が各300人で最多。
 志願者は、大学入試センター(8月31日実施)か日弁連法務研究財団(8月3日実施)の適性試験を受験し、来年1、2月に実施される各校の入試を受験する。
法科大学院の設置希望状況は次のとおり。( )内は、定員数。
<国立大>
北海道(100)▽東北(100)▽千葉(50)▽東京(300)▽一橋(100)▽横浜国立(50)▽新潟(60)▽金沢(40)▽名古屋(80)▽京都(200)▽大阪(100)▽神戸(100)▽島根(30)▽岡山(60)▽広島(60)▽香川・愛媛(30)▽九州(100)▽熊本(30)▽鹿児島(30)▽琉球(30)
<公立>
東京都立(65)▽大阪市立(75)
<私立>
青森(150)▽東北学院(50)▽白鴎(30)▽大宮法科大学院(100)▽駿河台(60)▽独協(50)▽青山学院(60)▽学習院(65)▽慶応(260)▽国学院(50)▽駒沢(50)▽上智(100)▽成蹊(50)▽専修(75)▽創価(50)▽大東文化(50)▽中央(300)▽東海(50)▽東洋(50)▽日本(100)▽法政(100)▽明治(200)▽明治学院(80)▽立教(70)▽早稲田(300)▽神奈川(50)▽関東学院(60)▽桐蔭横浜(70)▽北陸(60)▽山梨学院(40)▽愛知(40)▽愛知学院(35)▽中京(30)▽南山(50)▽名城(50)京都産業(60)▽同志社(150)▽立命館(150)▽龍谷(100)▽大阪学院(50)▽関西(130)▽近畿(60)▽関西学院(125)▽甲南(60)▽神戸学院(60)姫路独協(40)▽広島修道(50)▽久留米(40)▽西南学院(50)▽福岡(50)





法科大学院の進学ガイダンスが東京・大阪で開催
【大学】

2003.06.26

 法科大学院についての知識を深め、司法制度改革について理解するセミナー・シンポジウムと各大学の法科大学院担当者による個別面談方式の進学ガイダンスが東京(7月13日、東京・有楽町)と大阪(7月20日、大阪・梅田)で、朝日新聞社主催、法務省・文部科学省後援により開かれる。
 弁護士で司法改革国民会議運営委員の中坊公平さんによる基調講演、法科大学院開設支援法務担当者他のパネルディスカッション「日本版ロースクールへの期待と課題」がある。
 また、早稲田大、慶應大、同志社大、立命館大他多数の法科大学院開設予定大学の担当者が個別面談方式で対応する。
 入場無料。大学生以上が対象。セミナー申込は「法科大学院ガイド」ホームページ(http://www.law-school.jp)。





法科大学院の設置認可申請受け付け始まる
【大学】

2003.06.19

 法科大学院(ロースクール)を来年4月に開設するための設置認可申請の受付けが文部科学省で13日開始された。申請期限は6月末。大学設置・学校法人審議会の審査を経て11月に認可の判断が示される予定。
 早稲田大、慶應義塾大、明治大、青山学院大、同志社大、立命館大、京都大、九州大など、約70大学が申請を予定している。
 明治大(6月21日)、横浜国立大(6月25日)、創価大(6月28日)、関東学院大(7月1日)、愛知大(7月2日)、桐蔭学院大(7月5日)、東京大学(7月10日)、中央大学(7月12日)他多くの大学が法科大学院説明会を予定している。
 授業料については、年間約200万円程度を予定している大学が多いようである。





センター試験来年1月17、18日に実施
【大学】

2003.06.12

 大学入試センターは10日、平成16年度センター試験実施要項を発表した。
 試験実施期日は、来年1月17日と18日の2日間にわたり実施される。時間割は、第1日は外国語、地理歴史、理科(3コマ)で、9時30分から、第2日は、国語、数学(2コマ)、公民で、9時30分からとなっている。
 受験案内は、9月1日から配布する。出願期間は、10月6日から17日まで。試験開始後の日程は、平均点等の中間発表が、来年1月21日(予定)、得点調整の実施の有無発表が1月23日、追試験が、1月24、25日、平均点等の最終発表が2月5日(予定)となっている。また、成績の本人開示は、来年5月1日以降に行うとしている。





平成16年度都立高、埼玉県立高入試日程きまる
【高校】

2003.06.05

 平成16年度都立高と埼玉県立高の入試日程がきまった。都立高校の第一次募集及び分割前期募集の学力検査実施日は平成16年2月24日(火)、埼玉県立高校の一般募集及び後期募集の学力検査実施日は、平成16年2月26日(木)となっている。15年度と比較して、都立高は、4日遅くなっている。
<<都立高校>>
<推薦入試>願書受付日:1月26・27日、実施日:1月29日、合格発表日:2月3日
<一般入試(学力に基づく選抜)第一次募集及び分割前期募集>願書受付日:2月5・6日、実施日:2月24日、合格発表日:3月1日
<一般入試(学力に基づく選抜)分割後期募集及び第二次募集>願書受付日:3月5日、実施日:3月10日、合格発表日:3月15日
<<埼玉県立高校>>
<推薦入学及び前期募集>願書提出日:1月27・28日、面接:2月3日、芸術系学科の適性検査:2月4日、入学許可内定者発表:2月10日
<一般募集及び後期募集>願書提出日:2月13・16日、志願先変更期間:2月17・18日、学力検査:2月26日、面接(適性検査):2月27日、合格発表:3月5日
注:上記日程は、すべて平成16年。分割募集:定員を前期と後期に分割し、二回にわけて行う募集。第二次募集:第一次募集で欠員のある学校が行う欠員補充の募集。




大学が生き残りをかけ社会人向け大学院開設
【大学】

2003.05.29

 今年度から、早稲田大(国際情報通信学専攻)、獨協大(英語学専攻、経済・経営情報学専攻情報専修コース)、名古屋工業大(産業戦略工学専攻)が新たに1年制大学院を開設した。文部科学省によると、1年制大学院はこれまで14大学で開設されている。
 1年制大学院は1998年の大学審議会の答申で社会人教育の需要にこたえるため、2000年度に始まった。学則変更を届け出れば認可の必要はなく、本来なら2年で修了する専攻分野で1年制を設けることができる。
 これは社会人向けに1年で修士を取得できる大学院で、職業教育を重視し、仕事で必要な知識や実務能力を身につけることができる。また、限られた時間の中で能力を伸ばすことができ、社会人でも大学院に通うことができるため、需要が増加してきている。
 少子化に伴い経営が厳しくなる中で、大学にとって社会人向けの大学院は重要な生き残り策となる。熊本大や名古屋工大では法人化を目前に、独自性を出すことを目的としている。ただし、1年制だからといって従来の学費が半分になるわけではない。少人数教育となることもあり、1年間でも学費は高く、法政大では入学金を含み290万円かかる。
 一方で、企業にとっても1年制大学院はメリットが大きい。1998年に旧文部省が行ったアンケートでは、70%以上の企業が1年制修士課程について必要だと答えている。従来の2年制の大学院を半分の期間に減らすことで、短期間で国内留学のような形を取ることでき、多くの社員を送り出すことが可能になった。

他の1年制大学院設置大学
熊本大(法学専攻、公共政策専攻)
国際大(Eビジネス経営学プログラム)
淑徳大(社会福祉学専攻)
成蹊大(経営学専攻特別ビジネスコース)
専修大(経済学専攻エコノメトリックスコース)
東京学芸大(学校教育専攻等)
名古屋商科大(経営情報学専攻情報技術コース)
日本大(グローバル・マネジメント専攻)
法政大(電気工学専攻ITプロフェッショナルコース)
三重大(地域文化論専攻、社会科学専攻)
武蔵野大(福祉マネジメント専攻)

(カッコ内は専攻・コース名)




東京学芸大、面接試験受けていない生徒が合格
【大学】

2003.05.22

 今年3月に行われた東京学芸大学の入学試験で、面接担当の教授が、誤って面接を受けていない受験生を合格とし、面接を受けて合格ラインに達していた受験生を不合格にしていたことが15日わかった。面接を受けずに入学していた生徒が自ら申し出たため発覚した。
 ミスがあったのは3月12日に実施された教育学部の後期日試験の面接。面接を受けた受験生は合格ラインに達していたが、面接官が誤って、面接を受けていない受験生の得点表に合格点を記入してしまった。そして、面接を受けた受験生は欠席扱いとされ、得点表には「欠」が記入された。
 同大では、本来合格になるはずだった受験生には13日に入学手続きを済ませた。一方、面接を受けなかった学生についても、本人に悪意がなく、既に入学して相当の期間を経ていることもあり、今後の在籍については修学に耐えうると判断し、そのまま在学を認めることにした。
 同大は再発防止策として、受験生が面接官に提出する「面接受験票」の導入などで管理を強化するとしている。




大学・短大20校の新設を諮問
【大学】

2003.05.15

文部科学省は13日、新設の認可申請のあった公立大学4校、私立大学14校、私立短大2校の計20校の審査を大学設置・学校法人審議会に諮問した。いずれも来年4月の開設を目指している。
 諮問した大学・短大は次の通り。(カッコ内は所在地、学部・学科)
<公立大>国際教養大(秋田県、国際教養)▽兵庫県立大(兵庫県、経済、経営、工学、理学、環境人間、看護)▽香川県立保健医療大(香川県、保健医療)▽愛媛県立医療技術大(愛媛県、保健科学)<私立大>星槎大(北海道、科学する)▽創造学園大(群馬県、総合芸術、ソーシャルワーク)▽日本薬科大(埼玉県、薬学)▽武蔵野学院大(埼玉県、国際コミュニケーション)▽千葉理科大(千葉県、薬学、危機管理)▽聖母大(東京都、看護)▽八洲学園大(神奈川県、生涯学習)▽静岡福祉大(静岡県、社会福祉)▽浜松学院大(静岡県、コミュニケーション)▽愛知新城大谷大(愛知県、社会福祉)▽日本赤十字豊田看護大(愛知県、社会福祉)▽藍野大(大阪府、医療保健)▽大阪女学院大(大阪府、国際・英語)▽沖縄キリスト教学院大(沖縄県、人文)<短大>ヤマザキ動物看護短大(東京都、動物看護)▽愛知きわみ看護短大(愛知県、看護)




東北、北海道の名門高校は中央志向が強い
【大学】

2003.05.08

 今春の入試における東北、北海道の高校の大学合格状況から、道県を代表するトップレベルの高校は旧帝大や超難関大の早稲田大、慶應大に多数の合格者を出しており、地元のトップ大かそうでなければ東京の超難関大に行くといった地元にとらわれない中央志向が強いことがわかる。
 北海道では、札幌南が北海道大に113人、東北大に9人、東大に11人、京大に13人、早稲田大に58人、慶應大に20人と、道トップの合格者数を出している。また、次に続く札幌北や札幌西も同じようにこれらの超難関大に多数の合格者を出している。
 その一方で、地元大の小樽商大、北見工大、北海道教大、室蘭工大、広前大の合計合格者数は札幌手稲の87人や小樽潮陵の86人より少ない。
 また、宮城県トップの仙台第二は旧帝大や早稲田大、慶應大には多数の合格者を送りこんでいるものの、旧帝大を除く地元国立大合格者数では仙台第三の72人より少ない。つまり、県を代表するトップ校であっても、それイコール地元国立大合格者数が一番ということではない。
 これは、県トップクラスの進学校は学歴を重視するため中央志向が強いが、そうではない高校は、学歴よりも地元から離れないといった地元志向の強い進路指導が影響していると推測される。




九州の公立高は九州大、私立高は東京大が多い傾向
【大学】

2003.05.01

 今年度入試における九州の高校の大学合格状況から、公立高は、地元の九州大の合格者が多く、有名私立進学高は東京大の合格者が多い傾向があることがわかった。
 これは、公立高校は地元志向が強く、有名私立進学高は東大合格実績を重視する進路指導によるものと考えられる。学区制等の高校入試制度の影響も有るようだ。
 福岡県の公立高は、福岡132、筑紫丘130、修猷館129と、九州大に多数合格者を出し、各校とも昨年より合格者数を増加させた。一方、東大合格者は、福岡10(5)、筑紫丘6(6)、修猷館15(19)となっている。
 私立では、毎年多数の東大合格者を出している鹿児島県のラ・サール52(78)、久留米大附設31(40)、青雲17(23)、弘学館15(19)の東京大合格者を出している。公立高では、熊本21(23)、鶴丸17(24人)、修猷館15(19)と検討している。その他の高校は、合格者が10人以下となっている。
 また、ラ・サールは九州の名門高校の中で東京大合格者が最も多く、唯一地元の九州大よりも東京大の合格者数の方が上回っている学校でもある。
※( )内は前年度実績。




東大の現役合格率、筑波大附属駒場が1位
【大学】

2003.04.24

 今年の東大の現役合格率は、筑波大附属駒場が46.8%と、開成の31.2%を抜きトップになった。筑波大附属駒場からの合格者数は、現役と浪人を合わせて112人。開成からの合格者数は現役と浪人を合わせて181人。合格者総数では開成がトップだったが、現役合格率では筑波大附属駒場にトップを奪われた。
 通常、大学合格者数は現役と浪人を合わせた総数で発表されることが多いが、それだけでは高校の本当の実力は測れない。そこで、現役だけの合格状況を算出するため、各高校の現役合格者数を卒業生数で割った現役合格率が注目されている。
 開成、筑波大附属駒場に続き東大の合格者総数が109人と3位の麻布は、現役合格率では22.9%と6位に順位を下げている。
 一方で、京大の合格者総数は洛南(101人)、東大寺学園(91人)、洛星(79人)の順になっているが、現役合格率を見ると、洛南は11位で8.8%、東大寺学園は1位で26.0%、洛星が5位で15.4%となっており、合格者総数と現役合格率がまったく比例していない。

参考資料:週刊朝日5月2・9日号




医学部人気と慎重出願で進学校の旧帝大合格者減少
【大学】

2003.04.18

 今春の国立大学入試では、旧7帝大など難関国立大に強かった進学校が合格者数を減らした。センター試験の平均点が下がったため受験生が慎重になったことと、長引く不況で就職の心配のない医学部に進むため他の国立大学を選んだ受験生が増えたのが理由のようだ。
 これまでは理系に強い進学校が旧7帝大など難関国立大に多くの合格者を送り込んできたが、今春は東北大で例年トップの合格者を出している仙台第二(宮城)が、昨年の95人から74人に減った。名古屋大でも一宮(愛知)が119人から83人に激減。受験関係者は「不況の影響で医学部を志望する国公立大理系の受験生が増えたため、地域トップの進学校で難関国立大の合格者数の減少が見られる。今春は特に東北大、名古屋大でその傾向が顕著だった」と分析する。
 センター試験の平均点が下がったことも受験生の慎重姿勢を助長し、来年から国立大のセンター試験が原則5教科7科目に増えることも安全志向が広がる原因になった。
 近畿圏では北野(大阪)が大阪大合格者58人と前年比10人増となった半面、京大は12人減の36人。四天王寺(大阪)も、大阪大合格者が昨年の35人から43人に増えたが、京大合格者は37人から24人に減少している。




法科大学院適性試験の実施要項発表される
【大学院】

2003.04.17

 来年4月に開校される法科大学院の志願者に課される統一適性試験について、試験を行う大学入試センターと日弁連法務研究財団が9日、それぞれの実施要項を発表した。センターは8月31日、財団は8月3日に試験を行う。法科大学院の受験者は、各大学の指示に従って必要な適性試験の成績を提出しなければならない。
 統一適性試験は、法科大学院の教育に不可欠な基礎学力として要求される判断力、思考力、分析力、表現力等の資質を判定するものであり、法科大学院が公平性、多様性を確保しつつ、それぞれの教育理念に応じた判断に基づき適切に利用される。
 センターの試験場は、法科大学院の開設校となる予定。ただし、開設校が未定のため、センターは開設準備中の約50校に協力を求める。募集要項は6月16日から配布が開始され、出願期間は7月1日から7日まで。受験料は1万円。
 試験は2部構成で実施し、第1部は「推論・分析力問題」、第2部は「読解・表現力問題」を出題する。解答方法は、多岐選択による客観式の検査方式により出題し、解答はマーク方式によるもの。
 一方、財団は受験料が1万5千円とセンターより高く、全国16地区の会場で行う。出願は5月7日から6月27日まで受け付ける。

大学入試センター http://www.dnc.ac.jp/
日弁連法務研究財団 http://www.jlf.or.jp/




洛南高、東大、京大合格者数の合計が関西の高校では昨年に続き1位
【高校】

2003.04.10

 関西にある高等学校の中で、京都府にある洛南高の東大、京大の合計合格者数が146人と昨年に続き1位となった。兵庫県にある灘高は143人と昨年に続き2位。
 洛南高からの東大、京大の合計合格者数は、他の高校と比較すると最も多いが、合格者数自体はこの3年間で減少している。一昨年が161人、昨年が150人、そして今年が146人。また、関西大、関西学院大、同志社大、立命館大と関西の難関私立校の合格者数も人数こそ他高より上回っているが、昨年と比較すると482人と昨年より23人減少している。
 灘高からの東大、京大合格者数は昨年より9人増しの143人。また、難関私立校の合格者数も昨年より3人増しの20人。
 奈良県の東大寺学園は東大、京大の合計合格者数が昨年より33人増しの126人と関西では3位。また、難関私立校の合格者数も昨年より39人増しの84人。灘高、東大寺学園共に、国立、私立大の合格者数が増加している。
 東大、京大の合計合格者数が1位の洛南高は、合格者数では2位の灘高を上回るが、卒業者数との比率では灘高が1位となる。今年の洛南高の卒業者は616人。灘は214人。合格者数との比率は、洛南高が24%で約10人に2人が合格していることになる。一方灘高は67%と約10人に7人が合格している。合格者数だけで高校を比較するのでは、その高校の本当の力量は測れない。

参考資料
週刊朝日4月18日、大学通信




都立高に人気復活の兆し
【高校】

2003.04.04

 私立の難関校や早慶の付属校に合格しながら都立高校に進学する受験生が増えている。進学に重点を置いた都立高改革が進んでいることや、私立高に比べ授業料が安いこと、受験生の共学志向が高まっていることなどが“追い風”になっているようだ。
 都教委は2001年9月から日比谷、戸山、西、八王子東の4校を、習熟度別授業や補習のため教員の重点配置などをする進学指導重点校に指定。来年からは青山、国立、立川を指定する予定。また、05年度以降、富士、大泉、小石川、都立大付など10校を順次、中高一貫校に移行する計画だ。
 西は今年度、昨年より8人多い25人が東大に合格した。日比谷は、進学指導重点校の指定後に入学した生徒が大学を受験する05年度に、進学実績が飛躍的に向上すると期待されている。
 都立は私立と比べ授業料が安く保護者の経済的な負担が軽いことや、受験生の共学志向が強くなっていることが都立人気を後押ししているようだ。都立に私立のような大学入試に向けたきめ細かい指導が行えるのかどうか疑問視する声もあるが、大学進学を目指す高校受験生にとって選択肢が増えることは歓迎すべきことだろう。




東大合格者数上位3校は開成、筑波大付属駒場、麻布
【大学】

2003.04.03

 今年度の東大合格者数は、名門私立高の開成と麻布、そして国立高の筑波大付属駒場が上位3位を占めた。
 開成は昨年より18人多い、180人が合格した。麻布は昨年より15人多い109人が合格。国立高の筑波大付属駒場は昨年より33名多く、合格者上位高校の中で前年比増加数が最も高く、112名合格した。上位3校は昨年より着実に東大合格者数を増やしている。
 東大合格者出身高校に私立、国立高が上位を占める中、名門都立高校も復活し始めている。進学指導重点校に指定された西は、昨年より8人多い25人の合格者を出した。そして、小石川は昨年は4名だったが、今年は10名に増えた。
 今年から学区制度が撤廃され、生徒は希望する高校を自由に受験できるようになったことに伴い、来年から進学指導重点校に指定される青山、国立、立川にも優秀な生徒が集まることが予想される。3年後の都立高校の復活に期待が高まる。

*3月28日サンデー毎日 大学通信調査より




首都圏私立中高一貫校の早慶合格者が10年で急増
【大学】

2003.03.31

 今春の早稲田大、慶應義塾大の高校別合格者数を10年前と比較したところ、首都圏の私立中高一貫校の出身者が急増していることが分かった。早慶とも合格者の女子占有率が上がり、女子校の躍進ぶりも目立つ。一方で首都圏の公立校や地方の進学校は合格者数を減らす傾向にある。
 早慶とも最も合格者を増やしたのは渋谷教育学園幕張(千葉)。早大の今春の合格者は106人で10年前と比べ77人増え、慶大が73人で59人増えた。早大では、ほかに栄東(埼玉)が89人、豊島岡女子学園(東京)が101人、桐光学園(神奈川)が85人合格し、いずれも70人以上増えている。慶大では攻玉社(東京)が81人で52人増え、ほかに栄光学園(神奈川、96人)、桐光学園(41人)、聖光学院(神奈川、126人)、豊島岡女子学園(38人)、麻布(東京、123人)が30人以上増加した。
 合格者の女子占有率を10年前と比較すると、早大が20・0%から31・7%、慶大が19・1%から27・6%に上昇。女子高では、早大は豊島岡女子学園のほか、鴎友学園女子(東京、67人)、川越女子(埼玉、74人)、女子学院(東京、107人)、横浜雙葉(神奈川、50人)、白百合学園(東京、55人)、晃華学園(東京、58人)、頌栄女子学院(東京、51人)が30人以上増やした。慶大は大妻(東京、28人)、頌栄女子学院(46人)が20人以上増えた。このうち公立校は県立の川越女子のみ。(合格者数はいずれも3月20日までに判明した分)




有名私大合格者数上位を占める中高一貫校と検討する女子高
【大学】

2003.03.27

 早稲田大、慶應大の今年度入試合格者の出身高校は、開成(東京)、麻布(東京)、海城(東京)、駒場東邦(東京)、桐蔭学園(神奈川)、聖光学院(神奈川)、などの中高一貫校が、今年度も常連として合格者数の上位をしめた。
 また、女子学院(東京)、桜蔭(東京)、雙葉(東京)、豊島岡女子学園(東京)、鴎友学園女子(東京)、フェリス女学院(神奈川)、などの女子校の検討が目立っている。
 上智大では、桐蔭学園(神奈川)、女子学院(東京)、豊島岡女子学園、県立船橋(千葉)、県立千葉(千葉)が上位5校で、その他上位30校までに女子高が7校と女子の人気が高い。同様に立教大学も、東葛西(千葉)、浦和第一女子(埼玉)、川越女子(埼玉)、桐蔭学園(神奈川)、淑徳与野(埼玉)が上位5校、上位30校までに女子高が14校と女子の人気が高い。慶應大文学部では、上位9校中、女子学院(東京)、横浜雙葉(神奈川)、浦和明の星女子(埼玉)、フェリス女学院(横浜)、白百合学園(東京)、豊島岡女子学園(東京)と女子高が6校をしめた。

参考:大学通信、サンデー毎日




私大入試は志願者減でも競争率上昇
【大学】

2003.03.19

 私立大学は入学辞退者を考慮し定員を上回る合格者を発表するが、最近は「本当に行きたい大学しか受けない」受験生が増え、合格者の入学率が高まっている。大学側は合格者数を絞り込む傾向にあり、志願者が減少しても競争率(志願者数÷合格者数)は高まるという「逆転現象」も起きている。
 今春入試で、法政大法学部の一般入試(定員285人)の志願者は昨年より408人減り9418人となったが、合格者が昨年の1273人から273人減って1000人となったため、競争率は前年の7.7倍から9.4倍に跳ね上がった。同様に志願者数が減った成蹊大法学部も、前年の7.2倍から10.1倍へと競争率は上昇している。
 東京理科大は志願者が1.8%減だったのに対し、合格者数は4.4%減で、前年より厳しい入試となった。明治大も昨年の8万243人から7万7136人と3000人以上志願者が減ったものの、競争率は前年同様の6.0倍だった(いずれも夜間部を除く)。関西の私立大でも同様の傾向が見られ、受験生にとっては思わぬ「厳しい」入試となったようだ。




私大医学部入試は大激戦
【大学】

2003.03.10

 今年度の医学部の入試状況を見ると、国公立大の志願者数が減った一方、私立大の志願者数は前年より4・2%増えて2万9951人(2月18日現在)となった。センター試験の平均点が下がり慎重になった受験生が私立の併願校を増やしたためのようで、難関の私大医学部は例年にも増して大激戦となった。
 国立大学の前期日程について見ると、旧7帝大の医学部のうち志願者を増やしたのは大阪大だけ。それ以外の国立大も、東京医科歯科大、千葉大、神戸大などで軒並み志願者が減った。
 私立大学では、慶應義塾大が前年より201人増え、日本医科大も80人増。獨協医科大、聖マリアンナ医科大、兵庫医科大なども志願者数が増え、私大医学部は厳しい入試だった。




国立大学の入試ミス相次ぐ
【大学】

2003.03.06

 2月25日から、国公立大の2次試験(前期日程)が始まった。私立大に続き、国公立大にも入試問題の出題ミスが相次ぎ、受験者全員を正解扱いとするなどの処置がとられている。
信州大学教育学部は、「化学」の問題で出題ミスがあった。2つの設問にミスがあり、この問題を受けた全員を正解とすると発表した。
 東京学芸大は、地理A、地理B、と小論文に誤りがあった。地理ABの共通問題で年号を誤って出題していた。計3つの設問に出題ミスがあり、そのうち2つは全員を正解としたが、残りの1つは直接的には設問と解答に影響を及ぼさないとして、通常通り採点した。また、小論文の試験問題で「曖昧」とするところを、「曖味」としてしまい、解答にこの誤字を記入しても減点にはしないと発表した。
 東京水産大は、物理の問題で出題の一部にミスがあった。問題文の中に不適切な数式があり、解答を導けなくなっていた。受験者全員の解答を正解として扱う。
 大阪大は、医、理、工学部など6学部の理科の試験で問題にミスがあった。選択肢にミスがあったのは理科の選択科目の「化学」。受験者全員を正解にした。
 高崎経済大は国語の問題に出題ミスがあったことがわかった。この問題について、国語を受験した1345人全員の解答を正解にした。大学側は、この問題は正解率が非常に高く、配点は低いことから、全員を正解にしても大きな影響はないとしている。
 宇都宮大は化学の問題で、解答や化学式などが書き込まれた問題冊子が2部受験生に配布されていたことがわかった。配布直後受験生から指摘があり、書き込みのあった冊子は回収された。大学側は、出題者が問題の確認をした際に書き込みした冊子が配布用の冊子に紛れこんだとしている。
 島根大は、総合理工学部、生物資源科学学部の物理の問題に出題ミスがあった。予備校関係者からの指摘があり、ミスが判明した。大学側は、この問題を選択した計200人全員を正解にすると発表した。




主要私大の志願者数は前年比3%増
【大学】

2003.02.28

 2月17日現在の主要126私大の志願者数総数は、昨年より3%増え188万1351人となった。長引く不況で就職に強い難関私大や、就職に直接結びつく医学部、歯学部、薬学部に人気が集まった。2004年度から国立大学の入試科目が増えるため、私大併願校を増やす国立大志望者が増えたのも一因のようだ。
 医歯薬学系の中でも特に薬学部の志願者数が増えた。センター試験利用入試の志願数を見ると、神戸薬科大は昨年より221人増え786人、摂南大薬学部は昨年の379人から1015人に急増した。例年人気の高い東京理科大薬学部は、千葉へのキャンパス移転が影響したのか、微増にとどまった。
 志願者の減少が目立つのは、人気学部の1つだった心理学系だ。予備校関係者は「臨床心理士の資格取得が難しい上、必ずしも就職に結びつくわけではないからでは」と指摘する。04年度からの法科大学院開設で注目を集めた法学部は昨年並みだった。




都立高合格発表、実質倍率1.29倍
【高校】

2003.02.27

 26日、都立高校一般入試の合格発表が全日制185校で行われた。全日制で4万2851人が受験し、3万3268人が合格した。実質倍率は、前年を0.07ポイント高い1.29倍で、85年以後で最高だった。
 普通科の倍率は、1.30倍で、前年より0.09ポイント高く、専門学科は1.24倍で0.06ポイント低かった。旧学区外からの合格者は男子21.15%、女子26.66%。
かつての名門校で、進学指導重点校の一つの日比谷高校(千代田区)は、旧学区外からの受験生が約8割となり、倍率も2.03倍と前年を0.49ポイント上回る難関となった。




名門女子大の志願者大幅増
【大学】

2003.02.24

 女子大の人気が復活している。今年からセンター試験利用入試を導入した日本女子大の志願者数は、昨年比5165人増の1万4442人。少子化による受験生の減少と共学志向で一時は「女子大離れ」が目立ったが、女子大特有のきめ細かい指導と長引く不況の中でも就職実績をあげていることが人気復活の理由のようだ。                       「女子大御三家」と呼ばれる津田塾大、東京女子大、日本女子大の今春の志願者数の合計は3万219人。18歳人口が最も多かった92年の2万5078人と比べても5000人以上増えている。
 女子大人気復活の要因に挙げられるのは、女子の進学率上昇と4年制大学志向だ。就職が厳しい中、管理栄養士の資格を取れる家政系学部人気も志願者増に拍車をかけている。志願者数の減少で難易度が下がる一方、就職状況はよく、「『大学の実力』に比べて入りやすい」と指摘する予備校関係者も少なくない。




都立高の不受験率8.6%に低下
【高校】

2003.02.21

 20日、都立高校の一般入試が実施された。受験者数は、全日制で4万2851人。倍率は1.33倍と94年度以降最高で、出願していたが受験しなかった生徒の不受験率は8.6%と82年度以降最低だった。
 出願していたが受験しなかった生徒は昨年より1208人少ない4015人。私立高の受験後も都立高を受験する生徒が増えているということがわかった。
 普通科の倍率は1.35倍、専門学科の倍率は1.24倍となり、倍率が2倍以上の学校は昨年より3校多い13校だった。普通科で倍率の高かった学校は男女共に足立東、秋留台が上位を占めた。また、面接や論文試験を導入し、学力試験を実施しないエンカレッジスクールの人気が高かった。
 試験内容としては、全教科とも新学習指導要領に配慮した問題が多く、文章や仮説などを読み取って、自分の考える力を発表する問題が全教科で出題された。国語、英語は比較的簡単になり、数学、理科、社会は記述式の設問が増え難しくなった。




国公立大学2次試験志願倍率5.6倍
【大学】

2003.02.20

 文部科学省は19日、25日から始まる国公立大学2次試験の確定志願者数と、2段階選抜の実施状況を発表した。確定志願者数は56万6410人で昨年を4427人上回り、倍率で0.1ポイント上昇し、5.6倍となった。
 国立大は93大学42万7263人で志願倍率5.1倍、公立大は74大学13万9147人で7.9倍だった。公立大は、前年に比べて、0.3ポイント上回った。
 2段階選抜を実施したのは、国公立大(前期日程と中期日程)で、24大学40学部。これにより4806人不合格となり、昨年より425人減少した。当初は、54大学178学部が実施予告していたが、半分以上が実施を取りやめるなどした。不合格者数が多かった大学は、東京都立大(1028人)、東京大(873人)、大阪府立大(610人)など。




大学入試にミスが続出
【大学】

2003.02.20

 大学入試で、問題配布、実施、出題などでミスがあいついだ。上智大、早稲田大、立教大、明治大、中央大、獨協大、静岡文化芸術大でミスやトラブルがあったことが公表されている。
 上智大は8日入試で英語の問題冊子の配布ミスがあり、経済学部経済学科は、合格点を10点下げ、文学部心理学科は、3点下げ当初予定より202人多く合格させた。明治大は、政治経済学部入試(11日)の数学の問題に出題ミスがあり、採点対象からはずす措置をとった。中央大は、法学部入試(12日)の世界史、商学部入試(13日)の日本史で出題ミスがあり、受験者全員を正解とした。早稲田大は16日理工学部入試で、終了チャイム前に解答用紙を回収するミスがあり、問題用紙も回収し計算過程などを検証し不公正が生じないよう配慮するとしている。獨協大は、1日入試で、政治・経済に出題ミスと合格判定処理ミスがあり、受験者全員を正解とし点数補正処理し、191人を追加合格とした。さらに数学と国語にも出題ミスがあったが、合格判定前に全員正解としたため影響はなかった。静岡文化芸術大は文化政策学部の国語I・IIの問題文に出題ミスがあった。立教大学は、理学部入試(8日)で出題ミスがあり、全員正解とした。また、同大学社会学部入試(12日)では、終了チャイムがならず試験時間に差が出るというトラブルがあり、不公正是正のため合格ラインを引き下げ、78人合格者を増やした。




2月14日現在で446私大が出願可能
【大学】

2003.02.14

 私立大学の一般入試がピークを迎えているが、2月14日現在でまだ出願できる大学は446校ある。募集人数は少ないものの、受験科目が1科目だったり、ユニークな選抜方法を取っている大学も多い。合格した場合、すでに払い込んだ別の学科の入学金や授業料を振り替えられる大学もある。
 2月下旬から3月にかけて募集が行われる入試では、多くの大学で入試科目が減る。国学院大や立命館大で2科目入試を行うほか、城西国際大や玉川大・文、金城学院大など1科目の大学もある。理系では千葉工業大、芝浦工業大などが2科目入試を実施する。
 ユニークな入試を行う大学も多い。明治学院大では3月4日に試験が行われる法学部B日程入試に、法律学科で論述重点テストを、政治学科で講義理解力テストを導入している。「思考能力や表現力、問題解決能力など、その学科で学ぶのに必要な素養や能力があるかどうか評価する」と言う。
 関西大は、2月に行われた試験に合格し入学金や授業料を納入した場合、3月2、3日に行われる後期(B)日程入試で合格した学部・学科(専攻・コース)に振り替えることができる。これまでに合格した学部・学科が第1志望でなかった場合も学費を気にせず再チャレンジできる。




都立高学区制廃止により、人気の差が広がる
【高校】

2003.02.08

 都立高の学区制が廃止され初めての願書受け付けが6日と7日行われた。東京都教育庁は、3万2462人の募集に対して、出願者数は4万7069人と発表した。また、平均倍率は1.45倍と8年ぶりに上昇した。
普通科は前年度より0.05ポイント高い1.48倍で、専門学科は0.09ポイント低い1.30倍だった。また、旧学区外からの応募者の割合をみると、男女合わせて前年度より9.9ポイント高い26.3%となった。そして倍率が2倍以上の学校は37校と、前年度より4校増えた。一方、定員割れする学校は39校と前年度より10校も増えた。学区制廃止で全域が通学圏となったため、人気の差が広がる結果となった。
 かつて名門校と呼ばれていた日比谷は、倍率が3.19倍と高倍率となった。出願者810人のうち、643人が旧学区外からの志願者が占めた。同校は塾や中学校を回り、学校説明会を開いたり、学校のアピールをするための教員向けマニュアルを作成したことが人気の獲得につながった。
 一方、日比谷と同じ「進学指導重点校」の指定を受けていて、大学進学に実績もある八王子東は倍率が男女とも前年を下回る1.39倍となった。これは重点校の中では最も低い。交通の便が良い都心の学校と比べ、区部からの学生を確保できない多摩地域に所在していることが原因とみられている。




センター試験、受験者数過去最多の55万5849人
【大学】

2003.02.07

 大学入試センターは6日、先月行われた今年のセンター試験の採点結果などを発表した。志願者数60万2887人中、実際に受験した学生は55万5847人。受験者数は前年度より2384人多く、志願者数と共に過去最多の記録を更新した。志願者に対する受験者の割合は92.2%で、2年連続で前年を上回った。
 各教科の平均点も公表された。英語が126.82点で前年度より17.14点上がった。一方、国語I・IIは101.08点と前年度より11.6点下がった。また、地理Bや数学II・Bでも前年度を下回った教科もあった。
 得点調整については、大学入試センターは行わないことを決定した。




首都圏中学入試は女子校中心に志願者増
【中学】

2003.02.07

 首都圏の私立中学校入試は終盤を迎えているが、今年度の各校の志願状況を見ると、共学校はほぼ前年並みだが、女子校で志願者数の伸びている学校が目立つ。小学6年生の数が減少していることを考え合わせると、私立中志向はますます高まっているようだ。

 首都圏の私立中学の志願者数(複数の受験日を設けている学校については第1回目の志願者のみ)を昨年度と比べると、女子校では立教女学院が50%増、共立女子が40%増、白百合学園、調布、豊島岡女子学園、鴎友学園女子が20〜30%増など、志願者数が大幅に伸びたところが多い。新設の浦和明の星女子は志願倍率が14・5倍になった。男子校では城北埼玉が49%増、攻玉社は29%増などとなっている。共学校では青山学院の男子が35%増、女子が36%増となっている。
 
 私立中学の受験者が増えた背景には、今年度から中学で導入された新学習指導要領によって授業時間や学習内容が削減され、公立中学では十分な学力がつかず、大学入試で不利なるのではないかと心配する保護者が多いことがある。私立校の中でも特色ある独自のカリキュラムを編成し、高校2年生までにすべての学習過程を終えて受験準備に入る中高一貫校など、進学に向け学習指導態勢の整った学校に人気が集まっているようだ。




国公立大2次試験志願倍率5.4倍
【大学】

2003.02.06

 文部科学省は5日、国公立大2次試験の出願最終日午後3時までの出願状況を発表した。167大学540学部全体で54万3824人の出願があり、志願倍率は5.4倍となり、前年同時期の5.3倍と0.1ポイントの上昇となった。
国立93大学の出願者数は41万2009人、倍率4.9倍(前年同時期4.9倍)、公立74大学の出願者数は13万1815人、倍率7.5倍(同7.3倍)と公立大学の倍率が0.2ポイント上昇している。学部系統別に見ると、医・歯・薬・看護学部の倍率が高い。
 大学入試センターの成績で受験生を絞り込む「2段階選抜」を実施すると予告している56大学185学部のうち、46大学131学部が予定倍率を超えている。しかし、昨年は予定倍率が緩和され、35大学68学部が実施され、今年も同様に、かなりの大学が予定倍率を緩和すると見られている。
 確定出願率は、19日に発表される予定。

大学入試センターハートシステム:http://www.heart.dnc.ac.jp/




私立中学、人気高まり倍率増加
【中学】

2003.02.02

 1日、首都圏の多くの私立中学校で入試が行われた。首都圏にある私立中学校の8割がこの日に集中した。応募者数は、前年度より2万1160人増しの22万5827人に上った。学力低下の不安などが要因とみられる。
 応募者が増加することで、私立中学側もまた定員を増加している。首都圏の昨年度の私立中学総合定員は3万9498人だったが、今年度は2848人増しの4万2346人。倍率も総合では5.2倍から5.3倍に増えた。
 昨年度から授業内容の3割削減や週5日制に伴い、新聞やテレビなどで学力低下が繰り返し取り上げられ、保護者が公立中学校に不安を感じている。公立中学への不安が、私立中学の受験率増加の原因になっている。
 駒場東邦中学校では、240人の定員に728人が挑んだ。昨年度に比べ定員に変化はないが、応募者増加率は12.9%増え、倍率も0.3ポイント上がった。桜蔭中学では、240人の定員に553人が挑み、応募者増加率は8.6%増えた。
 私立人気が高まるなか、首都圏では多くの自治体が公立中の学区を自由化し、公立中でも学校を選べるようにしている。中学校選択は私立・公立共に加速するとみられる。




国公立大の出願状況(中間集計) 東京芸術大学5.4倍で最高
【大学】

2003.01.31

 文部科学省は31日、国公立大2次試験の出願状況の中間集計を発表した。1月27日の受け付け開始以降の志願者数は、31日午前10時現在で、10万3907人。国公立計10万1465人の募集人員に対する倍率は1.0倍。昨年同期に比べ0.1ポイント下回った。出願期間は2月5日までで、前期日程の試験は25日から始まる。
 この時点で倍率が高い国立大は、1.東京芸術大(5.4倍)、2.旭川医科大(3.1倍)、3.東京医科歯科大(2.9倍)。反対に、倍率が低い国立大は、大分大、福井大、愛媛大が0.3倍となっている。
 出願状況の内訳は、国立が8万531人、公立が2万3285人。倍率は、国立では前期0.7倍、後期1.6倍。公立では、前期1.0倍、中期2.3倍、後期1.9倍となっている。




都立校推薦入試応募状況平均3.42倍
【高校】

2003.01.29

 都教育庁は28日、15年度都立高推薦入試の応募状況を発表した。
全日制では、募集人員1万10人最終応募人数3万4226人で、応募倍率3.42倍と前年の2.76倍から0.66ポイント上昇した。全日制普通科は、3.70倍で前年の2.91倍から0.79ポイント上昇した。
 この大幅上昇の背景としては、学区制の廃止により希望する学校を受験できるようになったこと、自己PRカードの採用などの改革、不況の影響によるものと見られる。
 普通科の応募倍率のトップ5は、男子で、国立(9.44)、向丘(6.71)、志村(5.81)、尾山台(5.62)、青山(5.45)、女子で、向丘(12.32)、国立(11.43)、駒場(8.65)、東(8.48)、一橋(8.43)の順。( )内は倍率。
 今後の推薦選抜の日程は、面接・実技検査等1月30日(一部1月31日も)、合格発表2月4日、入学手続き2月4日、5日。

2003年度都立高校入学者選抜応募状況 URL:http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr030128.htm




 同志社大学、グローバル社会に対応できる学生育成のため「政策学部」新設
【大学】

2003.01.28

 同志社大学は2004年度から「政策学部」を新設する。この学部では政策に関する知識、理論、手法の基礎を体系的に学び、実践的トレーニングを行う。
 グローバル化が進む今日、社会で発生する問題も旧来のアプローチでは解決困難なものが多くなってきている。このような時代に、高い問題発見能力が必要となっている。そこで、同志社大学は「政策学部」を設置することで、生徒の問題発見能力を高め、社会科学の基礎的トレーニングを行う。そして、政策の立案、実施、評価活動と、それらの活動を担う組織やネットワークを編成したり管理、運営したりする際に必要な知識や技術を身につけさせることが狙い。
 同学部は1学科制をとっており、「政策学科」のみとなっている。科目は、特定の分野の専門教育ではなく、政策に関する基礎理論教育を重視する。入学定員は400名で、収容定員は1600名。設置場所は今出川校地。



 日本大学が大学院薬学研究科に社会人コース新設
【大学】

2003.01.27

日本大学(本部・東京都千代田区)は大学院薬学研究科(千葉県船橋市)に、社会人のための「医療薬学社会人コース」(博士前期課程・2年制)を4月から新設する。薬剤師の資格を持ち、病院や薬局、企業などに勤務する人が対象で、授業は土曜日のみ。在職のまま就学できることが入学の条件となる。
 同研究科は昨年度、薬学部の卒業生や製薬企業に社会人向け大学院の必要性について聞くアンケート調査を実施した。卒業生からは400通以上の回答があり、ほとんどが大学院の開設を希望するものだった。製薬会社からも100社以上から回答があり、約6割が在職中のMR(医療情報担当者)の教育・研修に役立てたいという意見だった。
 カリキュラムは、内科、外科などの専門別に疾患と薬物治療の関係について医師が講義する「臨床薬物治療学特論」、薬剤師と法律・制度・倫理の関係を学ぶ「社会薬学特論」など、すぐに業務に生かせる科目をそろえている。
 出願受付は2月7日から14日まで(要事前相談)。試験日は2月19日。試験科目は筆記(英語)と面接。募集人数は若干名。社会人コース開設と同時に、必要な科目だけ履修できる社会人科目等履修生制度と社会人聴講生制度(定員各30人)、博士後期課程への社会人の受け入れも開始する。

【日本大学薬学部】
http://www.pha.nihon-u.ac.jp



 国公立大学の2次試験、出願始まる
【大学】

2003.01.27

27日、国公立大学入試の2次試験の出願が全国で始まった。2月5日が締め切りとなる。国立93校、公立74校の計167大学540学部が受け付ける。募集人員は全部で10万1465人。
 前期日程開始は2月25日、中期日程は3月8日以降、後期日程は3月12日以降となっている。



 栃木県立衛生福祉大学校、入試で出題ミス
【大学】

2003.01.24

 栃木県立衛生福祉大学校は23日、16日に実施した看護学科本科の1次入試で出題ミスがあったことを発表した。生物と数学に各1問ずつ、正解が書かれていない設問があった。
 生物は7つの教室で設問に対する問い合わせがでたが、学校側はミスはないと説明していた。しかし、受験日の夜、問題を作った県内の大学の助教授がミスに気づき、学校に連絡した。
 学校側は出題ミスのあった設問を全受験者正解にし、23日に謝罪文を全受験者に郵送した。
 



 センター試験平均点等中間集計が発表される
【大学】

2003.01.22

 大学入試センターは、18と19両日に行われたセンター試験の平均点の中間集計を22日発表した。外国語では、昨年の最終集計より17点上がった。一方、国語(1・2)では13点下がった。
 同センターは、地理歴史の3科目、公民の3科目、理科の4科目の平均点に20点以上の差が出た場合に検討される、得点調整の実施の可能性は低いとみている。
 河合塾では、英語はテーマが読み解きやすく、平均点が大きく上がった。反面、国語は現代文、古文・漢文とも出題内容が濃く、得点が下がったと分析している。

教科
科目
2002年度
2003年度
国語
国語I 55.02 53.38 -1.64
国語I・II 56.34 49.57 -6.77
地理歴史
世界史A 44.28 43.70 -0.58
世界史B 59.88 56.99 -2.89
日本史A 43.14 42.38 -0.76
日本史B 58.71 64.01 5.30
地理A 56.54 48.65 -7.89
地理B 66.34 54.67 -11.67
公民
現代社会 60.49 61.26 0.77
倫理 65.58 62.69 -2.89
政治経済 52.45 64.04 11.59
数学
数学I 47.68 42.46 -5.22
数学I・A 63.78 61.31 -2.47
数学II 35.64 36.11 0.47
数学II・B 59.22 50.49 -8.73
工業数理 51.37 42.76 -8.61
簿記 45.77 61.92 16.15
情報関係基礎 53.34 55.36 2.02
理科
総合理科 65.22 58.76 -6.46
物理IA 72.44 60.46 -11.98
物理IB 61.01 61.87 0.86
生物IA 69.37 56.11 -13.26
生物IB 62.85 67.69 4.84
化学A 63.24 56.00 -7.24
化学IB 57.48 62.78 5.30
地学IA 57.46 55.36 -2.10
地学IB 61.19 58.87 -2.32
外国語
英語 54.84 63.18 8.34
ドイツ 51.07 53.29 2.22
フランス 70.63 68.45 -2.18
中国語 75.15 80.26 5.11
韓国語 82.70 87.14 4.44

大学入試センターHP http://www.dnc.ac.jp/



 センター試験の受験率、前年を上回る
【大学】

2003.01.19

 大学入試センター試験は19日、2日間の全日程を終了した。今年はすべての国公立大と約70%の私立大、計518大学の1431学部が参加した。初日は、外国語、地理歴史、数学1、数学2の試験が行われ、2日目には国語、理科1、理科2、公民の試験が行われた。受験者数はいずれも過去最多だったことに加え、大半の教科で受験率が前年を上回り、特に公民で大幅アップした。
大学入試センターは19日、世界史Bなどで設問のミスの自主的な訂正を発表した。ただし、受験者には試験会場で事前に訂正してあったため大きな混乱は起きなかった。
大学入試センターによると、鳥取大学会場では、JR山陰本線が事故で約30分止まった影響で、受験生4人が国語の試験開始に間に合わなかった。このため、開始を50分繰り下げて別室で受験させ、残りの教科も30分ずつ遅らせる措置をとった。また、中央大学多摩会場では、JR中央線での人身事故発生のため、受験生1人が理科2を30分繰り下げて受験することを認められた。



 センター試験始まる
【大学】

2003.01.17

 大学入試センター試験が18、19の両日、全国693試験場で実施される。志願者数は前年度より797人増しで、過去最多の60万2887人。
 518の国公私立大の1431学部が、入試の第一関門としてセンター入試を利用しており、志願者は全6教科32科目から、志望校の受験に必要な科目を選んで受験する。
 河合塾、代々木ゼミナール、駿台予備学校は18日夜から、読売新聞社、朝日新聞社では、19日と20日の朝刊でセンター試験の科目の正解と配点を掲載する。

大学入試センタ試験 1819
得点調整の有無の発表 24日(予定)
センター試験の追試験 2526
国公立大の出願受け付け 127日〜25
平均点の発表 26日(予定)
国公立大前期日程試験 225日から
前期日程の合格者発表 31日〜10
公立大中期日程試験 38日以降
国公立大後期日程試験 312日以降
中期日程の合格者発表 320日〜23
後期日程の合格者発表 320日〜24


 千葉工業大学が工学部を5学科に再編
【大学】

2003.01.16

 千葉工業大学(千葉県習志野市)は4月から、工学部を現在の9学科から5学科に再編する。新たな学科構成は機械サイエンス学科▽電気電子情報工学科▽生命環境科学科▽建築都市環境学科▽デザイン科学科。時代の変化に対応し、学際的な知識と技術を身につけられようにするのが狙い。再編に伴ってコース制を採用。入学後は1年半かけて基礎を学び目標を絞り込んでから、2年後期以降、コースに分かれて専門性を深める。

 再編後に設けられる機械サイエンス学科は、これまでの機械工学科、精密機械工学科、金属工学科を統合。機械の設計だけでなく、材料についても学び、より目的にかなった機械をつくるため、これまで複数の学科にまたがっていた幅広い分野を学べる環境を整えた。また、デザイン科学科は工業デザイン学科を時代のニーズに合わせて充実させた。「環境デザイン」「製品デザイン」「情報デザイン」「ユニバーサルデザイン」「マテリアルデザイン」の5コースがあり、「ひとのための技術、環境をまもる工学」という同大の教育スローガンの視点が生かされている。

 入試はセンター試験、2月試験(前期・後期)、3月試験の4回実施。1日に複数学科を受験したり、同一学科に複数回チャレンジすることも可能。2月試験、3月試験は、複数の試験日から受験日を選べる試験日自由選択制を採っている。クロスエントリーシステム(併願受験料優遇方式)によって、1学科3万円の受験料(センター試験は1万5千円)が、学部・学科に関係なく2回目からは5千円になる。

 学科・試験に関する問い合わせは千葉工業大学入試広報課(047・478・0222)へ。

【千葉工業大学】
http://www.it-chiba.ac.jp



 立志舘大学、経営難で4月から休校
【大学】

2003.01.10

 広島県坂町の私立立志舘大学が、経営難から新年度の学生募集を停止し休校することが10日わかった。立志舘大は2000年に短大から4年制大学に移行しており、卒業生を1度も出さないまま廃止になる可能性が高い。文部科学省によると、在学生が卒業する前に廃止されれば、戦後の混乱期を除くと、4年制大学では全国初となる。
 立志舘大は少子化の影響を受け、4年制への新設当初から定員割れしていた。定員総数が1学年195人であるにもかかわらず、現学生数は1年〜3年を合わせて176人。1学年の学生数が定員総数の半数に満たないため、国の私学補助金も受けられず、約5億円の負債を抱えているという。
 新年度から、現在在学中の生徒は、呉市にある私立呉大学へ編入することになっている。



 東京工科大が「バイオニクス学部」など新設
【大学】

2003.01.08

 東京工科大学(東京都八王子市)は4月から、バイオニクス学部とコンピュータサイエンス学部を新設する。学部の壁を越えた履修システムを取り入れ、既設のメディア学部とも密接に連携しながら、新分野の工学を追求する。

 バイオニクス学部は自然界の生物機能に着目し、工学に応用することによって、地球環境への影響が少ない省エネルギー・省資源の技術開発をめざす。医療、福祉、食品、環境など幅広い分野を学ぶ「ヒューマニクス系」、脳型コンピューターを実現するためのナノデバイスやバイオセンサーなどを学ぶ「バイオエレクトロニクス系」、五感を持ったヒューマノイドや体内治療を行うナノロボットなどについて学ぶ「ロボティクス系」の3つの研究分野がある。

 コンピュータサイエンス学部は、システムの設計から開発、運用、そして保守、リサイクルまでを系統的に考える「ソフトウェアエンジニアリング」を多角的に学ぶことが目標。「コンピュータ系」「ネットワーク系」「システム系」の3分野について、興味や目的に合わせて専門性を高めていく。卒業研究では学生グループでシステムの開発に取り組むなど、実践的なカリキュラムが組まれているのも特徴だ。

 入試は公募推薦、専門高校・総合学科推薦、一般入試(一期・二期)のほか、大学入試センター試験を利用したセンター利用入試を実施する。センター利用入試の日程は、出願期間が1月6日(月)〜17日(金)で郵送必着、合格発表日は2月6日(木)。合格者には合格通知が郵送されるが、インターネットで合格発表を見ることもできる。試験科目は、大学が指定する教科・科目から3教科3科目を選択する。4科目以上受験した場合は、高得点の3教科3科目を合否判定に使用する。

【東京工科大学】
http://www.teu.ac.jp



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