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■2003年バックナンバー
2003年1月1日〜2003年12月31日


大学・短大、専門学校、中・高等学校及び文部省等公的機関から発表された、2003年の主な教育関連のニュースをご紹介します。

教育ニュースバックナンバー
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増加する学費返還制度実施大学
【大学】

2003.12.25

 全国で起きている学費返還訴訟で、入学辞退者に対し、消費者契約法施行以後の入学金を除く授業料や施設設備費等について返還を命じる判決が下されている。こうした現状を受けて、学費返還制度を実施する大学が増加している。
 判決では、消費者契約法施行以後の授業料については、すべて返還請求が認められ、入学金については、過去22例の判決で、入学金の返還は7月の京都地裁判決を除きすべて棄却されている。
 代々木ゼミナールの調査によると、2003年度に学費の返還制度を設けた大学は528校中494校で、前年に比べ38校増えた。また、返還申し出期間も、414校が国公立大の後期日程の合格発表日(3月20〜24日)を考慮して、3月25日以降に設定している。
 入学金を含む全額を返還する大学は、3校から10校に増加した。このうち最も規模の大きい国士舘大学の場合、仮に03年の一般入試合格者3566人の10%に当たる356人の返還請求に応じたとして、04年度の入学金(29万円)を基に試算すると、返還金は1億円に上る。志願者減により受験料収入が減る中、大学にとっては厳しい改革となっているようだ。




東横学園中学校が中学校説明会・教育講演会を実施
【大学】

2003.12.24

 東横学園中学校(東京都世田谷区)は1月10日(土)に、小学校6年生の保護者を対象とした中学校説明会および教育講演会を実施する。
 第1部では山田暁生氏(山田中学生問題研究所所長)を講師に招き、「中学生はこんなに伸びる、こう変わる〜子供の良さに自信を持たせよう〜」と題する教育講演会を開催。第2部の学校説明会では教科内容説明、国語・算数問題チャレンジおよび問題解説、施設見学などを行う。
 第1部は午後1時30分〜2時30分、第2部は2時40分〜3時30分。事前の予約は不要。問い合わせは東横学園中学校(TEL03・3701・2191)へ。

【東横学園中学校】
http://www.toyoko.ed.jp/





九州産業大学がフォトコンテスト作品展を開催
【大学】

2003.12.22

 九州産業大学(福岡県)は、第4回「上野彦馬賞−九州産業大学フォトコンテスト」入賞者の作品を集めた写真展を来年1月、東京と福岡で開催する。
 幕末から明治にかけて写真術を学び、日本の「写真の祖」とも称される上野彦馬の名を冠した同コンテストは、九州産業大学が2000年に建学40周年を記念して、若い写真家の発掘と育成を目的に創設したもの(主催:九州産業大学、毎日新聞社)。今回は全国から2412点の応募があり、一般部門グランプリ(上野彦馬賞/賞金100万円)など2部門の入賞者が決定した。
 東京展は1月6日(火)〜12日(月)、東京都写真美術館で10時〜18時(木、金は20時)。福岡展は1月22日(木)〜27日(火)、福岡アジア美術館で10時〜20時。入場無料。

【九州産業大学】
http://www.ip.kyusan-u.ac.jp/





名古屋大医学部合格通知ミスで6人追加合格
【大学】

2003.12.18

 名古屋大学(名古屋市千種区)は16日、今春の医学部医学科前期入試の補欠合格者への連絡ミスで、最低合格点を上回っていた受験生6人を追加合格にした。
 同大学によると、今年度の医学科前期日程で欠員3名の追加合格者補充の連絡をするさいに、連絡のつかなかった6名をのぞいて、連絡がついたそれより下位の受験者を追加合格にしたという。
 今月上旬に情報公開請求で自分の子の得点を知り、来年度の募集要項で今年度入試の合格最低点を上回っていることを知った不合格者の親から指摘があり判明した。
 同大は6人に謝罪し入学意志の確認をしているが、少なくとも4人が同大学への入学を希望しており、同大は他大学などへの入学金や授業料などについては補償する方針だという。




明治大学が公共政策大学院開設記念シンポジウム
【大学】

2003.12.17

 明治大学(東京都千代田区)は、2004年4月の公共政策大学院ガバナンス研究科の開設を記念して、今月21日(日)に記念シンポジウム「新しい社会の創造に向けて」を開催する。
 同研究科は21世紀の政治・行政に対応しうる政策作成や政策処理能力を備えた職業人の育成を狙いとし、事例研究や課題発表など、参加者中心のカリキュラムを特徴とする。現職議員や公務員、NPO・NGO、民間企業などで活躍中の社会人や、政治・行政を目指す人に門戸を開く。
 シンポジウムでは宮内義彦氏(オリックス株式会社会長・グループCEO、総合規制改革会議議長)による基調講演のほか、教員紹介、パネルディスカッションなどが行われる。
 駿河台校舎リバティタワー1階リバティホールで午後2時から5時まで。入場無料、申込不要。お問い合わせは明治大学大学院事務室(TEL03・3296・2398)へ。

【明治大学】
http://www.meiji.ac.jp/





近畿大学大学院に企業と連携した「東大阪モノづくり専攻」
【大学】

2003.12.15

 近畿大学(大阪府東大阪市)は、2004年度から大学院総合理工学研究科に「東大阪モノづくり専攻」を開設する。地元企業の開発現場で最先端の「モノづくり」を学ぶ、日本ではじめての大学院。学生は企業から年額250万円の給料をもらうというのもユニークだ。
 同大が位置する東大阪市には、様々な技術が集積されており、モノづくりが盛んだ。同専攻は、そうした地の利を生かし、同大と市内の中小企業とが連携して研究を進める。入学選考時期は12月と3月で、企業名と研究テーマを告知し、テーマごとに学生を募集する。入学後は該当テーマの研究に取り組む企業に配属され、大学院の教員と企業の技術者から指導を受ける。
 企業の開発現場での技術習得に加え、大学で技術経営知識を学び、さらに国際的に通用する企業経営のために英語教育にも力を入れる。修了の要件は、▽新しい製品の開発▽実用化の価値のある特許の取得▽ベンチャー企業の立ち上げ▽「モノづくり」の成果を示す論文、のいずれか一つ。配属企業への就職義務はなく、修得技術・知識をもとにした、ベンチャー起業が期待される。

【近畿大学】
http://www.kindai.ac.jp





北海道東海大の学生作品がデザイナーズウィーク2003最高賞に
【大学】

2003.12.12

 10月から東京、大阪、京都で開催されていたデザイナーズウィーク2003の学生作品展「すわるかたち展」で、北海道東海大学(旭川市)の2学生が、最高賞を受賞する快挙を飾った。
 同展には、全国の主要な芸術・デザイン系大学・専門学校から400点以上の作品が出品され、6点が最高賞(デザインプレミオ)に選ばれた。そのうち2点が同大芸術工学部の学生によるもので、くらしデザイン学科1年牧野泰介さんとデザイン学科4年田山里奈さん。牧野さんは立方体をつなぎ合わせ、積み木のような印象の作品を、田山さんは「日常を離れ空を眺める喜びを感じてほしい」とジャングルジムを思わせる作品を制作した。
 デザインプレミオは、デザイナーズウィーク会期中、一般の来場者、プレス関係者、参加企業が審査に参加し、その集計結果により決まった。さらに、牧野さんは、プロデザイナーが選出するデザイナー賞「間宮吉彦賞」にも選ばれ、ダブル受賞に輝いた。

【北海道東海大学】
http://www.htokai.ac.jp/





慶應義塾大が文学研究科図書館・情報学専攻に現職者向け新コース
【大学】

2003.12.11

 慶應義塾大学(東京都港区)は、文学研究科図書館・情報学専攻に来年度から図書館員など情報関連専門家の再教育を目的とした修士課程の新コース「情報資源管理分野」を開設する。
 同コースは、大学院における専門職教育を求める一般的な機運の高まりや、図書館現職者の再教育の必要性といった社会的な要請に応えることが目的。最新の情報技術、図書館や情報センターの経営管理などの知識や技能を学んだり、教員とのディスカッションを通じて問題解決能力の向上を図る。
 授業は平日の夜間と土曜日。専門職大学院ではなく、学術大学院の枠組みのもとで設置され、2年以上在籍して必要単位を修得、論文執筆、最終試験合格を経て、修了時に学位(図書館・情報学修士)が授与される。また、厚生労働省の教育訓練給付制度の適用を受ける予定という。
 同コースの説明会が12月13日午後1時から三田キャンパス東館で開催される。当日参加も可能だが、事前連絡が望ましい。問い合わせは電子メール mailto:slis-office@slis.keio.ac.jp 。
 
【慶應義塾大学】
http://www.keio.ac.jp/




武蔵工業大学が教員の「教育実績評価」制度を導入
【大学】

2003.12.08

 武蔵工業大学(本部・東京都世田谷区)は、教員の教育実績を評価し、表彰する制度を今年度から導入した。教員個々の指導力や教育改善への取り組み、貢献度を総合的に評価することにより、大学全体の質の向上を図ることがねらい。
 この制度は、堀川清司学長の「教育の質そのものは教員個人の努力に負うことが多いが、研究業績と比べて評価がしにくい」という考えから設置された。同大では約1年かけて評価方法や表彰制度を検討し、教育業績評価委員会を設けて実施に踏み切った。
 今年表彰を受けたのは、工学部教育研究センターの佐藤シヅ子助教授ら6件10人。佐藤助教授は「自主講座数学ゼミナールを通しての学生支援」「数学教育の改善へ向けた問題集の作成」などが評価された。

【武蔵工業大学】
http://www.musashi-tech.ac.jp





入学金の返還請求認めず
【大学】

2003.12.04

 入学を辞退したのに前納した入学金や授業料などが戻らないのは違法だとして、元受験生が返還を求めた訴訟で、入学金についての返還請求が棄却される判決が続いている。
 1日、元受験生が立命館大学を相手に入学金や授業料の総額約860万円の返還を求めた訴訟の判決が大阪地裁であり、消費者契約法が適用される原告のうち、3月中に辞退した3人について前期授業料、4月以降に辞退した1人に後期分を返還するように命じる判決が下された。また、27日京都地裁であった元受験生6人による京都薬科大に対する訴訟の判決では、授業料の返還請求をした4人に計320万円の返還を命じ、入学金の返還請求をした2人の請求は棄却された。
 消費者契約法施行以後の授業料については、すべて返還請求が認められ、入学金については、過去21例の判決で、入学金の返還は、7月の京都地裁判決を除き、「入学内定者の地位を付与され学生の身分を保障される対価」と判断され、請求を棄却されている。消費者契約法施行以前の返還請求訴訟はすべて請求を棄却されている。





芝浦工業大が江崎玲於奈学長の記念フォーラム開催
【大学】

2003.11.28

 芝浦工業大学学長・江崎玲於奈氏がノーベル物理学賞を受賞して30周年を迎える。これを記念して、同大では12月9日、米国マサチューセッツ工科大学教授・利根川進氏、東京大学生産技術研究所教授・榊裕之氏を迎え、記念フォーラムを開催する。
 記念フォーラムのプログラムは▽エサキトンネルダイオードを超える半導体超格子の誕生とその発展(江崎玲於奈学長)▽半導体サイエンスの30年の進歩をたどる(榊裕之教授)▽バイオサイエンスの30年の進歩をたどる(利根川進教授=1987年ノーベル医学生理学賞受賞)。記念講演の後、両教授と江崎学長との対談及びフロアの参加者との質疑応答も行う。同大では「将来、半導体サイエンス、バイオサイエンス分野をめざす若者たちへのメッセージになれば」という。
 東京プリンスホテル2階・プロビデンスホール、13時30分〜17時。受講対象者は一般及び学生(高校生を含む)で、定員800名。参加費無料、同大ホームページから申し込む。問い合わせは芝浦工業大学・学長室フォーラム事務局(03・5427・7737)。

【芝浦工業大学】
http://www.shibaura-it.ac.jp/





低迷する高校生、大学生就職内定率
【高校・大学】

2003.11.27

 14日、厚生労働省が公表した調査結果によると、来春卒業予定の高校生の9月末現在の就職内定率が34.5%(昨年度同期内定率33.4%)で過去最悪だった昨年についで低迷していることがわかった。
 女子高校生は、29.9%(同30.1%)と過去最低。求人数15万2千人に対して求職者数は20万1千人で求人倍率は0.76倍(同0.72倍)。都道府県別では、最高が愛知県の56.0%、最低が沖縄県の6.6%。
また、同日公表された厚生労働省、文部科学省の平成15年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(10月1日現在)によると、内定率は、60.2%(同64.1%)と昨年より3.9ポイント悪化。男女別では、男子が61.1%(同67.0%)と5.9%悪化し、女子は59.1%(同60.1%)と1.0ポイント減と男子の大幅な悪化が目立つ。





司法試験の合格率2.58%の狭き門
【一般】

2003.11.20

  12日、司法試験の今年度合格者が発表された。合格者は1170人で、昨年より13人減り、合格率は2.58%。昨年の2.85%からさらに減少し4年連続減少の「狭き門」になった。
 司法試験管理委員会によると、合格者の出身大学は、東京大201人(前年度246人)、早稲田大174人(同185人)、慶応大123人(同110人)、京都大116人(同110人)、中央大104人(同104人)と、上位校は例年とかわらず。合格者の平均年齢は28.15歳(同27.57歳)で、0.58歳の上昇。
 性別では、男性895人、全体の76.5%(同906人、76.6%)、女性275人、23.5%(同277人、23.4%)で女性が0.1ポイントの微増。現役大学生は274人で全体の23.4%(同284人、24.0%)で0.6ポイント減少した。
 受験期間では、受験開始から5年以内が、677人、57.0%(同727人、61.5%)と前年度から3.6ポイント減少し、平均受験期間は5.75年(同5.49年)と0.26年上昇した。





武蔵野大が「特色ある大学教育支援プログラム」に採択
【大学】

2003.11.19

 武蔵野大学(東京都西東京市)が取り組む「キャリア開発プロジェクト」が、文部科学省の平成15年度「特色ある大学教育支援プログラム」に採択された。
 「特色ある大学教育支援プログラム」は、教育面で優れた取り組みをしている大学・短大に対し資金援助する文部科学省の新事業。初回の今年度は、国公私立合わせて664件の申請があり、80件が採択された。
 同大の「キャリア開発プロジェクト」は、正規科目「キャリア開発科目群」で社会的なマナーを身につけたり、インターンシップをし、エクステンションセンターの「資格取得対策講座」、就職課の「就職支援プログラム」と連動させて、総合的にキャリア開発支援を行う。また、非常勤講師への企業人の登用、有識者や企業人で構成する「キャリア開発プロジェクト委員会」の設置など、学外の活力や意見を積極的に取り入れているところも特徴だ。
 「キャリア開発科目群」は、学生による授業評価が全科目平均より高く、学生の満足度も高い。「資格取得対策講座」の受講者の増加も顕著で、資格取得者も増えているという。

【武蔵野大学】
http://www.musashino-wu.ac.jp/





嘉悦大学が2005年度から学部・短大改革
【大学】

2003.11.17

 嘉悦大学(東京都小平市)は今年、創立100周年を迎えたのを機に、経営経済学部の学科増設と、短大部のカリキュラム改革の構想を明らかにした。
 2005年度から学部の教育内容を拡充し、短期大学部では地域社会に根ざした教育を目指してカリキュラムを改革する。経営経済学部は、経営経済学科に加えて「経営法学科(仮称)」を増設し、二学科体制とする予定。新学科はコーポレート・ガバナンスとコーポレート・コンプライアンスを柱とする実学教育を目指すという。
 短期大学部は、経営情報学科を「ビジネスコミュニケーション学科」に名称を変更する予定。教育内容も、コミュニケーション能力の総合的なスキルアップを通じて社会で活躍できるマネジメントスタッフの育成を目指して、大幅にモデルチェンジする。

【嘉悦大学】
http://www.kaetsu.ac.jp





文科省は高校生の学力調査を実施
【高校】

2003.11.13

 文部科学省は12日、全国の無作為に抽出された約1400校の国公私立高校の3年生約10万3000人(抽出率8%)を対象に地理歴史公民など2教科9科目の学力テストを実施した。
 地理歴史は、地理、世界史、日本史など6科目、公民は、現代社会、倫理、政治経済の3科目。この学力調査は、新指導要領の高校実施に先立ち1989年の旧指導要領での生徒の学力を把握し比較する資料とするもの。昨年、国語、数学、英語など4教科7科目で実施された学力調査に続くもので昨年同様教師と生徒の意識調査も行われる。
 昨年実施されたテスト結果は、近く公表される見通し。
 昨年1、2月に実施された小中学生の学力テストの結果は、算数・数学と社会の学力低下が指摘された。





大阪音楽大学が研修や音楽活動対象の新奨学制度
【大学】

2003.11.07

 大阪音楽大学(大阪府豊中市)は、学生の積極的な勉学・文化活動を支援・表彰することを目的に、新しい3つの奨学制度をスタートさせた。短期学外研修、音楽社会活動、卒業年次の実技優秀者が対象となる。
 「短期学外研修」への奨学制度は、夏期休暇期間中に国内・海外の音楽研修・セミナーの受講を希望する成績優秀な学生に海外60万円、国内20万円を上限に助成するもの。書類、実技オーディション、外国語面接(海外希望者のみ)により審査する。研修・セミナーに指定はなく、参加手続は学生本人が行う。来年2月に申請受け付けを開始し、4月に合格者を発表する。
 「音楽社会活動」は、音楽を通じた継続的なボランティア活動や創造的な音楽活動を学長が表彰し、記念品を贈るもの。自薦・他薦により、毎年3月に該当者を発表する。「卒業時の優秀賞」は、大学4年次・短大2年次の実技成績が優秀な学生の中から、学内の委員会が選考して受賞者を決定する。卒業式で、学長から表彰状と記念品が授与されるほか、記念演奏会への出演資格も与えられる。

【大阪音楽大学】
http://www.daion.ac.jp





今年度理工系学部入試で建築学科の志願者増
【大学】

2003.11.06

 「就職に強い」と、人気が高かった理工系学部の志願者が、国公立・私立大ともに、ここ数年減少している。学科志望動向では、機械系学科の人気は堅調なものの、情報系はIT不況の影響で相変わらず志望者が集まっていない。
 こうした中、目立つ動きを挙げるとすれば、ゼネコン不況が原因で志願者を減らしていた建築系学科の志望者が、景気回復を待たずに増えていること。一方で、土木工学系の志望者は減り続けている。
 建築学科の持ち直し傾向については、都内の大規模建設プロジェクトが受験生の志望を刺激しているという見方もあり、早稲田大、明治大、武蔵工業大など、都市部の難関大で志望者が増えている。





成蹊大学が複数出願時の受験料減額システムを改定
【大学】

2003.11.04

 成蹊大学(東京都武蔵野市)は、来年1〜2月に実施する一般入試の受験料減額制度を改定する。対象となるのは3教科型のA方式と、センター試験を利用するC方式。
 これまでは、異なる方式を同時に併願した場合のみ、二つ目の学部から受験料を5000円減額していたが、新システムでは同方式学部、学科間の同時出願でも減額が適用される。
 同大は1996年度から、受験生の負担軽減を目的に受験料の減額制度を導入。今では多くの大学で採用されている「受験料の併願割引」を早い時期から取り入れてきた。来年度は入試事務処理の方式が変わり経費が軽減されることから、受験料減額の適用範囲を拡大して、受験生へ還元することを決めたという。

【成蹊大学】
http://www.seikei.ac.jp





徳島文理大学が香川キャンパスに薬学部を開設
【大学】

2003.10.31

 徳島文理大学(徳島県徳島市)は来年4月、香川県さぬき市の香川キャンパスに香川薬学部創薬学科を新設する。同大は徳島キャンパスに薬学部を持ち、薬科系学部としては二つ目の開設となる。薬学部の設置は香川県内では初めて。
 香川薬学部では薬剤師の育成に加え、新薬開発の技能修得や薬事行政にも通じた高い専門性を養う。香川キャンパスに同時に開設される工学部ナノ物質工学科とも協力して、ドラッグデリバリーシステム(薬物送達法)など最先端の創薬学の教育研究に取り組む。
 香川薬学部の定員は130人。推薦入試と一般入試(前・後期、各A・B日程)の5回で募集する。問い合わせは入試事務局(電話088・611・3755)。

【徳島文理大学】
http://www.bunri-u.ac.jp/





理科大好きシンポジウム2003が開催
【一般】

2003.10.30

 文部科学省は、「科学技術・理科大好きプラン」の一環として連携型科学技術・理科教育推進事業(サイエンス・パートナーシップ・プログラム事業:SPP事業)を実施している。この事業について関係者の理解を深め、その成果の共有促進を目指して「サイエンスパートナーシッププログラムに関する報告会」を開催する。
 科学技術・理科大好きプランは、「科学技術離れ」「理科離れ」が指摘される状況に対し、科学好き、理科好きな児童生徒を増やすため、文部科学省が平成14年度より開始したもの。
 PPC事業は、学校と大学、公的研究機関、民間企業などとの連携により科学技術・理科教育を実施するもの。
 この報告会では、事業説明、成果報告、平成16年度の計画、意見交換等を行う。
 連絡先は、三菱総合研究所 SPP事務局 電話:03−3277−0772
 実施場所:東京(11月1日)、熊本(11月8日)、大阪(11月15日)、盛岡(11月22日)。定員:各200名程度、参加料:無料





早稲田大、東京農工大、産業技術総合研究所が学術交流で協定
【大学】

2003.10.23

 早稲田大と東京農工大、産業技術総合研究所(産総研)はこのほど、ナノテクノロジーとバイオテクノロジー、IT技術の融合をめざす学術研究交流協定を締結した。私大と国立大、独立行政法人研究所の3機関による共同研究は国内初。
 ナノテクノロジーは半導体の微細化技術などにも応用される、日本の得意分野の一つ。ヒトゲノムの解析を終えたバイオテクノロジーも、技術開発が加速している。また、ナノ、バイオとIT技術の融合による「バイオインフォマティックス」には、医療技術者らの関心が高い。
  今回の学術協定では、ナノテクとITに強い早大、バイオIT技術に強い東京農工大と、産総研のナノ、バイオ、バイオインフォマティクスの各グループが協力することで、新しい研究分野の開拓をめざす。協定期間は2003年9月1日から5年間。3機関の合意のもとに、協定期間の延長または改定もできる。
 協定内容は▽教官(教員)、研究者および学生の交流▽共同研究の実施▽学術研究資料の交換など。このほか▽世界的レベルの融合研究センターの設立▽人材養成プログラム、MOT(技術経営)プログラムの構築、などをめざす。特許戦略を見据えた、新しいビジネスモデルとしても注目を集めている。

【早稲田大学】
http://www.waseda.ac.jp/





聖学院が前日銀総裁の速水優さんに名誉博士号を贈呈
【大学】

2003.10.22

 学校法人聖学院(東京都北区、大木英夫理事長)は前日本銀行総裁・速水優さんの功績をたたえ、名誉法学博士号を贈呈。同法人の名誉理事長として迎えるとともに、同大ユニバシティ・プロフェッサー(全学教授)への就任を決定した。
 速水さんは日銀総裁就任前の1996年から、同大大学院で客員教授として国際通貨についての公開講座を行ってきた。長兄が「中里幼稚園」(現・聖学院幼稚園)に通った縁で、幼いころよりキリスト教精神が培われ、その後の心の支えになったと語るなど、速水さんと聖学院とのつながりは深い。
 今回速水さんが就任する「ユニバシティ・プロフェッサー」は、ハーバード大が始めた制度で、特定の学部に属さず大学・大学院全体に講義やセミナーを持つ。名誉博士号は10月31日の大学創立記念日に開催される「オール聖学院100周年記念・大学創立記念式典」(於・大宮ソニックシティ)で贈呈される。

【聖学院大学】
http://www.seigakuin-univ.ac.jp/





白鴎大学が募集要項をオンライン配布
【大学】

2003.10.20

 白鴎大学(栃木県小山市)では3年前からインターネットによる出願システムを導入しているが、来年度入試からは新たに募集要項のオンライン配布などを実施し、出願手続きの一層の迅速化を目指す。
 新システムでは、自宅のパソコンで募集要項をダウンロードすることが可能。受験料の支払いには振込用紙が必要だが、画面上から印刷することにより、出願までの大幅な時間短縮が見込める。プリンターがない場合でも、画面上の手順に従うことで、料金の振り込みができる。
 受験料の支払いに利用できるコンビニエンスストアは、セブンイレブンなど大手3社を含む15社。高校の調査書など、必要書類は出願当日に大学に提出する。

【白鴎大学】
http://www.hakuoh.ac.jp/





東京都公立高卒者進学率0.6%増、就職率0.7%減
【高校】

2003.10.16

14日、東京都教育委員会は公立学校卒業者(平成14年度)の進路状況調査(5月1日現在)を発表した。平成15年3月の都立高等学校卒業生4万6243人のうち進学者は1万6850人で進学率36.4%となり前年度(35.8%)より0.6ポイント増加した。就職者は5243人で就職率は11.3%となり前年度(12.0%)より0.7ポイント減少した。
専修学校等入学者は、1万5601人で33.7%、前年度(33.1%)より0.6ポイント増加した。また進学希望在家庭者等(予備校入学者と在家庭者のうち進学希望者の合計)は8586人で18.6%、前年度(9137人、19.3%)より551人減少し0.7ポイント減少した。
男女別の進学率は男子33.0%(33.0%)、女子39.9%(38.6%)で前年度に比べて男子は同率、女子は1.3ポイント増加した。
 進学者の83.4%(81.5%)が大学へ、16.3%(18.0%)が短期大学へ進学している。男女別に見ると、男子は96.4%(96.3%)が大学へ進学しているが、女子の大学進学率は72.2%(68.9%)で進学者の27.1%(30.6%)が短期大学へ進んでいる。※( )内数字は前年度。





駿台学園の特別講義に宇宙飛行士が講演
【中高】

2003.10.15

 日本で開催中の第18回世界宇宙飛行士会議(実行委員長:毛利衛さん)に出席している宇宙飛行士の中から、2人が駿台学園中学校・高等学校(東京都北区)を訪問。16日に特別講義を開催する。
 駿台学園は天文台を持つ数少ない中高の一つで、天文部が国際小惑星監視プロジェクトに入賞するなど、生徒の宇宙に対する関心は高い。毎月第3土曜日には、天文講座も公開している。
 特別講演は日本科学未来館の好意によるもので、テーマは「宇宙への旅」。講師はウラジミール・コワレノク(ソユーズ乗船)とワレリー・クバノフ(同)の2宇宙飛 行士が務める。中学1年生程度を対象とした内容。
 駿台学園小ホールで、10時〜12時。入場無料。問い合わせは駿台学園(電話0 3・3913・5735)。

【駿台学園中学校・高等学校】
http://www.sundaigakuen.ac.jp/





東洋大学が湯島天満宮に巨大絵馬を奉納
【大学】

2003.10.10

 東洋大学(東京都文京区)は6日、「学問の神様」菅原道真公を奉る湯島天満宮に、巨大絵馬を奉納した。同大を訪れた受験生が願いを綴ったもの。
 絵馬の大きさは通常の約6倍で、縦70センチ横100センチほど。6枚の絵馬には2000人余りの受験生の願いが書き込まれている。これらの絵馬は、「訪れた受験生に自由に願いを書いてほしい」と春先から同大の受験生相談室「ムーミンサルーン」に設置されていたもの。6日始まったセンター試験の出願受付に合わせて奉納された。
 オープンキャンパスや受験相談などで大学を訪れる受験生に、何か記念になるものを残してもらおうと始められたこの企画は、今年で3年目。内容は合格祈願や受験への意気込みが大半を占めるが、「親子3代東洋大学をめざす!」という同大の歴史の長さを感じさせるコメントも見られた。

【東洋大学】
http://www.toyo.ac.jp/





学納金訴訟 入学金返還認めず
【大学】

2003.10.09

 入学を辞退したのに納入した入学金や授業料を返さないのは消費者契約法に違反するなどとして、神戸薬科大(神戸市東灘区)に合格した元受験生2人が大学を運営する学校法人に計185万円の返還を求めた訴訟の判決が6日、大阪地裁であった。
 佐賀義史裁判長は、契約解除で発生した損害額までしか違約金を請求できないと定めた消費者契約法を前納金にも適用を認め、うち一人の授業料85万円の返還を命じた。入学金については、「入学し得る地位という対価」として返還請求はできないと判断した。元受験生側は控訴する方針。
 「前納入学金・授業料返還弁護団」支援の同様の訴訟では3例目の判決。7月の京都地裁判決は、同法を根拠に学生の資格を取得する4月1日より前に入学辞退したケースで授業料のほか入学金の返還を命じている。





東京工科大学が公開講座「ルパン三世」
【大学】

2003.10.08

 東京工科大学(東京都八王子市)は今月13日、公開講座「アニメ・ルパン三世で語る映像今昔」を開催する。同大大学院の学生でもある漫画家のモンキーパンチさんとアニメーション監督のおおすみ正秋さんが講師を務め、「ルパン三世」をテーマに、日本のアニメーションがデジタル化によってどのように変化したかを考える。
 原作者のモンキーパンチさんと、作品をアニメ化したおおすみ正秋さんは社会人選抜で同大大学院メディア学研究科に入学した。講座は「二人の学生」の今後の制作活動や学生生活なども交えた内容になるという。
 コーディネーターは、コンピューターアニメーション、PC用ゲームなどの企画制作や制作システムの研究・開発が専門の金子満・メディア学部教授。金子教授も制作現場で活躍した経験を持つ。 
 同大片柳研究所地下ホールで、午後3時から(開場は午後2時30分)。事前の申し込みは不要(入場無料)。会場へはJR横浜線八王子みなみの駅から無料スクールバスがある。問い合わせは同大広報課公開講座係(0426・37・2028)。

【東京工科大学】
http://www.teu.ac.jp/top/index.html





女性初の宇宙飛行士、V.テレシコワさんが法政大で講演
【大学】

2003.10.06

 法政大学(東京都千代田区)は10日、女性初の宇宙飛行士ヴァレンチーナ・V・テレシコワさんを招いて、「宇宙・女性・平和」をテーマに講演会を開催する。
 テレシコワさんは1963年6月、旧ソ連の宇宙船「ヴォストーク6号」の船長として4日にわたって地球を48周した、女性初の宇宙飛行士。この時、彼女が宇宙から発したコールサイン「チャイカ」(カモメの意味)は、女性の夢を象徴する言葉としても有名になった。
 テレシコワさんはその後、科学者の道を歩むとともに、女性問題に取り組む「婦人会議」議長に就任。ソ連崩壊後も「ロシア国際文化科学協力センター」代表として、平和問題などで国際的に活躍している。今回の訪日はNPO日本・ロシア協会(会長・三塚博衆議院議員、日ロ友好議員連盟会長)の招きによるもので、講演の模様は小金井キャンパスのマルチメディアホールでも同時中継される予定だ。
 同大市ケ谷キャンパスボアソナード・タワー26階スカイホール。16時30分〜18時45分。入場無料。問い合わせは同大国際文化学部(03・3264・9344)。

【法政大学】
http://www.hosei.ac.jp/





武蔵工業大学で生涯学習公開講座「現代技術のキーワードを解く」
【大学】

2003.10.03

 武蔵工業大学(東京都世田谷区)は4日(土)から4週連続で、生涯学習公開講座を開催する。テーマは「現代技術のキーワードを解く」で、自動車の安全性やロボット、地震リスクマネジメントなどの問題を、同大の専任教員が分かりやすく講義する。
 2004年に創立75周年を迎える同大では、これまでにも市民大学講座や文化講演会、パソコン講座などを開催し、市民に学びの機会を提供してきた。昨年、世田谷キャンパスに生涯学習センターを開設したのに伴い、同公開講座を企画した。
 スケジュールと講義内容は次の通り。▽4日「自動車の衝突安全性──安全性評価法と事故原因」「3D視覚ロボット──ジャイロセンサの原理と応用」▽11日「電子ノイズって何だ──聖人のような機器を求めて!」「マイクロエレクトロニクス──過去、現在、未来」▽18日「核拡散って何だ──日本がもしも侵略されたら?」「水素エネルギーの話──水素自動車の時代が来るのか」▽25日「地震リスクマネジメント──リスクとうまく付き合うには」「東京のインフラストラクチャー──みらいを見据えて」
 各回とも同大世田谷キャンパス3号館312教室、13時30分〜16時20分。受講料は無料で、事前申し込みは不要(各回先着160人)。問い合わせは同大生涯学習センター(電話03・3703・3111)。

【武蔵工業大学】
http://www.musashi-tech.ac.jp/





国立大10組20大学が10月統合
【大学】

2003.10.02

 1日、国立大20校が10校に統合された。文部科学省が2001年6月に国立大学の統合再編促進の方針を打ち出したことを受けたもの。昨年の2組4大学に続く統合で、現在97校の国立大が87校になる。
 国立大の再編は、昨年10月、山梨大と山梨医科大、筑波大と図書館情報大の2組4大学の統合以来、戦後2度目。1日の国立大の統合は、東京商船大と東京水産大が東京海洋大、福井大と福井医大が福井大、神戸大と神戸商船大が神戸大、島根大と島根医大が島根大、香川大と香川医大が香川大、高知大と高知医大が高知大、九州大と九州芸術工科大が九州大、佐賀大と佐賀医大が佐賀大、大分大と大分医大が大分大、宮崎大と宮崎医大が宮崎大に、それぞれ統合された。
 今後の国立大の再編は、2005年10月に富山大、富山医科薬科大、高岡短大の1組3大学の統合が決まっている。





成蹊学園が格付け「AA−」
【大学】

2003.10.01

 小・中・高等学校、大学、大学院を擁する成蹊学園(東京都武蔵野市)は、このほどR&I(株式会社格付投資情報センター)から、長期優先債務格付けAA−を取得した。格付け取得は、国内私立大学では5番目。総合学校法人として、小学校までを含むのは初めての例という。
 格付け取得の目的は▽財務の健全性を客観的に評価してもらい、学校経営に活かす▽安心して勉学に励める学校であると、受験生やその保護者に財務の健全性という観点から示す▽財務状況や経営状況を開示し、学校運営の信頼を得る、という理由から。
 格付けランクは21段階あり、今回の評価は上から4番目。東京三菱銀行、三菱重工、三菱商事、三菱地所、日本郵船、フジテレビ等と同格となる。この評価を得たことで、市場からの外部資金調達も可能になった。
 同学園では「この評価に甘えることなく、高校と大学の連携など課題として指摘を受けた点はもちろん、いっそうの充実を図るため、財務基盤の強化と健全性に努めていきたい」と話している。

【成蹊学園】
http://www.seikei.ac.jp





工学院大学生涯学習センターで秋の公開講座
【大学】

2003.09.29

 工学院大学(東京都新宿区)の生涯学習センターは、秋期公開講座の受講者を募集している。特別な専門知識を必要としない一般向けの講座で、工学部の5系列学科の専任教員が5つの講義を担当する。
<開講講座とスケジュール>
▽10月4日「計算機はどのようにして記憶するか」(電子工学科)▽10月18日「機械仕掛けのヴェルサイユ」(建築学科)▽同「ファインセラミックスの世界−その機能と応用」(マテリアル科学科)▽11月8日「工学と医学の境界領域−バイオメカニクス」(機械工学科)▽同「ノーベル賞と金属錯対研究の歴史」(共通課程)
 会場は同大新宿キャンパス。受講料は無料。事前の申し込みも不要で各講座先着280人。問い合わせは工学院大学広報部(03・3340・0514)。

【工学院大学】
http://www.kogakuin.ac.jp





アジアへの理解深める「日本人学生のアジア体験コンテスト」
【大学】

2003.09.26

 アジアからの留学生に対する奨学援助と国際交流活動を支援する共立国際交流奨学財団は、日本人学生に、彼らへの理解を深めてもらおうと「日本人学生の『アジア体験』コンテスト」を開催する。今年で4回目。高校生や大学生たちが、アジアに対する知識や考えを競う。
 コンテストは11月15、16の両日開催される。郵送またはインターネットで先着順に応募を受け付け、高校生50人と、専門学校・短大・大学生50人が出場できる。応募締切は10月24日午後5時。15日に予選会を行い、日本を含むアジアの文化、風習、地理、社会、政治に関する3択式のクイズで、翌日の本選会の出場者を決める。
 本選会では、当日発表される3つのテーマから1つを選んで3分間の日本語スピーチを行う。即興的なスピーチにより、学生個人の素直な意見や自由な発想を評価する。入賞者10〜15人は、来年3月下旬実施予定の「アジア体験旅行(7泊8日)」に招待される。
 体験旅行では、現地学校を訪問して学生と交流したり、日本文化を紹介する。この旅行をきっかけに、アジアへの留学を実現させた人もいる。今回の渡航先はタイ。「日本人学生がアジア体験を通じて将来の目標や生き方を考え、国際人としての自覚を持って社会で活躍してほしい」と同財団では話している。

【共立国際交流奨学財団】
http://www.kif-org.com





特色のある大学教育支援プログラムに80件が採択
【大学】

2003.09.25

 文部科学省は18日、特色のある大学教育支援プログラムの初年度審査結果を発表した。これは、大学教育の改善のために優れた特色ある取り組みを行っている大学、短期大学を支援するもので、申請件数664件の内、採択されたのは80件となった。
 このプログラムの申請は1大学1件のみ。申請したのは、国立大学93大学、公立大学46大学、私立大学338大学、151短大(国公私立計)そして共同の取り組みとして36件。採択件数は、国立大学23件、私立大学26件、公立大学6件、短大19件、共同の取り組み4件。私立大学が件数としては最多だが、申請件数に対する採択率は国立大学が約24パーセントでトップだった。
 採択件数を募集テーマ別に見ると、総合的取り組みに関するテーマ16件、教育課程の工夫改善に関するテーマ29件、教育方法の工夫改善に関するテーマ14件、学生の学習及び課外活動への支援の工夫改善に関するテーマ9件、大学と地域・社会との連携の工夫改善に関するテーマ12件となっている。





大阪工業大学が梅田大学院コンソーシアムでセミナー
【大学】

2003.09.22

 大阪工業大学(大阪市旭区)は、関西の大学などが結成する大学院等連合組織「梅田大学院コンソーシアム」で「知的財産法(入門編)−21世紀を勝ち抜く企業戦略」を開講する。今年開設された知的財産学部の専任講師4人が、8回の講義を担当する。
 講座では、これまで知的財産権にあまりなじみがなかった人向けに、その意味や企業活動で活用することの重要性を概説。民法等一般私法の基本的知識にも触れ、特許法、商標法、著作権法など、知的財産法の基礎を学ぶ。講師は同学部の教員で、企業で知的財産業務に携わった経験者や法学分野の研究者などが務める。
 コンソーシアムは大学等10校と関西経済連合会などで構成。大阪駅前の大阪市立総合生涯学習センターを会場に、専門セミナーを実施している。経営や財務などビジネスに直結した大学院レベルの短期セミナーを夜間に開講し、社会人の学ぶ意欲に応える。
 講座は10月8日から毎週水曜日19時30分開講(1回90分)。定員30人で、受講料は3万円。問い合わせは同コンソーシアム(準備会)事務局(06・6253・0950)か、同大リエゾンオフィス(06・6954・4096)。

【梅田大学院コンソーシアム(準備会)】
http://www.umeda-consortium.com

【大阪工業大学】
http://www.oit.ac.jp





中京大で「生命システム工学部」誕生
【大学】

2003.09.19

 中京大学は来年4月、豊田キャンパスに「生命システム工学部」を新設する予定だ(設置認可申請中)。少子高齢化や環境、健康の問題に対応する学部として注目を集めている。
 生命システム工学部では、機械や電子、システムについて学ぶ"工学"と、生命や身体について学ぶ"人間科学"を融合させ、様々な研究を行う。人間の構造や能力の探究を通して、人々の健康や生活に役立つ技術を開発する人材の育成を目指す。
 学科は「身体システム工学科」の1学科。人間行動システム系、生命機械システム系、生命情報システム系の三つのテーマに分かれる。救助用ロボットやデジタル身体、人工知能など、先進的分野も学ぶことができる。
 同学部就任が予定されている鳥脇純一郎教授(現・情報科学部メディア科学科教)が、今春、文部科学大臣賞の研究功績者として表彰された。鳥脇教授は、視覚情報処理や仮想化人体論など、生命情報システム系の科目を担当する。
 一般入試は、前期日程A(3教科)・B(2教科)・M(全問マーク3教科)方式と、中期日程、後期日程A・B方式。公募推薦入試は、小論文と基礎学力考査を実施。両方式とも地方会場での受験が可能だ。問い合わせは中京大学入試センター(052・835・7173)。

【中京大学】
http://www.chukyo-u.ac.jp/





高校生の就職採用試験スタート依然狭き門
【高校】

2003.09.18

 16日、来春卒業を予定している高校生対象の就職採用試験が解禁となり、全国の企業で採用試験が始まった。厚生労働省の調査では、来春の高卒者に対する求人倍率は7月末時点で0.53倍と、試験を受ける高校生たちには「狭き門」となっている。
 求人倍率は昨年の0.5倍に比べてわずかに上昇したものの、依然として半数近くの希望者が就職できない厳しい状況が続いている。地域別に見ると、1倍を超えたのは東京都を含む京浜地域の1.52倍のみ。最低は南九州の0.17倍。都道府県別では東京都が2.20倍で最も高く、青森の0.10倍が最低となった。求職数は約21万9000人で前年同期よりも5.1%減少したが、求人数は約11万6千人で前年同期とくらべて0.5%増にとどまったため、大幅な回復にはならなかった。
 この春就職した高卒者の求人倍率は1.27倍、就職率は95.1%で前年の94.8%から0.03ポイント上昇した。





関西大学がJR東京駅前に「東京センター」開設
【大学】

2003.09.17

 関西大学(大阪府吹田市)は、JR東京駅八重洲口前に「東京センター」を開設した。受験生への情報提供や在学生の就職支援、産官学交流などが目的だ。
 センターは、東京駅から徒歩1分のダイヤ八重洲口ビル8階にある。広さは約230平方メートルで、ホールや多目的室、会議室などを備えている。数人の職員が常駐し、学生募集の拠点として、首都圏の受験生の進学相談に応じたり、タイムリーに入試関係情報の提供をしてゆく予定だ。
 在学生のためには、3台のインターネット端末を置き、就職活動を支援する。学割や成績の証明書発行のほか、就職情報を提供し、相談に応じる。関東には約2万人の同大校友が在住するため、卒業生の異業種間交流や、現役学生と父母との架け橋としても活用するという。

【関西大学】
http://www.kansai-u.ac.jp





指導力不足認定教員289人に
【全般】

2003.09.16

 昨年度、全国23の教育委員会で、適切な指導や教育を行えない等の理由から、公立の小中高校合わせて289人の教員が指導力不足と認定されていたことが12日文部省の調べで分かった。
 都道府県の内訳は神奈川県51人、東京都31人、京都府30人など。この制度は2000年に文部科学省が各教育委員会に対して、指導力不足の教員に対して分限処分等を行える人事管理システムを構築するように指示したことから始まり、現在では23の教育委員会が運用を開始している。2000年度には5教育委員会が導入し65人が認定、2001年度には9教育委員会となり、149人が認定された。このシステムの運用が始まって以来、認定教員は増加の一途をたどっているが、本年度中には全国59全ての教育委員会で運用を開始する予定のため、この傾向はまだ続くと見られる。
 校長や教頭の希望降任制度の実施状況も調査され、現在では19教育委員会が実施しており、昨年度この制度を利用したのは49人だった。





近畿大学が産業理工学部開設へ
【大学】

2003.09.12

 近畿大学(本部・大阪府東大阪市)は、福岡県飯塚市にある九州工学部を改組し、来年4月に産業理工学部を開設する。理工系、芸術系、文系の学科構成で専門職業人の育成を目指す。
 新学部に設置するのは、生物環境化、電気通信工、建築・デザイン、情報、経営コミュニケーションの各学科。実学を重視した体制をとり、学内ダブルスクールによる各種資格の取得や、日本語、英語、情報技術力の強化を図る。ライフデザインやキャリアデザイン教育にも力を入れ、就職支援体制も充実させる。
 学部開設を記念して、現在、高校生、高専生、予備校生を対象に「未来構想コンテスト」の作品を募集している。将来の夢や構想を作文、コンピューターグラフィックス、イラスト、デザイン、模型で表現して応募する。締切は10月1日。応募作品の中から優秀な10点を表彰する。問い合わせは産業理工学部未来構想コンテスト係(0948・22・5655)。

【近畿大学九州工学部】
http://www.fuk.kindai.ac.jp/





第一回大学入学資格検定の合格者5376人
【大学】

2003.09.11

 文部科学省は9月8日、8月7日・8日の2日間に全国47の会場で行われた平成15年度第1回大学入学資格検定(大検)の結果を発表した。受験者1万3701人のうち大学入学資格取得者は5376人、一部科目合格者は7028人だった。当日、台風の影響などで試験を実施できなかった23県では8月21日に再試験を行った。
 平成14年度第1回の受験者は平成13年度第1回に比べて減少していたが、今回も昨年度第1回の受験者数1万5536人を下回っている。性別内訳は受験者:男性7707人・女性5994人、大学入学資格取得者(合格者):男性3279人・女性2097人、一部科目合格者:男性3732人・女性3296人だった。資格取得者の平均年齢は20.4歳。年齢別では、16歳〜18歳:2441人(45.4%)19歳〜20歳:1501人(27.9%)21歳〜25歳:871人(16.2%)等となっており(括弧内は合格者に占める割合)、最高齢は71歳だった。最終学歴の内訳は、中学校卒業が559人、高校中退は4048人、定時制・通信制在学472人、高等専門学校中退112人、その他185人となっている。合格証書と科目合格通知書は8日から送付される。





武蔵工業大で国際シンポジウム「情報の参加デザイン」
【大学】

2003.09.10

 武蔵工業大学(東京都世田谷区)の環境情報学部は、今月28日と29日の2日間、国際シンポジウム「情報の参加デザイン−情報エコロジーの視点から」を横浜キャンパスで開催する。基調講演(一般公開、参加無料)と4つの専門家セッションが行われる。
 シンポジウムでは、フランス・パリ高等鉱山大学のミッシェル・カロン教授をはじめ、日本、アメリカ、フィンランド、デンマークの5カ国の研究者が集まり、自然科学や社会科学の枠組みを超えた総合的な視点から、情報システムを活用する人々の視点に立ったデザインのあり方を探る。
 28日10時から、カロン教授と、東京芸術大学の川俣正教授の基調講演が行われる。専門家セッションのテーマは▽情報エコロジーの射程▽情報エコロジーと企業▽情報システムの参加デザイン▽生活空間の情報エコロジー。
 基調講演の参加者を現在募集中。定員は300人。申し込みはメール、ファクス、往復はがきで15日まで。問い合わせ、申し込みは、シンポジウム実行委員会事務局(〒224−0015 横浜市都筑区牛久保3−3−1 武蔵工業大学環境情報学部  mailto:info_eco@yc.musashi-tech.ac.jp ファクス045・910・2596)。





21世紀COEプログラム補助金交付額決定
【大学】

2003.09.09

 世界的な競争力のある研究教育拠点形成のために重点的支援を行う「21世紀COE(センター・オブ・エクセレンス)プログラム」の本年度採択拠点への補助金交付決定額を3日、文部科学省が発表した。採択拠点56大学133件の補助金交付総額は158億1800万円となった。
 本年度採択拠点の国公私立別の内訳は国立大学31大学97件、公立大学4大学5件、私立大学21大学31件。交付額の配分は次の通り。国立大学は東京大学19億9200万円、京都大学14億7300万円、大阪大学9億6700万円など合計121億8100万円で交付総額の77%。公立大学は東京都立大学1億4700万円、横浜市立大学1億2600万円など合計4億1600万円で2.6%。私立大学は慶應義塾大学9億8500万円、早稲田大学3億3900万円、近畿大学2億1700万円など合計32億2100万円で20.4%。
本年度の公募の対象は「医学系(35件)」「数学・物理学・地球科学(24件)」「機械・土木・建築・その他工学(23件)」「社会科学(26件)」「学際・複合・新領域(25件)」の5つの分野(括弧内は採択拠点件数)。昨年度対象は「生命科学」「化学・材料科学」「情報・電気・電子」「人文科学」「学際・複合・新領域」で50大学113件が採択され、交付総額は149億4100万円。このプログラムでは、一件あたり年間1億〜5億円を原則として5年間継続して交付することになっている。





大阪経済法科大学が高校生オンライン株取引ゲーム
【大学】

2003.09.08

 大阪経済法科大学(大阪府八尾市)は、ホームページで「めざせ高校生長者!!オンライン株式投資ゲーム」を公開している。同大経済学部教員の助言のもとに開発されたゲームで、高校生にはなじみのうすい株取引を、バーチャルに体験し、楽しみながら経済学、経営学への関心を高めてもらうことが目的。
 ゲームは、登録プレイヤー全員に1000万円分の仮想資金を提供し、それを運用して株式投資を行う。対象企業は100社、1週間おきの時価情報に基づいて評価額を計算する。ゲーム終了は11月20日正午。終了時の評価額上位10位に入った人に賞品が贈られる。ゲームに登場する企業や株価はすべて現実の株式市場のデータを利用する。相場の変動は実際の株式相場と連動し、プレイヤーが売買した株の評価額はそれに合わせて計算され、経済の動きをリアルに体験できる。
 対象は高校生でEメールアドレスを持っている人。随時参加登録を受け付けている。開始2週目の現在、登録者は128人で最高額は1500万円という。株式や経済のことをまったく知らなくてもゲームを楽しめるように、ホームページ上に「Dr.ストックの株式入門講座」を開設し、株の基礎を分かりやすく解説する。ゲームの勝敗はともかく、株式を通して経済学や経営学を知る機会として活用できそうだ。

【大阪経済法科大学】
http://www.keiho-u.ac.jp/ouen/





人間環境大で受験生が試験教員を指名する「対話入試」導入
【大学】

2003.09.05

 人間環境大学(愛知県岡崎市)は2004年度から、教員との対話内容に調査書を加味して選考する「対話入試」を新たに導入する。入学選考を担当する対話教員は、受験生が選択できる。同大は「師との対話」という教育の原点回帰を目指し、他にはない画期的な入試制度の実施に踏み切った。
 「対話入試」は、学生と教員の密接な繋がりを前提とした双方向の入試制度。大学側が指定した教員からの質問に受験生が答えるという従来の一方通行的な面接試験とは大きく異なり、受験生自身が興味を抱く分野について、十分な予備知識を持って臨むことができる。
 志願者は、出願時に大学案内、学科目紹介、ホームページ等を参考にして対話教員を第3希望まで指定する。その中から同大が選出した2名と第三者の立場から判断をする教員1名が同席し、積極的に教員と質問し合える形式で対話を行う。入学後は、自ら選択した対話教員が主専攻科目の担当教員となり、大学4年間の教育指導にあたる。
 出願受付は10月14日から11月4日まで。試験日は11月9日。募集人数は若干名。対話に関わる資料、メモ等の持ち込みも可。

【人間環境大学】
http://www.uhe.ac.jp





横浜市立小中学校 原則2学期制に
【小学・中学】

2003.09.04

 横浜市教育委員会は本年度試験的に2学期制を実施していたが、その結果来年度から原則として市立の小中学校は2学期制とすると1日までに決めた。2学期制では3学期制に比べて授業時間が増え、より充実した学習内容を提供できると確認されたことなどから決定されたようだ。
 試験的に2学期制を実施したのは市立の小中学校あわせて59校。2学期制にすることで、始業式や終業式などの行事や定期試験などの時間が減り授業時間が増加するので、苦手科目の克服のようなより細やかな学習指導にあてる時間が生じ、ゆとりのある教育を実践できるという。また、学期の途中に長期の休暇を挟むため、休みの間も生徒が学習に対する意識を維持してより発展的な学習を行えるので、学力の向上が期待できるとしている。仙台市では平成14年度から2学期制をいち早く実施し、金沢市でもモデル校を設置して調査が行われ平成16年度から全ての市立小中学校で実施する。現在3学期制以外の学期区分を導入している小中学校は全国で829校ある。





阪南大学で中小企業の課題解決を学ぶ“ビジネススクール”
【大学】

2003.09.03

 阪南大学(大阪府松原市)は、中堅・中小企業の経営者や起業家などを対象とするビジネススクール(同大産業経済研究所主催)を今月14日から3月まで開く。学び、考える「実践型」プログラムで、受講者が抱える問題の発見や、その解決のための知識やスキルを修得し、実践の場で生かしていくことをめざす。
 全25回34コマ、時間は日曜午前10時〜午後4時、水・木曜午後6時半〜9時。場所は大阪駅近くの企業経営通信学院。カリキュラムは、経営戦略、アカウンティング、マーケティング、組織管理、情報技術戦略、経営法務、経営革新など。学習は3ステップ構成で、同大教員が基礎理論を体系的に概説する「理論編」、外部の実務家・研究者が事例などの応用知識を解説する「実践編」、企業の経営者から成功の秘訣や最新情報の実践的ケースを学ぶ「ライブ編」からなる。
 現場を体験するフィールドワークや時間をかけて取り組む4〜5人のグループ研究も取り入れる。開講中は専任コーディネーター、アドバイザーが受講生の疑問に対応する。修了時をビジネススクールの真のスタートととらえ、継続学習や経営解決のための情報交換ができるネットワークシステムを構築する。
 定員は24人、受講料は25万円(税込み)、申し込みは11日締切。申し込み、問い合わせは阪南大学ビジネススクール事務局(06・6345・0772 財団法人企業経営通信学院内)。

【阪南大学】
http://www.hannan-u.ac.jp/index.html





神田外語大で高校生と受験生向け「授業体験デー」
【大学】

2003.09.01

 神田外語大学(千葉市)は9月15日、高校生と受験生を対象に「体験!ことばとぶんかの公開講座」開催。受講生を募集している。ことばそのものや異文化コミュニケーション、ことばが使われている地域や文化、社会などをテーマに授業をする。
 授業内容は「日本語プレゼンテーション入門」「異文化コミュニケーション論」「似ていてちがう韓国と日本」「コンピュータグラフィックデザイン入門」など。1時限から4時限まで11の講座があり、午前または午後のいずれかを選び、2時限まで受講できる。
 午前9時30分から午後5時まで、キャンパスツアーや入試概説、保護者対象の説明会なども行う。在校生・職員による個別相談や、学食の利用も可能だ。個別相談と学食利用以外は、事前予約が必要。申し込みは専用はがき、または官製はがきに必要事項を記入のうえ、9月8日まで(消印有効)。問い合わせ、案内リーフレット、専用ハガキの請求は、神田外語大学入試センター(043・273・2826)。

【神田外語大学】
http://www.kandagaigo.ac.jp





大阪経済大が日韓中の中小企業テーマに国際シンポジウム
【大学】

2003.08.29

 大阪経済大学(大阪市東淀川区)は、大学創立70周年および中小企業・経営研究所創立40周年を記念して、10月18日に国際シンポジウムを開催する。テーマは「21世紀東アジアの中小企業−サポーティング・インダストリーの東アジアにおける再編と技術移転−」。
 「東アジアの工作機械」「韓国におけるSI」「中国自動車部品産業」「中国の知的財産」について、国内外の専門家による報告が行われる。中小企業・経営研究所は、日本で唯一の中小企業専門の大学付属研究機関として発足した。海外の研究者の利用も多く、中小企業研究推進の拠点として機能している。
 日本の中小企業は高度成長期のリーディング産業を支えてきたが、現在は親企業の発注が人件費の安いアジア諸国に移り、沈滞感、閉塞感がある。一方、韓国で80年代からの急速な工業発展を支えた中小企業の現状や、WTOに加盟した中国が、どのように中小企業を成長させていくのかに注目が集まっている。こうした動きをサポーティング・インダストリー(SI)の再編という視点から考える。
 午前9時30分〜午後5時30分。参加無料で、希望者は国際シンポジウム参加希望の旨と住所、氏名、電話番号を明記して、電話、ファクス、メールで申し込む。締め切りは9月30日必着。問い合わせ・申し込みは大阪経済大学 中小企業・経営研究所(メール toyoko@osaka-ue.ac.jp 、電話06・6328・2431、ファクス
06・6328・2634)。

【大阪経済大学】
http://www.osaka-ue.ac.jp





小中学生向けのオンライン講座、来月から
【小学・中学】

2003.08.28

 東京理科大の教員によるベンチャー企業「TUSネット」は、小中学生を対象とした理科系教科のオンライン講座「オンライン・サイエンティストスクール」を9月7日から開校する。講座は、物理、化学、生物の3講座で、月に3回、週1科目ずつ順番に講義が行われる。
 講義を行うのは東京大学の現役および退官教授で、科学分野における英才教育を実践することで将来を担う科学者を育成していくことを目的としている。小学校5年生から中学校3年生を対象としているが、ブロードバンドやウィンドウズの環境が整っていてオンライン講座が受講可能であるという条件を満たしていればそれ以外の人でも受講できる。料金は、入会金が一万円、月々の受講料が一万円。通常の講義以外にも長期の休みには東大院生による実験への参加などを予定しており、その他に学習や進路の相談を受けたりすることもできる。詳細な情報はTUSネットホームページに掲載されている。
 TUSネットホームページhttp://www.tus-net.com/index.html





東洋大学法科大学院が進学説明会
【大学】

2003.08.27

 東洋大学法科大学院(設置認可申請中、東京都文京区)は、9月6日(土)、27日(土)の両日、進学説明会を開催する。同大学院は2004年4月の開設を予定。少人数制によるきめ細かな授業で、企業法務・専門訴訟のエキスパートとなる法曹の育成を目指している。
 説明会で、入試に関する全体説明、個別相談、資料配布、施設見学等のほか、8月31日(日)に大学入試センターで実施される適性試験の解説(6日のみ)も行われる。8月6日(水)に開かれた第1回説明会は、受講者からの反響も大きく、今回も注目が集まる。9月上旬には法科大学院ガイドブック、11月下旬には入学試験要項(願書)を配布する予定。
 両日とも、白山キャンパス5号館にて午後1時開始。事前申し込みは不要。問い合わせは東洋大学大学院教務課( mailto:law@hakusrv.toyo.ac.jp 電話03・3945・7251)まで。

【東洋大学法科大学院】
http://www.toyo.ac.jp/daigakuin/toyo_houka/index.html





松山大学経営学部が高大連携授業
【大学】

2003.08.25

 松山大学(愛媛県松山市)は、9月から1月まで、経営学部で高校生を対象とする全15回の公開授業「イーサネットで作るネットワークの世界」を行う。高校までの教育と大学教育との連続性を高めることが目的で、高校生に大学の環境に触れてもらい、進路の決定に役立ててほしいという。
 授業は9月24日〜1月21日、毎週水曜日の午後4時30分から90分間で、高校生なら誰でも受けられる。大学と授業についての説明に始まり、パソコンとインターネット、ネットワークなどを、実際にひとり1台のパソコンを使って学ぶ。修了者が同大経営学部に入学した場合、申請すれば「コンピュータ概論」2単位として認定される。  
 受講生には図書館が開放され、大学生協も利用できる。大学で学び、教室以外の施設も利用することで、大学生活を疑似体験できる。同大では「地域の高校生に大学を開きたい」と話し、受講者を募集している。
 受講料は無料だが、ケーブル代など800円程度は受講生の負担となる。申し込みは、はがきに住所、氏名(フリガナ)、電話番号、高等学校名、学年を明記して、〒790−8578 松山市文京町4−2 松山大学教務部学務課 経営学部高大連携授業「ネットワークの世界」係へ。締め切りは9月10日(必着)。定員は30人で、応募者多数の場合は抽選する。

【松山大学】
http://www.matsuyama-u.ac.jp





関西外国語大が大阪市に協力し英語教員向けに研修
【大学】

2003.08.22

 関西外国語大学(大阪府枚方市)は大阪市に協力し、中学、高校の英語教員の英語力と英語教授法を向上させる研修講座を開いた。自治体が行う研修に大学が協力する例は少なく、政令指定都市では大阪市がはじめてという。
 英語科指導力向上講座は、文部科学省が昨年7月に打ち出した「『英語が使える日本人』の育成のための戦略構想」を受けて、大阪市が今年開設した。5か年計画で、約600人の英語教員の指導力向上に取り組む。 
 7月下旬に5日間にわたって行われ、123人の英語教員が、同大の外国人教授から英語でのコミュニケーションと、「英語を母語としない学習者を対象とした英語教育法」を学んだ。同大には187人の外国人教授がおり、そのうち31人は「英語を母語としない外国人等に対する英語教育」を専攻している。同大では、中学高校の教員が生徒に英語を教えるヒントやきっかけをつかめればと期待している。

【関西外国語大学】
http://www.kansaigaidai.ac.jp





武蔵工業大が小中学生のための科学体験教室
【大学】

2003.08.21

 武蔵工業大学(東京都世田谷区)は23日(土)に世田谷キャンパスで小学生・中学生や父母を対象とした「大学で楽しむ科学体験教室」を開催する。昨年、同大創立75周年記念事業のプレ・イベントとして行われ、今年で2回目。
 子供たちに自然現象や物理・化学現象の不思議さや面白さを、実験やもの作りの体験を通して味わってもらい、“理科離れ”が進む小中学生に科学・技術分野への興味を深めてもらうことが目的。夏休みの自由研究に役立ちそうだ。大学のキャンパスを地域の人々に開放し、親しんでもらいたいというねらいもある。
 主なプログラムは、「マイナス200度Cとはどんな温度?」「酸素の色は?」「電気の流れを見よう」などの公開実験、「フライパンを作る」「アーチ橋を造る」「ホバークラフトを作る」といった工作実習など。同大教員、学生、大学院生が、実験や製作の指導にあたる。
 午前10時〜午後3時。会場は同大世田谷キャンパス体育館ほか。参加費は無料で、事前申し込みは不要。

【武蔵工業大学】
http://www.musashi-tech.ac.jp





東洋大がバイオとナノテクノロジーの融合でCOE採択
【大学】

2003.08.14

 東洋大学のバイオ・ナノエレクトロニクス研究センターおよび大学院工学研究科、大学院生命科学研究科の研究プロジェクト「新機能微生物科学とナノテクノロジーの融合」が、文部科学省21世紀COEプログラムに選定された。分野は「学際、複合、新領域」。
 概要は、バイオ科学とナノ・テクノロジー融合研究の推進、海外研究機関との共同研究の発展、若手研究者の育成など。特に、カーボン・ナノチューブとDNAの相互作用などを追究する次世代バイオ・ナノシステムと、バイオ・ナノ分析システムの開発に力を入れる。
 東洋大のナノ・エレクトロニクス研究活動は1993年にスタート、96年にハイテク・リサーチ・センター整備事業に採択され、バイオ・ナノエレクトロニクス研究センターを設立した。同年のノーベル化学賞を受賞したサセックス大教授クロトー博士を2001年から客員教授に招請するなど、海外の大学や研究機関から同センターに研究者が集まり、共同研究も活発に行われている。  医療、福祉、環境分野への応用で、新たな産業の形成も期待できる。COE採択を受け、今後5年の間にこの分野の世界的研究拠点となることを目指し、国際的に通用する若手研究者を育成する。

【東洋大学】
http://www.toyo.ac.jp





東京工芸大のアニメーション学科にナムコが講師派遣
【大学】

2003.08.08

 東京工芸大学芸術学部のアニメーション学科は今年2月、テーマパークやゲームソフトで知られるナムコと提携した。同社は、来年度に開講するゲーム制作などの授業に講師を派遣する。
 ナムコ派遣の講師は、2年〜4年次の通算6〜8講座を担当する予定で、開講は来年4月。学生は、市販のゲーム機で実際に遊べるゲームの制作に取り組み、ヒット作品に携わったクリエイターから企画やデザイン、プログラミングなど、現場のノウハウを学ぶ。4年次にはナムコ派遣講師のサポートを受けて卒業制作することもできるという。
 日本の大学で、アニメーション学科があるのは同大だけだ。アニメ制作から、映画、テレビ番組、ゲーム、WEBなどの関連産業まで総合的に学べる。第一線で活躍しているプロデューサーやクリエーターを教授陣に迎え、「業界のいま」を知ることができるのも特色のひとつだ。

【東京工芸大学】
http://www.t-kougei.ac.jp/





聖心女子大が入試にプレゼンテーションを導入
【大学】

2003.08.06

 聖心女子大学(東京都渋谷区)は、2004年度から新たにプレゼンテーション方式とAO方式による入試を導入する。それぞれ募集は若干名だが、今年まで3教科の試験だけだった同大にとっては、大きな試みだ。
 AO方式では、意欲と能力を多面的・総合的に評価する。1次審査はエントリーシートと面接で、2次審査は調査書と人物紹介書(高校の担任が作成)、エッセイを提出して出願する。書類、小論文、面接で審査し、最終合格発表は11月14日。現在、エントリーを受け付け中で、締め切りは9月26日。今月22日に行われるオープンキャンパスで、事前相談が受けられる。
 プレゼンテーション方式は、資料を収集して分析し、自分の言葉で表現する能力を問う。2月18日が試験日(出願期間は1月6日〜2月13日)。試験当日に課題が提示され、150分で資料を作成。15分でプレゼンテーション、質疑応答、面接を行う。

【聖心女子大学】
http://www.u-sacred-heart.ac.jp/





神奈川大学の非文字資料研究が21世紀COEに採択
【大学】

2003.08.04

 神奈川大学が申請した「人類文化研究のための非文字資料の体系化」が文部科学省の21世紀COEプログラムに採択された。同大は、「非文字資料」に関する世界最高水準の研究教育拠点の形成を目指す。
 研究拠点としては「歴史民俗資料学研究科歴史民俗資料学専攻」が中心で、文字に表現されない人間諸活動の資料化と体系化が目的だ。人間の活動表現を「図像」「身体技法と感性」「環境と景観」の三つに大別し、それぞれを資料化し、解析方法の研究、実践とデータ提供をする。同時に若手研究者や博物館専門職員の育成を図る。
 非文字資料を体系化する方法は確立されていない。この独創的な試みに対する研究拠点として神奈川大学が採択された背景には、同大「日本常民文化研究所」の70年にわたる調査研究の蓄積と、日本で唯一の歴史民俗資料学専攻大学院があること、さらに、研究者が優れた研究実績を挙げていることが挙げられる。

【神奈川大学】
http://www.kanagawa-u.ac.jp/index1.html





日大が新型風車の開発で風力発電の本格利用目指す
【大学】

2003.08.01

 日本大学生産工学部と株式会社・航空運用システム研究所は、クリーンエネルギーの位置付けが社会的に高まる中、微風下での発電を可能にする「小型垂直軸型風力発電機用風車」を共同開発した。
 従来型の風車は、起動風速の大きさが実用化のネックとなっていたが、今回開発された小型風車は、羽根の形状を改良することで起動風速を下げることに成功した。新型風車は「小型」「微風で動作」という特性を活かして、「交通信号・道路標識」「ビル内の非常用表示板・通信」「公園、山小屋、監視小屋などの照明・通信」など、電力確保が困難な場所・状況での電源として、幅広く利用されることが期待されている。
 日本大学は、大学での研究を産業界あるいは社会への貢献につなげることを目的とした技術移転機関「国際産業技術・ビジネス育成センター」を開設している。生産工学部と航空運用システム研究所は、同センターを通じて、小型風車の開発だけにとどまらず、その実用化や中・大型風車の設計開発についても共同研究を進めていく。

【日本大学】
http://www.nihon-u.ac.jp






多摩美術大学で秋の生涯学習講座受け付け開始
【大学】

2003.07.30

 多摩美術大学(本部 世田谷区上野毛)は、秋の生涯学習講座の受け付けを始めた。来月23日には、上野毛キャンパスで、オープニング談義「作品のなかの言葉」を無料で開催する。
 生涯学習講座は、とらえる、考える、彫る、描くなど9テーマで50以上の講座を開講する。昼間の時間帯のほか、夜間の開講もある。受講生は、自主制作のためのスペース「オープンアトリエ」を年間を通じて利用できる。オープンアトリエは1年間有効15回の回数券制。教員による美術相談もある。開講場所は上野毛キャンパスと八王子キャンパス。一部、美術館や庭園での鑑賞を行う講座もある。
  
 小学生対象の「あそびじゅつ」(上野毛キャンパス)は、「自分を描こう、友だちを描こう」「石の彫刻」「切手をつくろう」「止まった絵・動く絵―スライドとアニメーション」の4講座を開講し、1回ごとに申し込む。「コンピューターでレゴをあそぶ」(八王子キャンパス)は全2回で、小中学生と保護者対象の講座だ。

 受講申し込みは、すべてはがきで受け付け(締切日必着)。申し込み者多数の場合は抽選する。開講日、受講料、締切日は講座により異なる。問い合わせ、資料請求は、多摩美術大学生涯学習センター(電話03・3702・9868、ファクス03・3702・9868、mailto:life@tamabi.ac.jp )。オープニング談義は8月23日17時から。申し込み不要、先着100人。

【多摩美術大学】
http://www.tamabi.ac.jp





東海大学が体育、開発工、海洋の3学部で学科再編
【大学】

2003.07.28

 東海大学は、来年4月、体育学部、開発工学部、海洋学部に新学科を設置する。名称変更を含め、3学部合わせて6学科が誕生することになる。
 体育学部(湘南キャンパス)は、トップアスリートや指導者を育てる「競技スポーツ学科」、スポーツを通して地域社会と人々の生活の向上を目指す「スポーツ・レジャーマネジメント学科」を新設。既設の社会体育学科を「生涯スポーツ学科」に名称変更し、計3学科が誕生する。
 開発工学部(沼津キャンパス)は、感性、メディア、デザインの融合が生み出す人間中心の新技術に挑む人材を育てる「感性デザイン学科」を新設。既設の「素材工学科」は「物質化学科」へ名称変更し、環境問題の解決に材料の面から取り組む技術者を育成する。
 海洋学部(清水キャンパス)は、海、陸、人のよりよい関係構築を探究する学部。理科系の学科が多いなか、今年開設した「航海工学科国際物流専攻」に続き、文科系色の強い「海洋文明学科」を新設した。同学科では、国内外のフィールドワークやマリンスポーツを取り入れる。
 開発工学部と海洋学部は日本唯一の学部。新設・名称変更の6学科も、同大らしい特色が盛り込まれている。

【東海大学】
http://www.u-tokai.ac.jp





帝塚山大で公開講演会「21世紀の豊かな食生活と居住空間の追求」
【大学】

2003.07.25

 帝塚山大学(奈良市)は26日、来年開設予定の「現代生活学部」の内容を広く知ってもらうことを目的に、公開講演会を開催する。テーマは「21世紀の豊かな食生活と居住空間の追求」。学外の著名な講師が食と住について基調講演し、新学部がめざす領域に迫る。
 京都府立医科大大学院の吉川敏一教授(第一内科学)は、「サプリメント食品の利用のあり方」について講演。病気の要因となる活性酸素と予防のためのサプリメント食品のあり方を解説する。
 大阪市立大大学院の北浦かほる教授(居住空間デザイン室)は、「個室は子どもをだめにする?〜子ども部屋にみる親子関係〜」と題して講演する。世界の子供部屋を見ることで、多種多様な空間の使い方や人の空間に対する要求などが浮かび上がる。
 同大の学園前キャンパス16号館で26日(土)10時20分から。当日と27日はオープンキャンパスを開催しているため、受験生向けの情報収集もできる。入場は無料。希望者は住所、年齢、所属、電話番号、性別、年齢を明記して、同大広報課へ電子メール( mailto:koho@jimu.tezukayama-u.ac.jp)、ファクス(0742・48・9386)、または電話(0742・48・9341)で申し込む。

【帝塚山大学】
http://www.tezukayama-u.ac.jp





南山大が情報セキュリティマネジメントシステム認証取得
【大学】

2003.07.23

 南山大学(愛知県名古屋市)は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際的な標準規格である「BS7799」の認証を取得した。大学としては世界で2例目、国内では初めて。併せてISMS適合性評価制度の認証を国内の大学で初めて取得した。
 BS7799は、英国規格協会による情報セキュリティマネジメント基準。ISMS適合性評価制度は、日本情報処理開発協会による情報システムのセキュリティ管理に対する第三者適合性評価制度で、昨年4月から本格運用をしている。
 同大はインターネットを中心にした学生・教職員向けの情報システムを稼働させており、情報財産を安全に利用するだけでなく、経営体質の強化につながると判断してこれらの認証を取得した。情報セキュリティとは、情報の漏洩を防ぎ、情報を常に安定した状態で利用できることを意味する。
 今回の認証取得は、学生の履修登録や成績管理など、教務関連の全業務が対象。ISMSに関する認証取得は、適切な情報管理が行われていることを、大学で初めて「第三者評価制度」によって証明したことになる。同大では、学内はもちろん、広く社会に対して説明責任を果たせるものとみている。ここ数年、第三者評価機関による認証取得に取り組む大学が増えている。新たな分野の認証取得は、各教育機関から注目を集めそうだ。

【南山大学】
http://www.nanzan-u.ac.jp





北海道情報大通信教育部が秋期入学開始
【大学】

2003.07.18

 北海道情報大学通信教育部(北海道江別市)は、今年度から秋期入学生(10月生)を募集する。また、学生の多様な学習スタイルに合わせ、eラーニングによる授業も始める。
 秋期入学生は、入学試験を行わず、書類選考だけで合否を決める。募集は正科生、科目等履修生、特修生(18歳以上で大学入学資格のない人が対象)。高校一種または高校専修の免許状を持っている教員の場合、科目等履修生になれば、教科「情報」の教員免許が10月から最短1年で取得できる。
 通信教育部は経営ネットワーク学科とシステム情報学科の2学科からなり、ITによって変化を続けるビジネスの現場に的確に対応できる人材を育成する。経営ネットワーク学科はe−ビジネスなど、インターネットを活用した新しいビジネスの構築をめざす。システム情報学科はSEの育成が目的だ。
 eラーニング授業は、文字や音声、動画などを活用して行い、単元ごとに確認問題の解答や解説、質疑応答の指導をする。レポート提出はなく、試験に合格すれば単位を取得できる。今年度は3科目が単位認定の対象となっている。
 10月生の願書受付期間は8月11日〜10月1日(郵送必着)。問い合わせ、願書の請求は、同大東京事務所(電話03・3319・4003、 mailto:hiu-tokyo@edc.ac.jp)。

【北海道情報大学】
http://www.do-johodai.ac.jp/





亜細亜大が高校対象「アジア教育奨励賞」創設
【大学】

2003.07.16

 亜細亜大学(東京都武蔵野市)は、全国の高校を対象に「アジア教育奨励賞」を創設した。アジア地域に関係する特色ある教育活動を実践している高校を募集している。
 奨励賞は、来年4月から同大でスタートする「アジア夢カレッジ」プログラムの開設を記念して始める。アジアに関する教育活動の奨励と発展に貢献することが目的だ。対象となるのは、学校長が認める教育活動で、昨年4月から応募時点までに実施された、または実施中の活動。応募は学校単位、複数応募も可。
 所定の用紙に▽テーマ、概要▽活動内容(活動のねらい、これまでの活動状況、活動資金と調達方法など)▽活動成果(達成された目標、活動を通じて得られたもの、自治体や他団体からの受賞状況など)▽今後の活動展開―などを記入して応募する。資料として写真(5枚以内)や図表(A4で3枚を限度)をつけることができる。
 選考委員は鯉渕信一・同大学長をはじめ、作家の椎名誠さん、アルピニストの野口健さん、川辺重彦・武蔵野市教育長ら6人。特に顕著な教育成果を挙げている高校に、賞状と副賞として教育奨励金(1校につき学長賞20万円、理事長賞10万円)が贈られる。応募された全校の教育活動を、ホームページ等で紹介する予定だ。
 応募締め切りは9月25日(消印有効)。問い合わせは、亜細亜大学総合企画部企画課「アジア教育奨励賞」係(〒180−8629東京都武蔵野市境5−24−10、電話0422・36・3233、 mailto:discover@asia-u.ac.jp)

【亜細亜大学アジア教育奨励賞】
http://www2.asia-u.ac.jp/~discover/





神田外語大学に語学とITの自主学習センター
【大学】

2003.07.14

 神田外語大学(千葉市)は今年4月、学生の自主学習をサポートする新施設「SACLA(サクラ)」を学内に完成させた。1階にメディアセンター、2階には語学学習の教材と機器を揃えたランゲージセンターがある。学生の自主学習を個別にサポートする試みは、全国の大学から注目されそうだ。
 「SACLA」の名称は、Self−Access(自らアクセスする)、Communication(コミュニケーション)、Learning Autonomy(自立学習)の頭文字をとった。館内の部屋はすべてガラス張りで、室内での学びを室外(世界)へ発展させようと意識した設計だ。
 eラーニングで受講できる情報リテラシーの科目は、全学生の約40%が履修登録している。メディアセンターには、学生が自由に使えるパソコンや映像・音響設備があり、動画や映像などを用いたプレゼンテーションの練習ができる。
 ランゲージセンターは日本語禁止。ビデオ、DVD、書籍などあらゆる英語教材を学生が自由に使える。発音学習ができる完全防音の個室もある。また、世界各地から集まった英語教授法の修士号をもつ専任のラーニングアドバイザーが、学生個々の弱点発見や学習法について助言やカウンセリングを行っている。
 英語のほかタイ語、インドネシア語、ベトナム語、ポルトガル語、フランス語、イタリア語などの衛星放送が視聴できる受信システムも導入。石井米雄学長は、「個人の能力に応じて、より多くの学生が学べる居心地の良い場所ができました。今は英語が中心だが、今後は他の言語にも力を入れていきたい」と話す。学生には好評で、のべ4000平方メートルの館内は常にほぼ満席という。

【神田外語大学】
http://www.kandagaigo.ac.jp





大阪音楽大が音大志望者のための受験講座
【大学】

2003.07.11

 大阪音楽大学(大阪府豊中市)は、高校1年生以上を対象に「受験講座」を実施する。講師は大阪音楽大学・同短大部教員で、開催期間は夏期7月27日〜30日、冬期12月23日〜26日。音楽大学、音楽短大への進学を目指す人なら、だれでも受講できる。
 開講するのは、初歩を学ぶ「音大受験入門講座」をはじめ、ソルフェージュ、楽典、実技レッスン、ジャズ入門講座、専門実技アドバイスなど12科目。同大短大部では来年度から、これまでの「音楽専攻」を「ジャズ・ポピュラー専攻」に名称変更し、コース内容もジャズ、ポピュラー、ミュージカルなどに変わるため、受験講座もジャズとポピュラーを2講座に分けて行う。専門性を分かりやすく講義するためだ。
 同大は夏期受験講座後の7月31日に「音楽基礎科目到達度テスト」をする。このテストで「認定」を取得すると、入試の際に試験が免除される。夏期の講座、テストとも、申し込み締め切りは7月12日。受講料は科目により異なるが、音楽知識講習とオペラ体験講習の2講座は無料。問い合わせは入試広報デスク(電話06・6334・2507)。

【大阪音楽大学】
http://www.daion.ac.jp





早稲田大学が社会人対象の大学院「ファイナンススクール」開設へ
【大学】

2003.07.10

 早稲田大学は2004年4月開設を目指して、高度職業人のための専門職大学院「早稲田大学ファイナンス・スクール(大学院ファイナンス研究科)」の設置認可を申請した。
 早稲田大学ファイナンス・スクールは、主に社会人を対象とした専門職大学院で、2年間の課程修了者にはMBA(経営管理学修士)が授与される。入学定員は125人の予定で、2学年合わせて250人の収容定員は、日本のファイナンススクールとしては最大規模。働きながら学べるように授業は夜間中心で、金融市場の中心地である日本橋に開設される。
 雇用環境の流動化で、社会人の再就職や転職のためのリカレント教育の必要性が高まっている。特に、金融関連業務においてその傾向が顕著だ。また、市場型ファイナンスへの移行により、高度専門能力の必要性も高くなる一方だ。早稲田大学ファイナンス・スクール設置の背景にはこのような社会状況がある。
 このため、同大学院では、金融機関を中心とした業務という狭い意味での「ファイナンス」ではなく、事業資金の調達や運用など、企業財務全般に及ぶ広義のファイナンスを扱う。ファイナンス理論や会計、財務分析、金融法務等に精通して、その知識を総合的に有効活用できる人材の育成を目指す。

【早稲田大学】
http://www.waseda.ac.jp





千葉商科大がISO14001取得記念シンポジウム
【大学】

2003.07.09

 千葉商科大学(千葉県市川市)は、今年3月に環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001を取得、それを記念して今月12日(土)に、オープン・シンポジウム「環境とエネルギーをキャンパスから考える」を開催する。また、10月から認証取得記念オープン講座を開設する。
 認証の取得は、学生の提案が発端。学生有志が集まって、約2年前にISO14001認証取得学生会議を立ち上げ、エコキャンパスづくりに向けて活動してきた。昨年4月の決意表明では、学長、理事長とならんで学生代表が壇上に立ち、ISOの説明を行った。
 オープン・シンポジウムは、政策情報学部講演会シリーズの一環として開催する。パネリストは舛添要一氏、山地憲治氏と、同学部の三橋規宏教授、山口徹助教授、コーディネーターは宮崎緑助教授。午後1時開始。
 オープン講座は「地球環境時代の企業・人・政府」がテーマ。産業界、学界、NGOなどで環境リーダーとして活躍する多彩な講師陣による講座だ。1月21日までの14回のうち、一定回数以上の出席で修了証が授与される。
 オープン・シンポジウムの聴講、オープン講座の受講を希望する場合は、事前に同大エクステンション・オフィスへファクスで氏名、住所、電話番号、Eメールアドレスを明記して申し込む。受け付けは先着順で参加費は無料。申し込み、問い合わせは、電話(047・372・4111)、ファクス(047・373・9958)またはEメール( mailto:extension@cuc.ac.jp )。

【千葉商科大学】
http://www.cuc.ac.jp





「ビジネスアイディア甲子園」大阪商業大が作品募集
【大学】

2003.07.04

 大阪商業大学(大阪府東大阪市)は、新しい商品やサービスに関するアイデアを競う「ビジネスアイディア甲子園」の作品を募集している。昨年より実施され、今年が第2回目。高校生対象で、グループでの応募もできる。
 募集するのは、世の中を楽しくさせたり、人の心をときめかせたりする新商品やサービス、ショップなどのアイデア。商品やサービスをたくさん売ったり、ショップを多くのお客に利用してもらうための工夫も求める。
 昨年は597件の応募があった。グランプリを受賞したのは、京都府立大江高校の生徒で、大江町の「鬼伝説」にちなんで、体温計に鬼の顔をつけ、体温に応じて鬼の顔色が青から赤へ変化して高熱を知らせるユニークな商品を考案した。このほか、切符の裏におみくじや最寄り駅の商店街で使えるポイントをつけるアイデアや、自転車で携帯電話の充電ができるアダプターなどが入賞した。
 今年の応募締め切りは11月1日(必着)。グランプリ(1件)には奨学金10万円と記念品が贈られる。ほかに準グランプリ(3件)、審査員特別賞、学校賞が設けられている。応募用紙は同大ホームページからダウンロードできる。問い合わせ・応募書類送付先は、〒577−8505大阪府東大阪市御厨栄町4−1−10大阪商業大学エクステンションセンター「アイディアコンペ」係(06・6785・6262)。

【大阪商業大学】
http://www.daishodai.ac.jp





慶應義塾大が「全国高校生小論文コンテスト」作品募集
【大学】

2003.07.02

 慶應義塾大学は、高校在学生(および高等専門学校1〜3年生)を対象とした小論文コンテスト「小泉信三賞」の作品を募集している。同賞は1933〜47年に塾長だった小泉信三氏の没後10年を記念して始まり、今年で28回目を迎える。昨年は493篇の応募があった。
 字数は400字詰め原稿用紙15枚以上20枚以内。高校生を対象とした小論文コンテストで、これだけの長編はめずらしい。要領に「単なる私見ではなく何らかの裏付けや主張があり、論旨がはっきりしている『小論文』」とあり、課題に基づいて筆者が独自の視点で論じた作品を募集する。
 今回の課題は(1)福沢諭吉への質問(2)ユーモアについて(3)生命(4)アメリカと世界。(1)は参考文献が5冊提示されている。4つの課題からテーマを選び、自由にタイトルをつけることができる。
 問い合わせは慶應義塾総務部広報担当「小論文コンテスト」係(〒108−8345 東京都港区三田2−15−45 電話03・5427・1541)。応募締め切りは9月10日(消印有効)。第11回〜第20回の受賞作品と選評を掲載した「高校生小論文抄」を希望する場合は、現金書留、郵便為替または郵便切手で800円を同封して上記宛先に申し込む。

【慶應義塾大学】
http://www.keio.ac.jp





日本学術会議パネルディスカッション「21世紀と人間の心」
【大学】

2003.06.30

 日本学術会議は7月7日〜9日に、大阪で夏季部会を開催する。7日のパネルディスカッション「21世紀と人間の心」および9日の講演会「現代社会とコミュニケーション」は、一般の人も聴講でき、参加申し込みを受け付けている。
 パネルディスカッション「21世紀と人間の心」は7日午後2時30分から、大阪歴史博物館(大阪市中央区)で行う。パネリストは上里一郎・広島大学名誉教授、氏原寛・帝塚山学院大学大学院教授、香山リカ・神戸芸術工科大学助教授ら。
 9日の講演会は帝塚山学院大学狭山キャンパス(大阪狭山市)で午後1時30分開演。講演者は水谷修・名古屋外国語大学長、吉田民人・東京大学名誉教授ら。それぞれが「現代社会とコミュニケーション」のテーマで講演する。
 パネルディスカッション、講演会ともに、総合司会は皆川基・帝塚山学院大学長。申し込みは氏名、住所、電話番号、年齢、職業を明記して電話、ファクス、ハガキ、Eメールのいずれかで帝塚山学院大学泉ヶ丘キャンパス事務局(〒590−0113 大阪府堺市晴美台4−2−2 電話072・296・1331 FAX072・292・2135 mailto:koho@tezuka-gu.ac.jp )。

【日本学術会議】
http://www.scj.go.jp/

【帝塚山学院】
http://www.tezuka-gu.ac.jp/





東京経済大学が学問領域超えた少人数教育
【大学】

2003.06.27

 東京経済大学(東京都国分寺市)は来年4月から、従来の学問領域や学部学科の枠を越えて、徹底した少人数教育を行う「21世紀教養プログラム」を導入する。定員は16人。受講学生は9月からのAO入試で募集する。
 同大は、▽1学年16人の少人数教育と個別指導により学生の多様な可能性を最大限に引き出す▽学生の関心や興味を学問領域にとらわれない総合的視野から深める▽リベラル・アーツ教育を通して21世紀が求める豊かな人間を育成する――などをめざす。NGOやNPO、国際機関での現場研修や、英語での講義、討論をはじめ、同一テーマを1年から4年次の学生が合同で調査発表するゼミ形式授業をする。
 受験希望者を対象に、オープンキャンパス時に模擬授業を実施する。テーマは、「日本は単一民族国家?〜アイヌの目を通して日本を考えてみよう」(7月24日)、「『国境』を越え、共生を探る」(8月18日)、「アウシュヴィッツが私たちに語っていること」(9月20日)。
 「21世紀教養プログラム」の受験申し込みは9月12日〜24日。面談を重視し、書類選考、体験授業と課題レポート、面談の総合評価で合否を決める。最終合格発表は10月27日。

【東京経済大学】
http://www.tku.ac.jp





国際教育交流協議会がNPOへ
【大学】

2003.06.25

 国際教育交流に関する情報交換や調査・研究などの活動を行っている国際教育交流協議会(JAFSA)は、これまで任意団体として活動してきたが、2003年度中にNPO(特定非営利活動法人)の取得を目指す。
 JAFSAは、国公私立大学等の団体会員164と、地域ボランティア・奨学財団関係者など個人会員408人からなる日本最大の国際教育交流機関で、1968年に設立された。その取り組みとして第一に挙げられるのは、国際教育交流の専門家を育成することだ。
 昨今、大学などの教育機関が国際化を推進しているが、そのためには国際教育交流部署の職員育成が不可欠。しかし、国際教育交流の仕事は多岐にわたるため、大学などの組織内だけで専門家を育成するのは困難な状況だ。そこで、JAFSAは体系化された研修プログラム開発を通して、国際化のサポートをしている。
 また、アメリカや中国など、海外の同種団体との交流を積極的に行い、そこから得られる最新の情報から、留学環境の分析を行うことにも取り組んでいる。分析結果を基に、日本の国際教育交流の現場への適切な提言を行う。
 在留外国人留学生は11万人強で、昨年、初めて10万人を超えた。国際教育交流における役割はますます大きくなる。JAFSAは、NPO認可で活動基盤をいっそう確固たるものにしたい考えだ。

【JAFSA(国際教育交流協議会)】
http://www.jafsa.org/





東京農業大学が大学の「学び」を伝える書籍を出版
【大学】

2003.06.23

 東京農業大学(東京都世田谷区)は、「新・実学の最前線―生命(いのち)を守る農学」(発行・東京農業大学出版会)を出版した。農学を食料、環境、資源エネルギー、健康、教育の5分野に大きく分類し、教員が取り組む研究・挑戦を解説した本だ。農学の重要性と素晴らしさを、高校生や一般の人たちに知ってもらうことが目的という。
 バイオ分野における先端研究のトップランナーとしての挑戦から、食料や環境といった地球規模での深刻な問題解決や田畑で作物を育てる農業まで、「農学」は幅広く多様な研究領域を持っている。「新・実学の最前線」では、東京農大で何が学べ、何に挑戦できるのかという疑問に答えるために、200を超える研究室の中から、111の研究テーマをとりあげた。
 同大は、学びの最も重要な単位を研究室ととらえており、そこで教員が学生たちに熱く研究の楽しさや夢を語っているような雰囲気を伝える。1つのテーマをすべて2ページに収め、写真や図を豊富に盛り込みながら、専門的な話題でもわかりやすいように工夫されている。巻末には、各学部・学科の研究室一覧が添えられ、この本に収められたテーマがどの研究室で扱われているかがわかる。この分野に関心のある受験生だけでなく一般の人たちにも、興味深く読める手引き書といえる。
 1400円(税別)。問い合わせは東京農業大学出版会(03・5477・2562)。

【東京農業大学】
http://www.nodai.ac.jp





神奈川大学が高校生俳句大賞、理科・科学論文大賞の作品を募集
【大学】

2003.06.20

 神奈川大学(横浜市神奈川区)は、高校生を対象とした2つのコンテストの作品を募集している。「全国高校生俳句大賞」と「全国高校生理科・科学論文大賞」だ。
 俳句大賞は今年で6回目。詩型、季語、切れなどにとらわれない自由な感性の俳句を募集する。テーマは部活や友情、スポーツ、恋愛などの身近なことから平和、宇宙まで幅広い。応募は作品3点と、氏名、住所、電話番号、高校名、高校所在地、学年、性別、俳句指導教諭名を明記して下記のあて先まではがきで。締め切りは9月12日(必着)。昨年は、全国の181高校から3万句を超える応募があった。
 理科・科学論文大賞は、高校の理科教育を支援しようと昨年創設された。理科や科学に関する研究や実験や観察の成果をまとめた論文(A4版で10枚程度)を募集する。対象は、高等学校に所属する理科・科学系クラブなどの団体、グループまたは個人。第1回の応募総数は38編で、大賞は「市街地緑地のチョウは20年間でどのように変わったか」が受賞した。応募締め切りは10月17日(必着)。応募には所定の応募票と指導教諭の推薦状が必要となる。
 応募および問い合わせは、神奈川大学広報課(〒221−8686 横浜市神奈川区六角橋3−27−1 電話045・481・5661)「全国高校生俳句大賞」または「全国高校生理科・科学論文大賞」係。

【神奈川大学】
http://www.kanagawa-u.ac.jp





金沢工業大学が学部・学科改革
【大学】

2003.06.18

 金沢工業大学(石川県)は来年4月、「工学部」を改組するとともに新学部「環・建築学部」「情報フロンティア学部」を開設する。同大の石川憲一学長は「世界から必要とされる人材を輩出したい」と語り、グローバル化やIT化の進展、環境との共生など、従来の工学教育・研究では解決できない問題への対応を目指す。
 新「工学部」は、機械工学科、ロボティクス学科、航空システム工学科、情報通信工学科など、6学科から構成される。地球環境への配慮、高度情報化社会への対応、付加価値の高い製品づくりといった課題を受け、日本の“モノづくり”をリードする次世代の技術者を育成する。
 環境・建築学部は、「環境」をキーワードに化学・土木・建築の各領域を組み合わせた、これまでにない学部として開設。自然環境や地域社会と人間の共生、よりよい住空間の形成などについて幅広く考え、実現できる人材を育成する。
 情報フロンティア学部は、「人間の脳とこころ」「認知情報と行動のメカニズム」「情報や社会システムマネジメント」などをテーマに、文系や理系の領域を複合的に学び、次世代産業を担う人材を育成する。
 バイオや化学、心理学、アートなど、さまざまな分野に興味をもつ学生の意欲に応えることが、この改革の主眼だ。新しい時代のニーズを先取りした教育カリキュラムで学ぶことにより、卒業生の活躍の場がさらに広がることが期待される。

【金沢工業大学】
http://www.kanazawa-it.ac.jp/




「京都の大学『学び』フォーラム2003」東京で開催
【大学】

2003.06.16

 「京都の大学『学び』フォーラム2003」(主催・財団法人大学コンソーシアム京都)が7月27日(日)、東京国際フォーラムで開催される。大学教育に関する様々な情報を発信するとともに、大学選びの新しい基準を提案する。
 大学コンソーシアム京都は、京都の国公私立大学・短大を中心とする大学間連携組織。単位互換やインターンシップのコーディネート、社会人対象のシティーカレッジの運営など、多種多様な事業を展開している。
 メーンステージでは、「ノーベル賞と京都の知性」をテーマに、地元京都の企業で、ノーベル賞受賞者田中耕一氏を生んだ島津製作所から社長らを迎え、“独創性を育てる豊かな風土”京都で学ぶ意義について考える。
 大学選びをガイドする「ナビゲーション講座」では、企業や塾など、教育業界各分野のスペシャリストが講演。変動する社会における大学教育の実情や、学生たちの卒業後の進路について触れ、悔いのない大学選びをサポートする。
 模擬授業や個別大学進学相談のコーナーもある。事前予約は不要で、入退場自由。問い合わせは、電子メール( mailto:manabif@consortium.or.jp )か電話(075・353・9153)で、火曜〜土曜午前9時〜午後5時。

【大学コンソーシアム京都】
http://www.consortium.or.jp





豊田工業大学と南山大学が連携
【大学】

2003.06.13

 豊田工業大学(愛知県名古屋市)と南山大学(同)は、来年度から教員の相互派遣や単位互換などを行うことを決め、9日、両大の学長が協定書に調印した。地域や国際社会の発展に貢献することを目的に、教育・研究での相互補完的な連携を進める。
 両大学は、豊田工業大学が工学系の単科大学、南山大学は人文・社会系の総合大学で、専門の全く異なる大学の連携はめずらしく、多様な「相互補完」が期待できるという。少子化により、大学間の競争が激化する中、互いの特徴を生かし合いながら、積極的な連携・協力体制をつくり、生き残りを目指す。
 協定では、▽教育・研究分野の相互補完的な資源の活用と教員の交流の推進を図る▽単位互換や図書館等の施設の相互利用など教学面における学生交流の推進を図る▽具体的な内容とさらなる連携の可能性について今後継続的に検討する――3点で合意した。連携は、来年4月からスタートする。

【豊田工業大学】
http://www.toyota-ti.ac.jp

【南山大学】
http://www.nanzan-u.ac.jp




淑徳大学が人間環境学科開設を記念して講演会
【大学】

2003.06.11

 淑徳大学は、国際コミュニケーション学部(埼玉県三芳町)に今春、人間環境学科を開設したのを記念して、来月19日に記念講演会「海外に見る環境共創」を開催する。海外での事例を通して、市民、企業、行政による環境保護を考える。
 人間環境学科は、環境保全と社会福祉経営に貢献できる人材の育成を目的として開設された。地球環境問題をはじめ、自動車交通公害、ごみ問題など人間を取り巻く環境問題を克服し、さらに高齢者や障害者も分け隔てなく快適に安心して暮らすことのできる「真に豊かな社会=福祉社会」の創造を追究していく。
 講演会では、ドイツ、デンマーク、アルゼンチン、ブラジルにおける事例について、それぞれ60分ずつに分けて同学部の教授が考察する。日時は7月19日(土)午後1時から5時30分まで、会場は東京都板橋区にある同大エクステンションセンターの淑徳ホール。申し込み制で定員は100人。資料代として500円が必要。
 申し込みはハガキまたはファックスで、講座名「海外に見る環境共創」・住所・年齢・電話番号を明記の上、淑徳大学エクステンションセンター(〒174−8631東京都板橋区前野町5−3−7 FAX03・5392・8810 電話03・5392・8811)。

【淑徳大学】
http://www.shukutoku.ac.jp/




慶應義塾大学理工学部が高校生のための「科学探究ゼミナール」
【大学】

2003.06.09

 慶應義塾大学理工学部(神奈川県横浜市)は、8月6日に「科学探究ゼミナール」を開催する。高校生に理工学部の授業内容を伝えるとともに、科学の面白さを知ってもらうことが目的で、今年9回目を迎える。
 実験・実習が中心の「探求ラボコース」は▽分子の動きをのぞいてみよう▽光るアンテナを作ろう!▽光で形を造る▽トレーサロボットを作ってみよう!――など13コース。50分の講義が3回行われる「探求講座コース」は、語学、数学、物理、化学の4コース。理工学部で学べる多彩な内容で開講される。講義や実験を体験しながら大学で行われている最先端の科学と技術にふれることができる。全コースとも、修了者には修了証書が授与される。
 開催日時は8月6日(水)9時〜17時、場所は同大矢上キャンパス(横浜市)。受講料は無料。参加希望者は、A4サイズの紙に申し込み者の氏名、住所、電話番号、在籍校、学年、希望するテーマ(第1〜第3希望まで)を書いて封書またはEメールで申し込む。締め切りは7月20日(消印有効)。
 問い合わせ・申し込みは、慶應義塾大学理工学部基礎教室内「科学探究ゼミナール」係(〒223−8521横浜市港北区日吉4−1−1 電話045・566・1047mailto:kagaku_tankyu@adst.keio.ac.jp)

【慶應義塾大学】
http://www.keio.ac.jp




獨協学園創立120周年記念コンサート
【大学】

2003.06.06

 ドイツと関わりの深い獨協学園の創立120周年を記念し、獨協大学(埼玉県草加市)で7月5日、「ベルリン・フィルハーモニー〜8人のホルン奏者たち〜世界最強のセクションによるアンサンブルと実技指導〜」(主催・獨協学園創立120周年記念事業実行委員会)が開催される。
 このアンサンブルは、ベルリン・フィルのホルン奏者各世代を代表する8人の名手によって編成され、幅広いレパートリーを誇る。ソリストとしての技量に加え、オーケストラならではの音色、奏法の統一性という面でも優れた理想的なグループとして注目を集めている。
 演奏を聴くだけでなく、世界一流の演奏者から直接実技指導を受けられる。学生をはじめ、指導者や地域住民にも広く参加を呼びかけ、世界トップレベルの演奏に触れるとともに、国際交流の場を提供することが目的だ。
 参加希望者は往復はがきに住所、氏名、年齢、職業または学校名(学年)、電話番号および実技指導(13時〜14時)、演奏会(15時半〜17時)の参加希望の別(両方参加も可)を明記して、〒340−0042埼玉県草加市学園町1−1 獨協大学総合企画課「ベルリン・フィルコンサート係」宛て、郵送で申し込む。締め切りは6月30日(定員あり。先着順)。

【獨協大学】
http://www.dokkyo.ac.jp/index.htm





福岡工業大学が「私の環境メッセージ」募集
【大学】

2003.06.04

 福岡工業大学は、高校生などを対象とした小論文コンテスト「第4回私の環境メッセージ」の作品を募集している。同大には、さまざまな角度から環境問題を考える文系の「社会環境学部」があるため、大学と受験生を結びたいとコンテストを始めた。環境問題は大学入試の小論文テーマとして出題されることも多く、受験に備えた練習としても活用できる。
 テーマは(1)自然と人とが共存できる豊かな環境をつくるためにあなたが思うこと、あなたにできること(2)誰もが健やかに暮らせる都市環境をつくるためにあなたが思うこと、あなたにできること――の2つで、どちらかを選択する。字数は800字以内。
 高校生、高専生、予備校生が対象。個人部門、グループ研究部門、アイデア部門があり、夏休みの自由課題や文化祭などで発表したクラブ活動・課外活動の研究結果なども作品として応募できる。昨年は675点の応募があった。
 締め切りは9月20日。問い合わせは同大広報課「第4回私の環境メッセージ」係(電話092・606・0607)。

【福岡工業大学】
http://www.fit.ac.jp/





「iEARN国際会議」が7月に兵庫県で開催
【全般】

2003.06.02

 世界の子供たちの交流を支援するiEARN(インターナショナル・エデュケーション・アンド・リソース・ネットワーク)の第10回国際会議(主催 NPOグローバルプロジェクト推進機構)が7月20日から27日までの8日間、兵庫県三田市の関西学院大学神戸三田キャンパスを主会場に、日本で初めて開催される。
 iEARNは、「地球から紛争をなくすため、世界の子供たちが共同して何かをつくることを体験し、相互理解を深めてほしい」と1988年、米国と旧ソ連で始まった。現在は約100カ国、70万人の教師と子供たちが、インターネットを利用して環境問題や社会問題を考えるプロジェクトなどに参加するなどの活動をしている。
 国際会議は1年に1回開かれ、iEARNに参加している各国のメンバーが一堂に会し、交流を深める。日本初の開催となった今回は、世界70カ国から500人が集い、講演やワークショップ、視察・観光旅行など、多彩なプログラムが行われる予定だ。会議の公用語は英語だが、参加者の大半は英語を母国語としない人たちだ。異文化の人と交わり、一緒に考えようという熱意があれば、誰でも「国際交流」を体験できる。
 現在、参加者を募っている。子供向けプログラム「ユースサミット」は12歳〜19歳まで。独力で一週間の集団生活ができることが条件。大人向けの「国際会議」は誰でも応募できる。申し込みはホームページ、またはアイアーン三田事務所(電話079・560・6001)。

【iEARN国際会議 in Japan】
http://2003japan.jp/





専修大が学部・学科選びのヒントに「体験授業フェア」
【大学】

2003.05.30

 専修大学(本部・東京都千代田区)は6月15日、生田キャンパスで「体験授業フェア」を開催する。大学の授業を実際に体験して、大学選びや学部学科選択に役立ててほしいと、約100講座を公開する。
 開講科目は経済、法、情報、日本語、外国語――など10の学問分野で、「簡単なコマーシャルを作成してみよう」「らくらくIT、楽しく発表」「ことばについてわかっているようでわかっていないこと」「『もののけ姫』における“神殺し”について」「ストレスに強い心を育てるには」など、バラエティに富んだ内容を予定している。大学の授業は手の届かないものではなく、知的好奇心を満たす面白いものであることを体験してもらうのがねらいだ。
 授業は1コマ50分。1限目は10時半に始まり、5時間目まで。会場は生田キャンパス120年記念館(川崎市多摩区)で、9時30分から申し込み受付を開始(予約不要)。受験生のほか、保護者や一般の人も受講できる。キャンパス内の見学も自由で、受験相談コーナーも設置。問い合わせは同大入試センター(03・3265・8249)。

【専修大学】
http://www.senshu-u.ac.jp





激化する公立小中学校の入学勧誘
【中学】

2003.05.29

 保護者や生徒が入学校を自由に選べる学校自由選択制が広がる中、各公立小中学校では自校の宣伝のために学校の説明会を開催している。ホームページや学校情報誌に学校の特色を今まで以上に盛り込むだけでなく、学校の紹介ビデオを作成したり、町内会でPRを行い入学勧誘に力を入れる学校もある。
 学校の自由選択制とは、通学区域の弾力化により、学校の画一化を改め、学校の活性化を図ることを目的としており、2000年度から品川区が先立って導入した。
 学校の中には、学業に力を入れる学校、クラブ活動・国際教育が盛んな学校、校則が無く、生徒の自主性に任せている学校と様々な特色を持った学校がある。それらを保護者や生徒にPRして、勧誘している。
 しかし、昨年から選択制を導入した足立区では、このような特色ある学校ではなく、伝統のある学校や鉄道沿線で交通の便が良い大規模な学校に生徒が集中した。そして、小規模な学校や荒れているという評判の学校には生徒があまり集まらなかった。学校規模や評判といった学校の外見的な要素が大きな判断材料だったとみられる。
 学校がPR活動を行う上で、学校を選択する親が本当に求めている情報を提供することが最も重要なのではないか。




東海大菅生中高が公開授業「生きた授業をつくる」を実施
【中高】

2003.05.28

 東海大学菅生中学校・高等学校(東京都あきる野市)では、開校20周年の記念事業として、6月14日(土)・15日(日)の2日間にわたり、教育改革キャラバン「生きた授業をつくる」と題する公開授業を実施する。
 このプログラムは授業改革を目的として、東海大学教育開発研究所と東海大の付属中・高が開催するもので、全国を巡回した公開授業も行うため「教育キャラバン」と命名された。東海大学教育開発研究所教授・秋山仁氏が隊長を務めている。
 週5日制や新学力観など、学校を取り巻く制度は大きく変化しているが、授業の主体は依然として先生のままだ。教育キャラバンでは、「先生と生徒が一緒になって学ぶ授業」を目指しており、情報と国語、体育と家庭の先生がともに一つの授業を担当するなど、既成の型にはまらない試行授業などが計画されている。
 当日は自由に授業を見学でき、その後の講評会にも参加できる。秋山教授も「数学大サーカスショー」で数学の楽しさをアピール。算数・数学の不思議や面白さを体験する「数学展」や、パソコンによる自学自習教材で英語を学ぶ「CALL展」などの企画もある。両日とも午前8時45分開場。入場無料で、事前申し込みは不要。問い合わせは東海大学菅生中学校・高等学校(電話042・559・2200)まで。

【東海大学菅生中学校・高等学校】
http://www.tokaisugao.ac.jp/





摂南大学が公的資格を単位認定する制度導入
【大学】

2003.05.26

 摂南大学(大阪府寝屋川市)は今年度から、学生が取得した公的資格に応じて単位を認定する「公的資格の単位認定制度」を導入した。同大学は教育目的として「実践力の育成」を掲げており、実務を重視した教育の一環として、学生の資格取得を支援する。全学部が対象となる。
 単位認定されるのは、TOEIC、基本情報技術者、初級システムアドミニストレータなど23資格。学部・学科ごとに資格の種類が定められ、それぞれ2〜8単位が与えられる。法、国際言語文化、工、薬学部は在学中の全学生、経営情報学部は2002年度以降の入学者に適用する。
 こうした資格を取得すると、各学部の科目区分に応じて、基礎科目または専門科目の単位として認められる。例えば初級システムアドミニストレータは、工学部都市環境システム工学科で専門科目の「情報処理演習1(必修)・2(選択)」として2単位が認定される。入学前に取得した資格も、一部を除いて単位が認定されるが、学部ごとに単位数の上限が定められている。
 同大では昨年12月に、資格取得の実績向上を目指して公的資格取得推進委員会を設立。また、授業とは別に、公的資格の取得やスキルアップを支援するエクステンション講座を開講している。専門学校などから講師を招き、受講料は専門学校の約3分の1となる講座もあって、資格取得に挑戦しやすい環境が整っている。

【摂南大学】
http://www.setsunan.ac.jp/




獨協大学が高校生の外国語スピーチコンテスト
【大学】

2003.05.23

 獨協大学(埼玉県草加市)は、外国語学部の主催により2つのスピーチコンテストを開催している。ドイツ語スピーチコンテストは今年で5回目。英語以外の外国語スピーチコンテストは数少なく、ドイツ語を学ぶ高校生には貴重な機会だ。英語スピーチコンテストは15回目を迎え、全国的な知名度も高い。
 ドイツ語スピーチコンテストはドイツ語を学ぶ高校生の語学や文化への関心を高め、交流する機会を設けることが目的。課題から選択する朗読部門、対話部門と、自作原稿をもとに行うフリースピーチ部門がある。朗読・対話はテープ、フリースピーチは原稿による予選審査を経て、7月26日に本選を実施する。現在出場者を募集しており、応募締め切りは6月7日。
 英語スピーチコンテストは、国際社会での活躍を目指す若い人に英語を使って自分の意見を発表する場を設けることを目的とする。スピーチの課題は「私の主張」(テーマは自由)。外国人教員による1次選考、日本人を含む教員による2次選考通過者が9月13日に行われる本選に出場する。応募期間は6月2日〜28日。昨年は全国41都道府県から572人の応募があり、本選出場者は14人だった。
 両コンテストとも入賞者に表彰楯・副賞などが贈られ、本選出場者は同大が指定する学部・学科の公募制推薦の受験資格が得られる。応募要項の請求、問い合わせは獨協大学全国ドイツ語スピーチコンテスト実行委員会(048・946・1636)または英語スピーチコンテスト実行委員会(048・946・1904)へ。

【獨協大学】
http://www.dokkyo.ac.jp/




文化服装学院が開学80周年記念イベントを開催
【大学】

2003.05.21

 文化服装学院(東京都渋谷区)では開学80周年を記念して、6月6日〜8日の3日間、「80人のクリエイターたち」(主催:文化服装学院すみれ会)と題するイベントを行う。
 同校は日本初の服飾教育専門学校として、1923年(大正12)の創立以来、約28万人の卒業生を送り出してきた。コシノヒロコや高田賢三、山本耀司ら世界を代表するデザイナーをはじめ、スタイリストやカメラマン、エディター、イラストレーターなど、数多くのクリエイターを輩出している。
 開学80周年を迎えて、同校では卒業生の組織「すみれ会」の呼びかけで、イベントを立ち上げることになった。プログラムは、内外のファッションシーンに多大な影響を及ぼしたデザイナー21人の作品による「ファッションライブ」のほか、各界で活躍する80人のアーティストを映像で紹介する「イメージビデオクリップ」、15人のアーティストの作品を展示した「エキシビジョン」で構成される。
 主催の文化服装学院すみれ会会長であるコシノヒロコさんは、「海外で活躍する個性の強いアーティストが一堂に会して、これだけ大きなイベントを行うのは珍しい。日本の力を世界にアピールする大きなきっかけになれば」と語る。
 同校では6月7日、8日のショーイベント(両日とも13時、15時30分、18時開始)に一般参加として各回100組200人、計600組1200人を抽選で招待する。申し込みは、氏名と希望日・時間を明記の上、ファクス(03・3299・2088)または電子メール( mailto:sumirekai@bunka.ac.jp )で「80人のクリエイターたち」係まで。当選発表は入場確認書の発送をもって代えます。締め切りは5月25日24時。

【文化服装学院】
http://www.bunka-fc.ac.jp/




法政大学が大学の授業を体験できる「プレキャンパス」
【大学】

2003.05.19

 法政大学(本部・東京都千代田区)は、受験生が志望学部を決める参考になればと6月14日、21日、7月12日の3回にわたり「プレキャンパス」を開催する。学部または学科ごとに、全学部で模擬授業を行い、大学の学問を体験できる機会を提供する。
 文学部は6学科で、工学部は5学科のうち情報電気電子工学科、建築学科の2学科で、他の9学部は各学部で学科共通のテーマを設定。身近な話題からアプローチし、学問の面白さを凝縮した内容の授業が行われる。
 6月14日(土)は、市ケ谷キャンパスでは午後1時から実施。プログラムは、法学部が「法律と政治」、社会学部が「SMAPのメディア社会学」、国際文化学部は「文化が違う人とコミュニケートできる?!」をテーマに授業を行う。時間はそれぞれ13時20分、14時30分、15時40分から50分間。授業開始の20分前から受付を行う。
 6月21日(土)は同じく市ケ谷キャンパスでは午後1時から、文、経済、経営、人間環境、現代福祉、キャリアデザインの各学部の授業を行う。小金井キャンパスは7月12日(土)に、オープンキャンパスと併催する。市ケ谷キャンパスは予約不要だが、小金井キャンパスは予約制となっている。申し込み・問い合わせは、入試センターへ電話(03・3264・9300)またはメール( mailto:admaster@hosei.ac.jp)で。

【法政大学】
http://www.hosei.ac.jp




塩川財務大臣が近畿大学の新学科開設記念公開講座で講演
【大学】

2003.05.16

 近畿大学(大阪府東大阪市)は今年4月に商経学部を改組し、経済学部と経営学部を開設。経済学部に「総合経済政策学科」を新設した。これを記念して10日、近畿大学11月ホールに塩川正十郎財務大臣を招き、およそ2時間にわたる講演会を開催した。
 講演会のテーマは「日本経済再生〜デフレ対策と新産業創造の総合政策」。塩川氏は地元・東大阪市の出身とあって、「歴代の理事長、総長とも親しく、近畿大学はとても身近な存在」と挨拶。話題は公共経済に依存する日本経済の民間への移行の必要性から、国と地方自治のあり方、さらには社会保障問題にまで及び、約1400人の学生、一般市民が熱心に聞き入った。
 質疑応答では、大阪の失業率上昇の問題などについて、学生や留学生から質問が続出した。「聖域なき構造改革はデフレスパイラルを招くのでは」との質問には、「労働賃金や物価の下落、資産デフレなどさまざまな要素が関係しているが、デフレスパイラルには陥っていない」と応答。ものづくりの街・東大阪の次代を担う学生たちに対して、「大量生産型の製造をしていてはだめ。オンリーワンでピカッと光るモノを作らなければ生き残れない」と注文した。
 講演会に参加した学生たちは、「テレビや新聞のニュースからは見えてこない大臣個人の考え方が分かり、面白かった」「質問に対し丁寧に答えてもらえ、うれしかった。自分の専門は経営だが、経済や政治にも興味が持てそうだ」と口々に語っていた。初めて聞く大臣の生の声は、学生たちに大きな刺激を与えたようだ。

【近畿大学】
http://www.kindai.ac.jp/




恵泉女学園大学が英語音を音楽で体感する講座
【大学】

2003.05.14

恵泉女学園大学(東京都多摩市)は、来月開催する公開講座「アカペラでアメリカ音楽を体験しよう」の受講者を募集している。ゴスペルを歌う体験型の講座で、昨年実施して好評だったため、今年も開催することになった。
 講座は、カリフォルニア州のルドルフ・シュタイナー・カレッジで音楽指導をしているクリスチアーナ・クイック・クリーブランド先生を講師に迎え、コーラスワークショップを行なう。楽器や楽譜をほとんど使わない特徴的な指導法によって、アカペラで英語の歌にチャレンジする内容だ。
 英語で歌唱することで英語音の特徴(リズム、イントネーションなど)や正しい発音の習得、聴力の強化が期待できるほか、様々なジャンルのアメリカ音楽に触れながらアメリカの歴史と文化も学ぶことができる。音楽を通して、これまでとは違った感覚で英語を楽しめる内容だ。
 日程は6月7日(土)・14日(土)各10時〜12時(定員40人、両日参加できる者に限る。通訳はなし)。14日は午後からチャペルで自由参加の発表会も行う。会場は多摩キャンパス。受講料は2000円。申し込みは、ハガキに講座名・郵便番号・住所・氏名(フリガナ)・年令・電話番号を明記の上、〒206−8586 多摩市南野2−10−1 恵泉女学園大学平和文化研究所事務室へ。

【恵泉女学園大学】
http://www.keisen.ac.jp




亜細亜大学が高校生英語スピーチコンテストの出場者を募集中
【大学】

2003.05.12

 亜細亜大学(東京都武蔵野市)は、高校生を対象とした英語スピーチコンテストを8月に開催する。高校生が英語を使って堂々と自分の意見を述べることや、将来、異文化を理解して国際社会で活躍する人となることを願って実施するもので、今年で3回目を迎える。
 昨年は20都府県から78人の応募があり、12人が本選に出場した。回を重ねるごとに応募者数は増え、レベルも高くなってきている。今年度からは文部科学省の後援も決まった。
 審査員は同大英語教育センターのネイティブ・インストラクターが務め、本選では約20人が審査にあたる。一次審査応募者には、審査員からのコメントシート(アドバイス)が送付される。一次審査合格者は、このコメントを参考にしてスピーチ内容のクオリティを高めるための手直しができる。本選ではスピーチ発表のほか、英語による質疑応答があり、それも採点のポイントとなる。
 本選優秀者には、賞状、奨学金、副賞が贈られる。さらに最優秀賞と優秀賞受賞者が同大に入学して、海外留学プログラムに参加を希望する場合、アメリカでの5カ月間の留学プログラムは参加費が半額免除、その他の4〜7週間の海外留学プログラムなどの参加費が全額免除されるという特典もある。
 一次審査の応募締め切りは6月20日。スピーチは5分以内でテーマは自由、コンテスト申込書(指定書式)にスピーチの録音と原稿を添えて同大総合企画部企画課スピーチコンテスト係(問い合わせ先:0422・36・3233)へ送付する。一次審査結果は7月5日までに本人あてに郵送され、本選は8月2日に同大で行われる。

【亜細亜大学高校生英語スピーチコンテスト】
http://www2.asia-u.ac.jp/~speech/




流通経済大が通学するキャンパスを自由に選択できる制度を導入
【大学】

2003.05.09

 流通経済大学(茨城県龍ヶ崎市)は、来年4月に千葉県松戸市新松戸に新しいキャンパスを開設する。それに伴い、学生が授業を受けるキャンパスを自由に選択できる「キャンパス選択制」を導入する。
 キャンパスの選択は、入学手続時に行う。4学部7学科のすべての学生が同じ条件で学べるように、龍ヶ崎、新松戸の両キャンパスの間を教員が移動し、同一のカリキュラムで授業を開講する。ただし、外国人留学生は、留学生特別カリキュラムを龍ヶ崎で開講することや、龍ヶ崎市民の協力で市民ぐるみの支援体制ができつつあることから、2年次までは龍ヶ崎キャンパスで学ぶことになる。
 新松戸キャンパスは、駅から徒歩3分と電車通学者には便利な立地だ。一方、龍ヶ崎キャンパスは、緑豊かな自然環境に恵まれた「郊外型」キャンパス。スポーツ施設が充実しているほか、学生用の駐車スペースがありマイカー通学も可能となっている。
 同大学によると、学生が自由にキャンパスを決められるのは、大学設置基準の変更により可能になったことで、日本初という。各キャンパスごとの定員はなく、原則として入学時に、4年間学ぶ場所を選ぶことになる。

【流通経済大学】
http://www.rku.ac.jp




司法試験出願者、過去最多の5万166人
【全般】

2003.05.08

 法務省の司法試験管理委員会は2日、2003年度の司法試験第2次試験の出願者が過去最多の5万166人に上ったと発表した。過去最高だった2002年度より4544人増と1割増加し、初めて5万人を超えた。女性も1万1160人と初めて1万人を超えた。
 出願者数は1978年度の2万9390人がピークで、その後減少傾向となっていたが、1994年度からは増加となり、2002年度には4万5622人になっていた。
 同委員会によると、2003年度の合格者枠は前年度並みの約1200人。2004年度には司法制度改革に伴い合格者枠が拡大され、約1500人になる予定。
 大学別では、早大が最多の6049人。以下中央大5701人、慶應大3393人、東京大3337人となっている。




成蹊大学が経済学部を改組し経済経営学科を新設
【大学】

2003.05.07

 成蹊大学(東京都武蔵野市)は来年4月、経済学部の経済学科と経営学科を改組し、新たに「経済学部経済経営学科」としてスタートさせる。経済学、経営学といった分け方をやめ、学ぶ側の視点に立った教育に転換することがねらい。改組に伴い、これまでにない新しいカリキュラムを編成するという。
 新学科は「自立した職業人の育成」が理念。2年次に5コース(社会と環境/組織と人間/企業と戦略/金融と会計/経済と政策)から選択する。教養教育の人文、社会、自然の区別をはじめ、専門、教養の枠もはずす。専門と教養が融合した新しいコンセプトも特色といえる。21世紀を生き抜く力を身につけることを目指し、カリキュラム全体で「真の教養」を育てる。 入試では、受験生が得意科目や自分の長所を生かせるように、多様な制度を用意。オープンキャンパスでの情報提供から入学までが一貫した教育プログラムとなっているAOマルデス入試をはじめ、指定校推薦、センター利用入試(3科目型・5科目型)、一般入試(地歴公民型・数学型)の制度があり、多種多彩な個性の学生が集まるユニークな学科になりそうだ。
【成蹊大学】
http://www.seikei.ac.jp/university




東京都の小学校教員採用、競争率下がる
【全般】

2003.05.06

 今春、東京都教育委員会の小学校教員の採用は、昨年と比べて約25%増しの1150人となり、競争率は2.4倍と昨年より0.6ポイント下がった。子どもの数の減少に歯止めがかかっていることや、少人数学級制などで教員の必要数が増加していることが競争率低下につながっている。
 ここ4年間の小学校教員採用競争率は、2000年度が6.7倍(413人採用)、2001年度が4.5倍(661人採用)、2002年度が3.0倍(913人採用)、そして2003年度が2.4倍(1150人採用)と毎年低下し続けており、反対に採用人数は増加している。狭き門とされていた教員採用が、年々広き門となりつつある。
 同委員会は、教員の質の低下が心配される中一人でも優秀な人材を確保するため、夏の採用試験の説明会を東京だけでなく東北や関西地区でも開く。小学校教員の大量採用は20年ぶりとなる。しかし、いい人材を選ぶには競争率3倍がギリギリのラインとされていることもあり、今春の競争率の低下には都教育委員会は頭を抱えている。




第一商業高校、リーディングコマーシャルハイスクールに指定される
【高校】

2003.05.01

 東京都教育委員会は24日、産業界の第一線で活躍できる人材養成を目指す新しいタイプの商業高校(リーディングコマーシャルハイスクール)に第一商業高校を指定した。普通科志向が高まる中、商業高校の活性化やレベルアップのため、今年の1月に指定された芝商業高校に引き続き2校目となる。
 リーディングコマーシャルハイスクールは、商業高校の改革への支援の一貫として、産業界の第一線で活躍するために必要な商業の知識や技術を身につけさせる教育を行い、都立商業高校の牽引車としての役割を担う。将来のスペシャリスト育成を目指すタイプの商業高校であり、中高大連携の実施等を通じて、入学前、在学中、卒業後までを支援する。
 具体的な取組としては、1)商業のスペシャリストとしての能力を育成する充実した教育課程の実施、2)大学と連携した高大接続教育による専門性の高い知識や技術の習得、3)中学と連携して中学生に商業教育に関する授業を展開、4)地域産業界との連携による社会のルールの習得を行う。
 第一商業高校は中央大学商学部との連携で進学に結びつくカリキュラムを実施する。




奈良大学が教員の出演しているラジオ番組の内容など冊子に
【大学】

2003.04.28

 奈良大学(奈良市)は、教員が出演しているラジオ番組の内容や昨年、社会学部が主催した公開講座の内容などを冊子にまとめた。希望者には無料で配布している。
 冊子は「奈良大学おもしろミニ講座」と「おもしろ文化講座『大学の先生と考える総合学習』」。「おもしろミニ講座」は、一昨年から地域FM局「ならどっとFM」で週1回放送されている、名物教員がアナウンサーとのトーク形式でユーモアあふれる語りを披露するラジオ番組をまとめたもの。今年も9月26日までの毎週金曜午前9時45分から10時まで放送している。冊子は過去2年の放送内容を、1年分を上下2冊に分けて計4冊にまとめた。
 『おもしろ文化講座「大学の先生と考える総合学習」は、昨年夏に大阪市立難波市民学習センターとの共催で、小学校から高校までの先生たちのために開いた同名の講座の内容をまとめた。昨年6月から11月にかけて奈良市商業振興センターと共催した公開講座「奈良発、マーケティング」と、昨年12月に学内で開いた閣僚と市民との対話集会「タウンミーティング イン 奈良」の内容も盛り込まれている。

 問い合わせは奈良大学広報室(0742・41・9588 
mailto:kouhou@aogaki.nara-u.ac.jp)。

【奈良大学】
http://www.nara-u.ac.jp




関東学院大学が公開講座の受講者募集
【大学】

2003.04.25

 関東学院大学(本部・横浜市)は公開講座の春学期受講者を募集している。同大の教授を中心に学外の研究者や専門家がそれぞれの視点から講義を行う。受講者は図書館など大学の施設が利用できる。
 現在募集しているのは7講座で、テーマは▽近代日本の文化と文学(文学部比較文化学科)▽21世紀の日本の経済・社会を考える(経済学部経済経営研究所)▽Arts&Crafts生活の中の芸術(人間環境研究所)▽生命の尊厳を考える(法学部)▽建築デザインのためのワークショップ(工学部建築学科)▽少子高齢化社会を考える(文学部現代社会学科)▽陶芸(学生・社会人対象、親子対象)。
 会場は金沢文庫キャンパス(文学部)、小田原キャンパス(法学部)、関内YMCA(工学部)、金沢八景キャンパス(その他)。受講料は講座により2000〜8000円。日程や申し込み方法などの問い合わせは同大生涯学習センター(045・786・7892)。

【関東学院大学】
http://univ.kanto-gakuin.ac.jp




学力向上フロンティアハイスクールに337高校指定
【高校】

2003.04.24

 文部科学省は22日、337高校を「学力向上フロンティアハイスクール」に指定したと発表した。指定された学校は、3年間にわたって高校生の個性や能力に合った指導をより一層進め、学力アップを目指す。
 この事業は2002年度から小中学校で進めている「学力向上フロンティアスクール」の高校版で、高校生の学力向上策の一貫として今年度から開始される。
 指定校はモデル地域とされた39の都道府県の中から、各14〜15校選ばれた。内訳としては、国立1校、公立323校、私立13校。各学校では、習熟度別指導、英検2級や50冊読書といった具体的な到達目標の設定、インターンシップの推進、普通科における職業教育の充実、大学や専修学校との連携の推進などの計画が示されている。
 各都道府県には約2百数十万〜約6百万円が交付され、年間の総事業費は約2億円となる。




湘北短期大学が学生証に電子マネー機能付きICカード
【大学】

2003.04.23

 湘北短期大学(神奈川県厚木市)は、9月から、ソニーが開発した非接触ICカード技術「FeliCa(フェリカ)」を使ったカードを学生証に導入する。電子マネー機能を備え、学内の食堂や売店、自動販売機で利用でき、クレジットカード機能を持たせることもできる。
 現行の磁気カード学生証にもあった在籍証明、図書館の貸し出し、授業や行事の出席管理などに加え、休日や夜間の学内への出入りなどセキュリティーチェックのためにも利用する。
 JRのsuicaのように読み取り機にかざすだけでよいため、ケースから出さずに使える。学内に設置した入金機で5万円まで入金(チャージ)でき、学内での飲食、買い物のほか学外でもコンビニなどの加盟店で利用できる。クレジットカード機能は、保護者の同意を得た上で交付し、正しい利用法についての教育も行うことにしている。

【湘北短期大学】
http://www.shohoku.ac.jp




文化学園服飾博物館が移転し開館記念特別展
【全般】

2003.04.21

 文化学園(東京都渋谷区)は創立80周年を記念して先月29日、服飾博物館を構内から隣接する新宿文化クイントビルへ移転し、現在、新博物館で開館記念特別展「三井家の着物―江戸・明治・大正―」を開催している。江戸時代に呉服商と両替商を営み、その後も事業を拡大して財閥へと発展した三井家に伝わる芸術性の高い着物を多数展示している。5月16日まで。
 服飾博物館は1979年に創立60周年を記念し、服飾文化の創造や服飾の教育・研究の拠点として開館した。所蔵品による特別展のほか、海外を含む他の博物館や展示施設に所蔵品を貸し出すなど、学外との協力も積極的に行っている。
 今後は「宮廷衣装」(6月6日〜8月5日)、「西欧のハイ・ファッション」(9月3日〜11月11日)、「アジアの服飾」(11月28日〜2月25日)などの特別展を予定しており、小中学生の体験学習や異文化理解、生涯学習の場としても活用してほしいという。
 5月13日には文化女子大学春期特別公開講座として「三井家の住まいと生活―近代における上流層の住まいの系譜―」をテーマにした講演と展示の解説を行う。受講無料(先着200名)。申し込み、問い合わせは文化女子大学文化服装学総合研究所(03・3299・2094)。

【文化学園】
http://www.bunka.ac.jp




港区小中学校で大学生がボランティア学習指導
【大学】

2003.04.17

 港区教育委員会は、5月から区立小中学校で大学生や大学院生にボランティアで学習指導などの補助してもらう事業を始める。日本人だけでなく、外国からの留学生も対象としており、区内を中心とした日米両方の大学や大学院と提携し、教員を目指す学生に参加してもらう。
 これまで、多くの教員養成大学・学部は、教科の知識を教えることに重点を置いてきた。しかし、いじめや不登校が社会問題化し、教師の指導力が問われるようになったのを受け、文部科学省は各大学にカリキュラムを実践的なものにするよう促している。そのカリキュラムの一貫として、一部の大学でボランティア学習指導が始まった。
 東京都教育委員会では昨年、大学生のボランティア約100人を都内の公立小中学校に派遣する事業を始めた。学生にきめ細かい学習指導を手助けしてもらう一方で、将来の教師の資質向上という狙いもある。外国人学生には、英会話学習や国際理解教育などを主に担当してもらう。
 東京学芸大では、地元の小中学校などの見学を授業に取り入れる一方、もっと現場に触れる機会が必要として、学校でのボランティア活動を推進することになった。周辺市と協定を締結。ボランティア実績を単位認定することも検討中。
 大阪大は2000年度、小中学校で30時間のボランティア活動を義務づける教職科目を始めた。
 福岡教育大は4年前、1年生に少年院や児童相談所、フリースクールなどで学外実習させるカリキュラムを導入した。様々な環境の子どもを知ることで、教師としての幅を広げることを目的としている。




大学・大学院改革めぐり早慶に注目
【大学】

2003.04.16

 早稲田大学と慶應義塾大学が、ともに大学院改革に取り組んでいる。慶應は90年代に湘南藤沢キャンパス(SFC)開設で大学改革の象徴的存在となり、早稲田は今春、学部増設や入試改革で受験生の人気を集めた。私学の両雄は今、大学・大学院両方の改革で注目を集めている。
 早稲田の今春の志願者は12万1815人で、前年比1万3994人の増加。一方、慶應の志願者は4020人減の4万2981人だった。早稲田はスポーツ科学部の新設や理工学部の改組、文学部のセンター試験導入などが志願者増に結びついた。
 過去5年間をさかのぼっても、全国にある約6200の高校のうち、早慶いずれかに合格者を出しているのは2300校弱。不況の影響で受験生が併願校を絞り込む中、「早慶のどちらかが大学改革を行うと、改革を実施した方に志願者が大きく傾くのは当然」と受験関係者は言う。
 早稲田は来年度から「国際教養学部」を新設し、政治経済学部に「国際政治経済学科」を設けるのに加え、「法科大学院」「金融経済専門大学院」の設置を計画している。慶應も「戦略構想大学院」「法科大学院」「経営大学院」の3つの専門大学院を開設する予定だ(早慶とも名称はいずれも仮称)。大学院レベルの教育の充実が求められる中、両校とも大学院の新しいモデルづくりに挑んでいる。




青山学院大学の相模原キャンパスがオープン
【大学】

2003.04.14

 青山学院大学(本部・東京都渋谷区)の相模原キャンパス(神奈川県相模原市)が4月にオープンした。神奈川県厚木市と東京都世田谷区にあったキャンパスを統合し、人文・社会科学系学部の1・2年生と理工学部全学年の学生が学ぶ「文理融合型キャンパス」となった。
 相模原キャンパスは約16万平方メートルの敷地に、教室や体育施設、チャペル、メディアセンターなど21棟の建物がある。自然の地形や樹木を生かし、夏は夜間に氷を作り昼間の冷房に使うなど、省エネルギー設計の「エコキャンパス」も特徴の一つだ。
 相模原市は工業も盛んなため、理工学部は企業と連携した研究が進めやすい環境にある。文系と理系の学生が同じキャンパスで学ぶメリットを生かし、専門の異なる学生たちが互いに刺激しあって学ぶ全学共通教育システム「青山スタンダード」もスタートした。
 青山キャンパスでは、従来通り文系学部の3・4年生が学ぶ。社会人も通いやすい地の利を生かして、法科大学院開設(予定)や社会人向けの生涯教育の拠点として活用していくという。

【青山学院大学】
http://www.aoyama.ac.jp




獨協学園が懸賞論文「獨協賞」を募集
【大学】

2003.04.11

 獨協学園(本部・埼玉県草加市)は、全国の高校生、大学生から懸賞論文「獨協賞」を募集している。同学園は1883年に獨逸学協会学校として設立され、今年創立120周年を迎える。「獨協賞」は、記念事業の一環として創設された。
 論文のテーマは、大学生部門が「大学における教養教育はいかにあるべきか」「地域における大学の役割」「日本は国際紛争にどうかかわるべきか」。高校生部門が「大学教育に何を期待するか」「学ぶことの喜び」「国際化と日本人の異文化意識」。両部門共通のテーマとして「情報化社会がもたらすもの」「生命科学・技術の発達と社会への影響」。
 締め切りは6月30日(消印有効)、大学生部門は400字詰め原稿用紙(A4縦向き・横書き)に10〜12枚、高校生部門は8〜10枚。入賞者(各部門5人)には賞状と記念品、副賞として規定の賞金が贈呈される。問い合わせは同学園「獨協賞」係(電話048・946・1802、 mailto:rhatano@gakuen.dokkyo.ac.jp )。

【獨協学園】
http://www2.dokkyo.ac.jp/~found120/index.htm




スーパーサイエンスハイスクール、新たに26校指定
【高校】

2003.04.10

 文部科学省は7日、科学技術、理科・数学教育を重点的に行うスーパーサイエンスハイスクールに新たに26校指定すると発表した。昨年の26校に引き続き、計52校になる予定。
 スーパーサイエンスハイスクールは昨年から事業が始まっており、指定された学校では3年間にわたって、理科系強化を中心としたカリキュラムを研究・開発したり、トップクラスの研究者・技術者との交流をし、将来有為な科学技術系人材の育成を目的としている。
 取組としては、高等学校や中高一貫教育校の理科・数学に重点を置いたカリキュラム開発、大学や研究機関等との連携方策の研究、創造性や独創性等を高めるための指導方法の研究、科学クラブの取組充実(ロボコン、数学オリンピック等への積極的な参加など)、スーパーサイエンスハイスクールの交流事業への参加等がある。
 39都道府県72校から応募があり、26道県26校を指定。内訳は公立が24校、私立1校、国立1校。選考方法としては、高等学校等の理科系教育課程の改善に資する研究開発を行うにあたり、研究内容・方法、研究計画、研究体制、評価方法・計画等が整っているかを中心に審査し、その結果と地域バランス等も考慮した。

スーパーサイエンスハイスクール一覧>>




九州東海大などが沖縄県竹富町から推薦入学
【大学】

2003.04.09

 九州東海大学(熊本市)と東海大学福岡短期大学(福岡県宗像市)が沖縄県竹富町との教育交流協定に調印した。協定では同町からの推薦入学枠も定められている。大学が地方自治体から推薦入学者を受け入れるのは全国でも初めてという。
 東海大学は1976年、竹富町に海洋研究所西表分室を開設。その後、沖縄地域研究センターに発展させ、同町と協力しながら海洋学や農学の研究・教育活動を行っている。九州東海大農学部は毎年、同町で亜熱帯農業実習を行っている。
 推薦入試は面接を重視したAO(アドミッションズ・オフィス)形式で行う。定員は九州東海大が応用情報学部と工学部合わせて3人、農学部2人以内。東海大福岡短大は若干名としている。応募資格は、町長が「卒業後、町の発展に貢献できる優秀な人物」として推薦した者。2004年度から受け入れを始める。
 竹富町ではこれまで、主に沖縄県以外の出身者によって地元の農業や海洋などの研究が行われてきたが、これからは地元出身者の研究にも期待したいという。

【九州東海大学】
http://www.ktokai-u.ac.jp/




学校法人産業能率大学が仕事とキャリアアップの意識調査
【大学】

2003.04.07

 学校法人産業能率大学がこのほどまとめた「仕事とキャリアアップに関する意識調査」で、社会人の6割が「キャリアアップのためなら転職したい」と考えていることが分かった。
 調査は社会人を対象に昨年10月中旬から11月中旬まで実施。産業能率大学のホームページに質問を掲載し、インターネットで回答を受け付けた。4100人から有効回答を得た。
 調査結果によると、58・7%が「チャンスがあれば会社を移って仕事の幅を広げる」と答えた。「明確なキャリアプランを持っている」と答えた人は9・5%で、「漠然とは考えている」(41・6%)と合わせると、社会人の約半数がキャリアプランを意識していることが分かった。
 転職・再就職先の企業としてはソニーをあげた人が最も多く、次いでトヨタ自動車、本田技研工業、IBM、NTTの順となっている。

【学校法人 産業能率大学のホームページ】
http://www.sanno.ac.jp/




スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(英語教育重点高校)新たに35高校指定
【高校】

2003.04.03

 文部科学省は1日、先進的な英語教育を実施する2003年度スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)に、全国26都道府県の国公私立35高校を指定したと発表した。指定校の内訳は、国立1校、公立26校、私立8校。これらは109校の応募の中から選ばれた。
 SELHiは英語強化を目的に、文部科学省が2002年度に18校を指定した。指定校では一部の教科を英語で行ったり、海外の高校と交換留学などの交流をしたりして、英語教育のあり方について実践的な研究をする。期間は3年間で、指定校には年間300万円程度が援助される。
 今回指定された仙台東高等学校では、英語でのコミュニケーション能力を高めるため、英語教材を声に出して読む「音読マラソン」の研究を行う。校長が週に1回、校内放送で英語のスピーチをしたり、独自に英語科目を設けて少人数指導体制で英会話や聞き取りの演習を行う。
 今年度開設された横浜市立横浜商業高国際学科では、アメリカで使用されている教科書を使い、聞く、話すのコミュニケーション能力の向上を目指す。また2泊3日の英語合宿なども行う。 
文部科学省は2005年度までには指定校を100校にする方針を示している。




東京薬科大学が04年度から薬学部の学科を再編成
【大学】

2003.04.02

 東京薬科大学(東京都八王子市)は、2004年度から薬学部の学科を再編成する。薬学教育の6年化を視野に入れ、薬剤師の養成と新薬開発や生命科学に関する研究者の育成を目標に3つの学科を設置する。
 薬学部は現在、定員240人の男子部に薬学科、衛生薬学科、製薬学科の3学科が、定員180人の女子部に薬学科と衛生薬学科がある。これを男子部、女子部とも定員210人とし、それぞれに医療薬学科、生命薬学科、創薬学科(各学科とも定員70人)を設置する。どの学科で学ぶかは3年進級時に決める。
 医療薬学科は医療現場で必要とされる知識と技能、生命薬学科は生命と生体のしくみを追究し疾病予防と健康増進に貢献できる知識と技能、創薬学科は新薬開発のための知識と技能の修得を目指す。学生と教職員の密接な関係をもとに、きめ細かい指導をしていくという。

【東京薬科大学】
http://www.toyaku.ac.jp




帝京科学大学が「ISO14001」を取得
【大学】

2003.03.28

 帝京科学大学(山梨県上野原町)が、山梨県内の大学では初めて環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を取得した。理工系の実験設備を持つ大学が、大学として認証を得るのは珍しいという。
 帝京科学大では、大学院経営情報システム専攻の科目として学部3年生以上を対象に「環境マネジメント特論」を開講し、内部監査員を養成。2002年度は受講者の中から28人に「準内部監査員証」が交付さている。
 今後も設置4学科の特性を生かして、環境に関する材料、測定技術、マネジメント技術などの研究を行い、環境汚染の予防と人間と自然との共生を目標に、学生の環境に対する意識を高めたいという。

【帝京科学大学】
http://www.ntu.ac.jp




桜美林大学が16高校と教育交流協定
【大学】

2003.03.26

 桜美林大学(東京都町田市)は19日、公立、私立合わせて16の高校と教育交流の協定を結んだ。4月から、特別聴講学生として高校生を受け入れたり、大学の教員が高校で出張講義を行う計画。
 協定を結んだのは、相模原市、川崎市などの神奈川県立高校15校と町田市の桜美林高校。教員同士が情報交換したり、学習意欲の高い高校生に教育の場を提供するのが狙い。
 来年度は、16言語にのぼる語学関連科目をはじめ、芸術学、経営学、社会学など1年次に学ぶ科目を中心に、春学期183科目、秋学期174科目について提携校の生徒の履修を認める。

【桜美林大学】
http://www.obirin.ac.jp




愛知学院大学が栄サテライトセンターを開設
【大学】

2003.03.24

 愛知学院大学(本部・愛知県日進市)は4月から名古屋市中区に栄サテライトセンターを開設する。地下鉄栄駅から徒歩2分という交通の便の良さを生かし、専門知識と実践的な技術をもった職業人を養成する大学院3研究科の教育に活用する。
 同センターでは、商学研究科、経営学研究科、法学研究科の講義が行われる。商学研究科にはマーケティングコース、国際ビジネスコース、ファイナンスコース、会計(税理士養成)コースの4コースが設けられる。経営学研究科は、中部地方の産業界と協力し、生きた経営教育を目指す。法学研究科は、昨年4月から施行された改正税理士法の「学位による試験科目免除」制度に対応し、税理士資格取得に重点をおいたカリキュラムになっている。
 同大大学院は社会人対象の入試を実施しており、今春は商学研究科に4人、経営学研究科に6人、法学研究科に16人が入学する予定。社会人が通いやすいよう、同センターでの開講時間は午後6時から9時10分となっている。

【愛知学院大学】
http://www.aichi-gakuin.ac.jp




大学、短大の募集停止相次ぐ
【大学】

2003.03.20

 近年、大学や短大の学生募集停止が増えている。2003年度には夜間を除く1校の大学、6校の短大が学生の募集を停止している。短大に募集停止が集中している理由としては、就職に不利であること、そして4年生大学の人気が増加してきたことがあげられる。
 2001年度に学生の募集停止をした学校は東京女学館短大とPL学園女子短大の2校。2002年度には清真学園女子短大、明の星女子短大、ノートルダム清心女子短大、洗足学園魚津短大の計4校。そして、2003年度には立志館大、千葉短大、七尾短大、香川県明善短大、広島中央女子短大、神戸女子大瀬戸短大、神戸市看護大短大部の計7校。
 この3年間で13校もの大学、短大が学生の募集停止をしており、年々増加傾向にある。
今のところは主に地方にある人気の下がった短大が募集停止をしているが、今後は少子化が進み18歳人口が減少してきていることから、4年制大学も含めて募集停止が相次ぐと考えられる。




中央工学校が動物の専門学校開設
【教育】

2003.03.17

 中央工学校が4月、東京都北区に専門学校「中央動物専門学校」を開校する。犬の美容師・トリマーを養成する愛犬美容科(男女)と動物看護士を養成する動物看護科(女子)を設置する。
 愛犬美容科は、美容テクニックに加え、犬とのふれあいを重視し、犬の気持ちを第一に考えられる人材の育成を目指す。動物看護科は、動物病院で獣医師をサポートしたり、ペットのオーナーに動物の病気の予防法やしつけの仕方などを指導する動物の医療助手や動物看護士を育成する。両学科とも通常の2年制に加え、より高度な技術と専門知識を身につける3年制の課程も設置する。
 ペットは家族の一員という家庭が増え、ペットに癒しを求める人も少なくない。犬の美容室や動物病院だけでなく、ペットショップやテーマパーク、ブリーダー、ペットフードメーカーなど関連業界は幅広い。ペットと暮らせる学生寮もある。
 JR田端駅から徒歩4分。3月の学校説明会は24・29の両日午後1時から3時。問い合わせは同校入学相談室(0120・19・1311)。

【中央動物専門学校】
http://www.chuoac.com




金沢工業大学で特別講座「ガンダム創出学」
【教育】

2003.03.14

 金沢工業大学(石川県野々市町)は4月から2年間、20回にわたり特別講座「ガンダム創出学」を開講する。アニメーションの「機動戦士ガンダム」をモチーフに、エンターテインメント作品ができるまでの過程や必要な環境、波及効果や未来社会のテクノロジーなど、幅広いテーマで授業を展開。事前に申し込めば中学生、高校生でも受講できる。
 1年目は現代編で、アニメーションの企画とそれに関連した商品の製品化がテーマ。ガンダムとガンダム関連商品の製作元のサンライズ、創通エージェンシー、バンダイから講師を迎える。現場で活躍中のクリエイターやスタッフがガンダムの世界とその周辺に生まれるビジネス、その波及効果について講義する。
 2年目は未来編。仮想世界である“宇宙世紀”をテーマに、エネルギーやロボット開発など、ガンダムに描かれた未来の世界について考察する。
 現代編は全10回。開講時間は主に土曜日の午後1時半から3時まで。リサーチやプレゼンテーション、ディスカッションなどを含む参加型の授業で、思考力を伸ばし、将来、産業界で生かせる能力の育成をめざす。最終回は学園祭中の10月12日に600人収容のメーンホールで一般にも公開して行われる。
 問い合わせと受講の申し込みは、同大企画部特別講座「ガンダム創出学」係(076・246・4784)。20日からホームページでも申し込みを受け付ける。

【金沢工業大学】
http://www.kitnet.jp




亜細亜大が04年4月からアジア教育プログラム開始
【教育】

2003.03.12

 亜細亜大学(東京都武蔵野市)は2004年4月、「アジア夢カレッジ−キャリア開発中国プログラム−」を始める。語学研修とインターンシップが中心で、アジアで即戦力として活躍できる社会人の育成を目指す。
 「アジア夢カレッジ」は経営、法、国際関係学部で行う。対象学生は1年次の履修登録までに選抜され、4年間を通し、所属学部のカリキュラムと併行して、ネイティブ・インストラクターに実践的な英語、中国語を学び、多業種の企業人がビジネスの現状を語る講座を履修する。初年度の定員は40名。
 中核となるのは、2年次の9月から翌年2月にかけて実施される「亜細亜大学単位認定中国派遣留学プログラム」。同大と学術協定を結んでいる大連外国語学院(大連市)で語学研修をし、協賛企業でインターンシップをする。留学中に取得した単位は卒業単位として認定される。
 亜細亜大学は、英語能力の向上と異文化体験(理解)を目的とした「亜細亜大学アメリカプログラム(AUAP)」を1988年から実施。これまで約8000人の学生が参加するなど、国際教育交流に実績を持っている。「アジア夢カレッジ」でさらに、国際的に活躍できる人材の養成に力を入れる。今後はベトナム、韓国での展開も視野に入れているという。

【亜細亜大学】
http://www.asia-u.ac.jp




工学院大学が高校生向けに「春休み体験学習」
【教育】

2003.03.07

 工学院大学(東京都新宿区)が高校1、2年生を対象にした「春休み体験学習」を開く。工学部11学科のうち8学科に関係するテクノロジーやサイエンスをテーマにした講座が開かれる。
 乗り物と流体力学「鳥人間コンテスト」にでよう!(機械)▽ロボットのすべて(機械システム)▽バイオテクノロジーと化学(応用化学)▽環境保全技術についての講義と実験(環境化学)▽カメレオンガラスをつくろう!(マテリアル科学)▽くらしの中の音楽と情報理論(情報)▽ヴェルサイユ宮殿の建築と諸芸術(建築)▽国府津のまちづくり(建築都市デザイン)の8コース。新宿高層ビル群の一角にある校舎の見学もプログラムに含まれる。
 3月26日午前10時から新宿キャンパスで。定員は各50人。昼食付き。参加希望者はコース、氏名、住所、メールアドレス、高校名を明記し、FAX(03・3340・2440)、メール( mailto:koho@kogakuin.ac.jp )、郵送、電話(03・3340・0126)で同大広報課へ申し込む。同大ホームページから申込用紙がダウンロードできる。締め切りは19日。

【工学院大学】
http://www.kogakuin.ac.jp




武蔵工業大学環境情報学部が優秀環境大学賞受賞
【教育】

2003.03.05

 武蔵工業大学環境情報学部(横浜市都筑区)が第12回地球環境大賞(日刊工業新聞社主催)の優秀環境大学賞を受賞した。同賞は今回から設けられ、同学部が初めての受賞者となった。
 武蔵工大環境情報学部は1997年の開設時からISO14001(環境マネジメントシステム)の認証取得に取り組み、翌年10月に日本の大学では初めて認証を受けた。エコ・キャンパス構想に基づき、建物には電力を節約する照明や室温調整設備を取り入れ、樹木への散水は雨水を利用するなど、自然環境との調和を図るさまざまな工夫が施されている。
 今回の受賞では、こうした環境に配慮した大学のパイオニア的存在であることや、教職員だけでなく学生もISO学生委員会を組織し環境マネジメントシステムの運営に積極的に参加していること、他大学や高校へのISO取得を支援してきたことなどが評価された。第12回地球環境大賞の応募総数は113件。同大のほか企業10社、2自治体が受賞した。

【武蔵工業大学】
http://www.musashi-tech.ac.jp




東洋大の連携プログラムに高校の関心高まる
【教育】

2003.03.03

 今年度から連携協定を結んだ高校に授業を開放している東洋大学(本部・東京都文京区)で、先日、来年度に向けた説明会が開かれた。88校の高校の教員が出席し、高大連携への関心の高さがうかがわれた。
 東洋大では、昨年度、13の高校と協定を結び、7校から延べ47人の生徒が文学部、経済学部、社会学部、工学部の科目を受講。出席状況やレポートで評価し、修了証を出した。
 高校生たちの受講理由は「自分が興味を持っている分野を大学で学んでみたい」「大学に入って授業が理解できるか知りたい」などさまざま。受講後は「課題がたくさんあったが、自分で選んだ勉強なのでやらされているという気がしなかった」「大学の雰囲気が分かった」「大学進学の意志が固まった」などの感想が寄せられた。教授らの高校生への評価は高く、熱心な受講態度は大学生のいい刺激になったという。
 来年度は4学部の14科目を開放するほか、高校生のための特別授業も用意する。神田道子学長は「開かれた教育は東洋大学の創立時からの柱。大学では学び方が大きく変わるので、それを乗り越える機会として活用してほしい」と話している。

【東洋大学】
http://www.toyo.ac.jp/lindex.html




国立大学、来年の4月に法人化予定
【教育】

2003.03.01

 2月28日、「国立大学法人法案」関係6法案を閣議決定した。この決定に伴い、国立大学は法人化され、国の行政組織から独立することになる。来年4月1日の実施を予定している。
 「国立大学法人」制度には、@「大学ごとに法人化」し自立的な運営を確保、A「民間的発想」のマネジメント手法を導入、B「学外者の参画」による運営システムを制度化、C「非公務員型」による弾力的な人事システムへ移行、D「第三者評価」の導入による事後チェック方式に移行、計5つの項目がある。
 現在、99の国立大学・短期大学、15の大学共同利用機関がある。法案が成立すれば、89の国立大学法人、4の大学共同利用機関法人が設立される。職員はすべて非公務員型になるため、関連組織も含め約13万4千人の公務員が各法人の職員となる。




武蔵大学で小学生に授業
【教育】

2003.02.27

 武蔵大学(東京都練馬区)で今月13日、練馬区立豊玉東小学校の5年生(2学級55人)が「情報」をテーマにした授業を受けた。大学にあるスタジオを見学したり、自分たちで制作した学校のPRビデオを教授に講評してもらったり。社会人向けの公開講座や高校との連携など大学の開放が進んでいるが、小学生に講義をするのはめずらしく、子供たちにも有意義な体験だったようだ。
 豊玉東小の5年生は、国語と社会を統合した発展学習として、1月から「私たちの生活と情報」のテーマで学習に取り組んでいる。学区内にある武蔵大にスタジオがあることを知り、見学を申し入れたところ、大学側の快諾を得た。
 講義は社会学部の戸田桂太教授(映像情報論)が担当。子供たちが授業時間や放課後を使って制作した12本のPRビデオの中から投票で選んだ6作品を上映し、一つひとつ講評した。戸田教授は子供たちの映像経験の豊かさに感心し、表現力を高く評価。子供たちも「大学の教授と話ができてうれしかった」と初めての大学での授業に満足そうだった。

【武蔵大学】
http://www.musashi.ac.jp




インターナショナルスクール卒業生に大学受験資格認める
【教育】

2003.02.26

 朝鮮学校など外国人学校の卒業生が自動的に大学の受験資格を得られない問題で、文部科学省は、インターナショナルスクールの卒業生に限り資格を与え、朝鮮学校など民族学校ではこれまで通り、大学入学資格検定(大検)に合格しないと入学資格が得られない方向で検討していることがわかった。
 朝鮮学校やインターナショナルスクールなどの外国人学校は、そのほとんどが学校教育法1条に定められた学校ではないため、大学受験するためには、卒業生は大検に合格しなければならない。受験機会を平等にしようという判断から、公私立大学は大検なしでも受験を認めているが、国立大学は認めていない。
 インターナショナルスクールは、大学受験資格の条件として、英米にある民間の評価期間から認証を受けることを必要とする。認証する機関としては、アメリカのWASC(西武地域学校大学協会)や、イギリスのECIS(ヨーロッパ国際学校協議会)などを挙げており、日本の主なインターナショナルスクールは、すでにこれらの認証を受けている。




河合塾職員、模試デ−タを他の予備校に渡す

【予備校】

2003.02.22

 大手予備校の河合塾職員が、2001年と2002年に実施されたセンター模擬試験を受験した生徒の個人データを不正で持ち出し、群馬県内の進学予備校2校に渡していたことがわかった。7381人分のデータが2年間のうちに流出した。
 流出が発覚したのは、模試のデータが流出しているとの投書がきっかけだった。流出した個人データは受験した生徒の氏名、高校名、模擬試験の成績。データを持ち出したのは、模擬試験の処理を担当する部門の、部長職の職員。模擬試験後に成績一覧表を作成するために印刷したものをコピーして持ち出し、群馬県内の別の予備校に渡した。
 職員は流出先の予備校の生徒募集責任者と以前から知り合いで、生徒がなかなか集まらないことに同情し、来年度の生徒募集するための参考資料として使ってもらおうとデータを渡したという。




金沢工業大学で4年生全員による公開研究発表会
【大学】

2003.02.21

 金沢工業大学(石川県野々市町)で22、24、25の3日間、4年生1771人全員が「工学設計」の研究成果を発表する「プロジェクト発表会」が開かれる。プロジェクト件数は1035件に上り、全員が口頭で発表し、すべて一般に公開される。
 「工学設計」の授業は、数人でチームを作り、身近な問題をテーマに解決方法を見いだして発表する。創造性や個性を重視し、学生自身が自分の可能性を見つけるのが狙い。アメリカの工学教育をモデルに同大が開発した教育プラグラムで、1995年から取り入れられ、1、2、4年次の必修科目になっている。
 今回の発表会では「高齢者のための犬散歩用ロボット」「ウェアラブルコンピュータによる生活空間の認識と情報支援」などのテーマで発表が行われる予定。14日から20日まで行われた2年生による公開発表会では「室内で干しても洗濯物が乾きやすいハンガーの開発」「どこにあってもすぐ分かるリモコンの設計」などユニークな発表が行われた。
 発表は内容を系統別に分け、学内3棟で行われる。見学受付は当日午前8時半から会場で。問い合わせは金沢工業大学工学設計プロジェクト発表会係(076・294・6729)。

【金沢工業大学】
http://www.kanazawa-it.ac.jp




大学入試にミスが続出
【大学】

2003.02.20

 大学入試で、問題配布、実施、出題などでミスがあいついだ。上智大、早稲田大、立教大、明治大、中央大、獨協大、静岡文化芸術大でミスやトラブルがあったことが公表されている。
 上智大は8日入試で英語の問題冊子の配布ミスがあり、経済学部経済学科は、合格点を10点下げ、文学部心理学科は、3点下げ当初予定より202人多く合格させた。明治大は、政治経済学部入試(11日)の数学の問題に出題ミスがあり、採点対象からはずす措置をとった。中央大は、法学部入試(12日)の世界史、商学部入試(13日)の日本史で出題ミスがあり、受験者全員を正解とした。早稲田大は16日理工学部入試で、終了チャイム前に解答用紙を回収するミスがあり、問題用紙も回収し計算過程などを検証し不公正が生じないよう配慮するとしている。獨協大は、1日入試で、政治・経済に出題ミスと合格判定処理ミスがあり、受験者全員を正解とし点数補正処理し、191人を追加合格とした。さらに数学と国語にも出題ミスがあったが、合格判定前に全員正解としたため影響はなかった。静岡文化芸術大は文化政策学部の国語I・IIの問題文に出題ミスがあった。立教大学は、理学部入試(8日)で出題ミスがあり、全員正解とした。また、同大学社会学部入試(12日)では、終了チャイムがならず試験時間に差が出るというトラブルがあり、不公正是正のため合格ラインを引き下げ、78人合格者を増やした。




日本大学新聞の英語版創刊
【大学】

2003.2.19

 日本大学(本部・東京都千代田区)は先月9日、「日本大学新聞」の英語版「The Nihon University Press」を創刊した。現在、創刊号を無料で配布している。
 日本大学新聞は月刊で、企画から取材、編集まで、すべて学生が行っている。14学部を持つ国内最大の総合大学である日大の学部と学生をつなぎ、北は福島県郡山市の工学部から南は静岡県三島市の国際関係学部まで、東京を中心に20か所にのぼるキャンパス間のネットワークをつくるため、各学部やゼミ、サークルの活動など、さまざまな話題を掲載している。
 一昨年10月に創刊80周年を迎え、海外にも大学の活動を知らせようと、英語版を発行することにした。創刊号はタブロイド判12ページ。昨年、日本大学新聞に掲載された記事をもとに日本大学の歴史や研究施設、卒業生の活躍ぶりなどを紹介している。英訳は学生編集部員が行った。海外からの反響は大きく、アフリカのマラウイ共和国にあるマラウイ大学からは交流についての問い合わせもあったという。今後は年1回の発行を予定している。
 創刊号希望者は日本大学新聞社(03−5275−8144、mailto:nupm@adm.nihon-u.ac.jp )へ。

【日本大学】
http://www.nihon-u.ac.jp




関西学院大の学生サークルが「自己発見」イベント
【大学】

2003.2.17

 関西学院大学(兵庫県西宮市)の学生サークル「Growin!!」が、進路を見据えた大学生活のあり方を考えるイベント「Are you Happy?」を22日、西宮上ヶ原キャンパスで開催する。長引く不況で厳しい就職状況が続く中、自分を知り、将来の目標をもって大学生活を送るにはどうしたらよいかを考える。                              メンバーの1人、経済学部3年の福中咲子さんは「就職に漠然とした不安を感じるだけで、やりたいことを実現するために何をするべきかを考えている学生が少ない」と、イベントを企画した理由を語る。サークル内で話し合いを重ね、企画を練り上げた。
 当日は就職情報誌の編集者が基調講演した後、グループワークを行い、自分の特性を理解し、自分に合った仕事やその仕事に就くために克服すべき課題などを明らかにする。
 22日午後3時半から6時まで、新学生会館会議室9で。参加無料。定員60人(大学生に限る)。事前申込が必要。申し込み・問い合わせは福中さん( fukusaki1228@yahoo.co.jp )。

【関西学院大学】
http://www.kwansei.ac.jp/




中央大に国家試験めざす学生専用の研究棟完成
【大学】

2003.2.12

 中央大学(東京都八王子市)の多摩キャンパスに、司法試験や公認会計士試験、公務員試験などの国家試験を目指す学生のための専用研究棟「炎の塔」が完成した。 
 2010年の創立125周年に向けた記念事業の一環で、炎のように燃える情熱をこめて目的達成に向け勉学に励むようにという願いを込め「炎の塔」と名づけられた。ゼミ室や自習室のほか、テラスなどの憩いのスペースもある。先輩が後輩を指導して国家試験の合格実績を積み重ねてきた学風を反映し、建設費の大半は卒業生の寄付による。
 後楽園キャンパスには、世界レベルの研究交流や産官学共同研究を推進するための研究棟がまもなく完成する。

【中央大学】
http://www.chuo-u.ac.jp/




京都市教育委員会、英語教員にTOEFL義務付け550点目指す
【教育】

2003.2.11

 京都市教育委員会は10日、2003年度から私立の中学・高校の全英語教員に研修の一貫として、英語力共通試験のTOEFL受験を義務付けることを発表した。米国の大学留学に最低限必要な英語力である、550点を達成目標としている。
 文部科学省は「英語が使える日本人の育成のための戦略構想」を昨年7月に発表した。これを受け、京都市教育委員会は今春から3年計画で、英語教員330人に対し、夏休みと冬休み期間中に年10日間、計70時間の研修計画を盛り込んだ。この期間中は日本語禁止の英語集中研修で、英語漬けにすることで使える英語を身につけ指導力を高めるのが狙い。
 このほか、外部講師の講演や3〜5人のグループに分かれて実践発表をするといった研修も、すべて英語で実践し、コミュニケーション能力の向上を図る。そして研修後は、研修成果を英文リポートにまとめ、自分の授業風景をビデオ撮影したものを提出することを義務付ける。




北星学園大が高校生のための英検講座
【大学】

2003.2.10

北星学園大学(北海道札幌市厚別区)は、高校生を対象にした英検対策講座の受講生を募集している。
 準2級対策講座と2級対策講座の2クラスがあり、定員は各20人。現役の外国人教員が講師を務める。準2級講座が土曜日の午前10時30分から、2級講座が午後1時から。1回90分で全16回。受講料は1万2千円。
 6月に行われる英検に合格するのを目標に、過去の問題などを使いながら効果的な学習法を指導する。北星学園大は英検の一次試験の会場にもなっているため、雰囲気に慣れるメリットもある。
 北星学園大は4月から公開講座を「オープンユニバーシティ」と改称する予定で、多くの高校生にキャンパスへ足を運んでもらい、大学を知ってもらいたいという。問い合わせは学生課エクステンション係(011・891・2731)へ。

【北星学園大学】
http://www.hokusei.ac.jp/




小中学生の学力テストデータを公開
【小学・中学】

2003.2.8

 文部科学省は、昨年1〜2月にかけて全国45万人の小中学生を対象にした学力テストについて、分析前の元データを原則としてすべて公開することを決めた。学生がどのような問題でどのように間違えたかが分かる内容になっており、研究者の利用目的に使われると想定している。
 1981〜1983年度と、1993〜1995年度にも同じような学力テストが実施されたが、元データは公開していなかった。しかし、国際学力調査を行う国際教育到達度評価学会(IEA)にはデータが提供されていることや、今回の調査が以前のものに比べて大規模であること、そして研究者にとっては貴重なデータであることから公開を決定した。
 公開する内容としては、ランク付けを防ぐため学校名や、個人のプライバシーを保護するため、生徒名がわかるような情報は省くことになる。また、学力と意欲の相互関係が研究できるよう、テストと共に行った学習意欲に関するアンケートのデータも公開する。
 文部科学省は3月末頃にすべてのデータ分析を終了する予定。その後公開となるが、まだ正確な時期は決定していない。




東京・品川区教委が小中一貫校「4・3・2制」導入へ
【小学・中学】

2003.2.6

 東京都品川区教育委員会は5日までに、2006年度に開校準備中の区立の小中一貫校で、9年間を「4年、3年、2年」の3つで構成する教育課程(カリキュラム)案を導入する方針を固めた。子どもの発達段階に合わせた学校教育を行うため、文部科学省の小中一貫などの弾力的な連携の検討にそった形で、現在の小中の6・3制を、弾力的に運用しようとする試み。
 区教委によると、小5,6年で、身体的成長が著しく、女子は特に顕著で、中学2年で男女とも精神的な変化が顕著であることに着目し、「6・3制」はこうした変化に合っていないとし、小4まで、小5から中1まで、中2・3の3つに区切る「4・3・2制」の導入を決めた。
 最初の4年間は、学級担任制一斉学習とし、「読み書き計算」を徹底し、以後は、教科担任制とし、教科選択制を導入する。最後の2年間は、選択学習の時間を増やす。
英語教育は、最初の4年間は「親しむ」、次の3年間は「身につける」、最後の2年間は「活用する」といった目標を設定する。
 また、5年目以降に道徳と特別活動を統合し、「市民科」(仮称)を設け、将来の進路を選ぶ能力を育成する「キャリア教育」などを行う。
 同区は、文科省の研究開発学校制度を利用し、新たなカリキュラム作りなどを検討している。
 この学校は同区東五反田2にある区立第二日野小学校に中学校を移転し、06年度の開校を予定している。




桜美林大が淵野辺駅前にキャンパス建設 
【大学】

2003.2.5

 桜美林大学(東京都町田市)は4月のオープンを目指し、JR横浜線淵野辺駅北口前に「プラネット淵野辺キャンパス」の建設を進めている。校舎は駅の自由通路と歩道橋で結ばれ、文字通り駅に直結したキャンパスが誕生する。

 建物はガラス張りでシャープなデザイン。語学教育用の教室、基礎情報処理教育用のコンピュータ教室などを設置する。主に英語と文章表現や口語表現など、コミュニケーションとコンピューターリテラシーに関する1年次の授業を行う予定。夜間は生涯学習センターの講座の開講も検討している。

 校舎内には約200人収容の多目的小劇場も併設される。線路沿いにあるため、音響、照明、演出それぞれの専門家の協力を得て、電車の音と振動を遮断するよう設計されている。文学部総合文化学科の演劇研究室の役割を担い、大学の授業を中心に利用されるが、将来的には市民にも開放して「地域社会に開かれた演劇の教育と実践の場」にする計画だ。

 4月には淵野辺駅改良工事も完了し、北口から徒歩7分の場所には青山学院大学の相模原新キャンパスもオープンする。

【桜美林大学】
http://www.obirin.ac.jp




文部科学白書によると学力高水準の子は少ない
【小学・中学・高校】

2003.2.4

 文部科学省は4日、2002年度の文部科学白書を発表した。学力向上策を中心とする小中高等学校での改革策を特集した。特集では、学力低下の不安が広がるのに対し、昨年実施した学力調査や国際比較調査の結果を基に「全体としての学習状況はおおむね良好」と反論した。白書として初めて教育課程実施状況調査に言及したのが特徴。
 一方、問題点として、1.学習内容を十分理解できていない子どもが少なくない、2.高いレベルの学力を持つ子どもの割合が国際的に見て少ない、3.勉強は大切だと認識しているが、必ずしも好きだとは思っていない、4.学ぶ習慣が必ずしも身に付いていない、5.自然体験、社会体験など子どもの学びを支える体験が不足している、などが挙げられている。
 このような問題点を改善するため、文部科学省は今後も学力調査を定期的に行う考えを示している。また、習熟度別指導に積極的に取り組むことや、モデル授業などによる指導法の向上などが必要だと指摘している。




法政大生が東京の地下鉄テーマにガイドブック製作
【大学】

2003.1.31

 法政大学(本部・東京都千代田区)社会学部の学生たちが、地下鉄を中心に東京23区を紹介する観光ガイドブック「「東京地下鉄日和」を製作した。日常的な交通手段である地下鉄を観光という視点から見直し、12路線沿線の個性豊かな表情をとらえた本ができあがった。
 ガイドブックづくりに取り組んだのは加太宏邦教授の3年生のゼミ生16人。加太ゼミは「人はなぜ観光するのか」「観光とは何か」という問題を考える手法として、毎年、ガイドブックの作成に取り組んでいる。今年度はガイドブック作り以外の方法を模索したいという加太教授の意向もあり、一昨年12月からゼミ活動について議論を重ねてきた。さまざまな企画が出されたが、「やはり本を作りたい」という意見が強く、多摩地区が中心だった先輩たちのガイドブックとは違うものをと、東京の地下鉄をテーマにしたガイドブックを作ることに決めた。
 昨年6月から8月にかけ、2人ずつ8組のチームに分かれて路線ごとに駅の周辺などを取材。メールを使って連絡や意見交換を続けながら10月まで追加取材し、編集と校正作業を経て、12月25日に「東京地下鉄日和」ができ上がった。
 ゼミ長の北原瞬さんは「地下鉄から見た東京という街の過去、現在、未来の移り変わりを探り、点と線、地下と地上という立体的な切り口で東京の見方を紹介しています」と話す。一般にも1冊1000円(送料込み)で頒布している。入手方法は同大
のホームページで。

【法政大学】
http://www.hosei.ac.jp




大学等高等教育への進学率は49.4%
【大学】

2003.1.30

 文部科学省は、「教育指標の国際比較」(平成15年度版)を取りまとめた。
 それによると、日本の高等教育への進学率は、先進国と比較して高い水準を示している。高等教育(大学及びその他の全ての高等教育機関・課程)への進学率は,日本が49.4%(通信制・放送大学(正規課程)及び専修学校(専門課程)への進学者を含めると72.5%)(2002年),アメリカ合衆国47.6%(フルタイム学生)(1999年),イギリス60.0%(フルタイム学生)(2000年),フランス約41%(1998年),ドイツ30.7%(1999年)。
 イギリスの数字が高いのは,1980年代後半から,高等教育の拡大政策に伴い,入学該当年齢(18歳)の進学者に加え,成人学生(21歳以上)の進学者が急増していることが主な要因とされる。なお,19歳以下でフルタイムの高等教育課程に進学した者を18歳人口で除した2000年の進学率は35.7%。
 高校等の義務教育後中等教育への進学率は,日本が全日制進学者で93.9%,定時制・通信制(本科)及び専修学校(高等課程)への進学者を含めると97.3%(2002年),アメリカ合衆国88.6%(公立学校における第9学年から10学年への進級率)(1999年),イギリス71.2%(フルタイム在学者)(1999年),フランス88.3%(フルタイム在学者)(1999年),ドイツ83.3%(全日制普通教育・職業教育学校在学者)(1999年)であり,高水準を示している。

参考資料:文部科学省 http://www.mext.go.jp/




 大阪経済大学が学生による授業評価アンケートの結果を公開
【大学】

2003.1.29

 大阪経済大学(大阪市東淀川区)経済学部は、学部教育の質の向上を目指し、毎年、学生が授業を評価するアンケート調査を実施している。今年度の調査では、回答者の8割近くが授業を難しいと感じているものの、約7割が満足感を持っていることがわかった。集計結果は大阪経済大のホームページで公開している。
 調査はFD(授業内容や授業方法の改善)の一環として、2000年度から有志の教員が始め、昨年度からは学部として取り組むようになった。教員の参加は任意だが、学生の率直な意見が聞けると、年を追うごとに参加者が増え、今年度は専任22
人、非常勤25人が参加。6月から7月にかけて57科目について調査を行い、延べ4062人の学生から回答を得た。
 調査の内容は、講義を選んだ基準や難しさ、満足度、講義の良い点・悪い点など16項目におよび、4段階で総合評価をしてもらった。
 調査結果によると、講義を「難しい」あるいは「やや難しい」と答えた学生は78・6%にのぼったが、68・2%が「満足」「やや満足」と答えた。講義が満足できる理由として、最も多かったのは「先生にやる気があり、興味を持って受講できた」で、次いで「授業のポイントがわかりやすかった」「レジュメ、板書がわかりやすかった」。一方、授業を不満に感じる理由は「一方的に話すだけで面白みがない」をあげる学生が最も多かった。総合評価は「優」29・8%、「良」36・8%、「可」25・3%、「不可」4・9%だった。

【大阪経済大学】
http://www.osaka-ue.ac.jp/




 獨協大生が高原選手の情報を翻訳しホームページに
【大学】

2003.1.24

 獨協大学(埼玉県草加市)の外国語学部の学生たちが、Jリーグジュビロ磐田からドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSV(HSV)に移籍した高原直泰選手の情報を日本語に翻訳し、今月中旬から大学のホームページに掲載し始めた。ドイツ語学科の授業の一環で、HSV公式サイトの協力も得て写真画像も合わせ最新情報を伝えていくという。
 翻訳に取り組んでいるのは「ドイツ語講読(社会)U」の受講生たち。これまでドイツの社会や政治などに関するニュースを日本語に訳し、その背景を分析したり他国の状況と比較したりして、大学のホームページ内にある講座のページで紹介してきた。高原選手の移籍が決まった時、授業を担当する大串紀代子教授が「高原選手の活躍を追いかけよう」と提案、学生たちも大賛成した。
 今月初めにHSV会長に公式サイトからの転載許可を求める手紙を出したところ、サイト責任者から快諾の返事が届いた。また、逆に日本語版サイト作成に協力を求められたという。学生たちはHSVの公式サイトをはじめドイツの新聞、雑誌、テレビ局のサイトなどから高原選手に関する記事を探しては日本語に訳し、ホームページに掲載している。サイトの管理を担当する4年生の石井真理子さんは「高原選手の移籍をきっかけに、もっとたくさんの人にドイツに興味を持ってもらえれば」と話す。
 今後は高原選手の公式戦デビューが期待される1月25日のハノーファー96戦に向け、試合開催地ハノーバーやHSVの本拠地のハンブルクの街についての情報も掲載する予定だという。

【獨協大学】
http://www.dokkyo.ac.jp



:芝商業高等学校、リーディングコマーシャルハイスクールに指定される
【高校】

2003.1.23

 東京都教育委員会は23日、芝商業高等学校をリーディングコマーシャルハイスクール(先導的商業高校)に指定した。進路状況及び進路に対する学校の組織的取組状況、中高連携を通じた中学校に対する取組状況、そして地域等との連携に対する取組状況などが他の商業高等学校より積極的と判断されたことが指定される理由となった。
 リーディングコマーシャルハイスクールとは、商業高校の改革の中で、将来のスペシャリスト育成を目指すタイプの商業高校のことを指す。また、中高連携の実施、充実した教育課程の編成、高大連携の実施等を通じて、入学前、在学中、そして卒業後までを支援する体制が整っている商業高校のこと。
 普通科志向が高まる中、商業高校の教育内容の充実や中高連携等の取組により、中学生や教員に商業教育への理解を深め、商業高校への目的意識を持った生徒の確保を図ることが指定の目的。指定された芝商業高等学校では、産業界の第一線で活躍するために必要な商業の知識、技術を身につけさせる教育と、資格や技能を活用して将来のスペシャリストを目指すための教育の充実を図るとともに先行的取組を行う。
 指定期間は平成15年度から平成20年度となっている。

【東京都教育委員会】http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/



:早稲田大が保育所開設し学生などの子育て支援
【大学】

2003.1.22

 早稲田大学は4月、東京都新宿区の大学キャンパス近くに保育所を開設する。学生や教職員だけでなく学外者も利用できる。生涯学習時代に向けて子育て中の世代にも学習の機会を広げ、「地域に開かれた大学」として取り組みが注目されている。
 早大が保育所設立を考え始めたのは1年程前。子育てをしながら大学に通う学生や教員、助手らが増えてきたためだ。また、子供がいる人たちにも社会人入試や学士入学にチャレンジしてもらい、多様な学生を受け入れたいという狙いもあった。
 保育士の資格を持つ在学生も協力し、心理学や教育学の専門家による育児相談や留学生との交流行事など、大学が運営する保育施設らしいプログラムも計画している。
 保育所は地下鉄東西線早稲田駅近くのビルの中に設けられる。対象は0歳児からで、定員30人。預かり時間は午前8時から午後10時まで。一時保育も受け付ける。現在、東京都の認可基準に適合するよう改修工事を進めるとともに、保護者からの相談を受け付けている。

【早稲田大学】
http://www.waseda.ac.jp



 駒澤大学が医療健康科学部を新設
【大学】

2003.1.20

 駒澤大学(東京都世田谷区)は4月から医療健康科学部を新設する。学科は診療放射線技術科学科のみで、短大にあった放射線科を4年制に移行してカリキュラムを充実させ、高度化、IT化が進む現場に対応できる医療画像の専門家の育成を目指す。国家資格の診療放射線技師を養成する4年制の学部は、都内の私立大学では初めて。
 診療放射線技術科学科には、医療現場での放射線技師の役割にそって診療技術科学と画像技術科学の2コースが設けられる。診療技術科学コースは、画像情報から患者の状態を把握し、どのようにして診断や治療に必要な情報を提供するかを学ぶ。画像技術科学コースは、最新の医療機器で得られたデジタル情報を、どのようにして診断、治療に適した画像情報として処理し、ネットワーク化に適したものにするかを学ぶ。所属コース以外の科目履修も可能だ。  4年制移行によって高度な医療機器を使った先端医療技術を学べるようになり、病院実習にも多くの時間を取って医療専門家としての自覚と意欲を養う。  同学科の2003年度一般入試の出願期間は、郵送の場合1月9日から1月28日まで。窓口での受付は1月29日。試験日は2月6日。合格発表日は2月13日。

【駒澤大学】http://www.komazawa-u.ac.jp/



 大阪芸術大学が漫画誌を創刊
【大学】

2003.1.17

 大阪芸術大学(大阪府河南町)は昨年12月、漫画誌「河南(かなん)文芸―漫画篇」(小池書院発売)を創刊した。大学が漫画誌を発行するのは初めてという。年2回刊で、創刊号は表紙のイラストを高橋留美子さんが描くなど、9人のプロも作品を寄せている。新人漫画賞を創設し、才能ある新人を発掘して世に送り出す場にもしていきたいという。

 編集責任者は文芸学科長の小池一夫教授。創刊号には小池教授がゼミの学生の作品の中から選んだ21人の作品を掲載。ストーリー漫画だけでなく絵本やイラストなどジャンルは幅広く、着想の豊かさなども基準にした。プロの作品の中には小池教授自身の作品や、小池教授が現在同大で担当している「キャラクター原論」の授業の様子を写真を織り交ぜながら紹介したものもある。

 創刊に合わせて大阪芸術大学新人漫画賞「小池賞」も創設。漫画部門、原作部門、キャラクター部門の3部門があり、学外者も応募できる。最優秀賞には賞金100万円が贈られる。最終締切は6月中旬。最優秀作品は12月発売の同誌に掲載する。

 塚本邦彦理事長は「より多くの若者に『河南文芸―漫画篇』を手にとってもらいたい。大阪芸術大学を“若者たちが自分の夢を実現させる場所”にしたいと思っている」と話している。

 B5判。定価500円(税込み)。全国の書店で発売中。

【大阪芸術大学】
http://www.osaka-geidai.ac.jp/



 千葉工業大学が工学部を5学科に再編
【大学】

2003.1.16

 千葉工業大学(千葉県習志野市)は4月から、工学部を現在の9学科から5学科に再編する。新たな学科構成は機械サイエンス学科▽電気電子情報工学科▽生命環境科学科▽建築都市環境学科▽デザイン科学科。時代の変化に対応し、学際的な知識と技術を身につけられようにするのが狙い。再編に伴ってコース制を採用。入学後は1年半かけて基礎を学び目標を絞り込んでから、2年後期以降、コースに分かれて専門性を深める。

 再編後に設けられる機械サイエンス学科は、これまでの機械工学科、精密機械工学科、金属工学科を統合。機械の設計だけでなく、材料についても学び、より目的にかなった機械をつくるため、これまで複数の学科にまたがっていた幅広い分野を学べる環境を整えた。また、デザイン科学科は工業デザイン学科を時代のニーズに合わせて充実させた。「環境デザイン」「製品デザイン」「情報デザイン」「ユニバーサルデザイン」「マテリアルデザイン」の5コースがあり、「ひとのための技術、環境をまもる工学」という同大の教育スローガンの視点が生かされている。

 入試はセンター試験、2月試験(前期・後期)、3月試験の4回実施。1日に複数学科を受験したり、同一学科に複数回チャレンジすることも可能。2月試験、3月試験は、複数の試験日から受験日を選べる試験日自由選択制を採っている。クロスエントリーシステム(併願受験料優遇方式)によって、1学科3万円の受験料(センター試験は1万5千円)が、学部・学科に関係なく2回目からは5千円になる。

 学科・試験に関する問い合わせは千葉工業大学入試広報課(047・478・0222)へ。

【千葉工業大学】
http://www.it-chiba.ac.jp



 飯田女子短大が看護学生のために「方言集」
【大学】

2003.1.10

 飯田女子短期大学(長野県飯田市)が昨年、看護学生のために「対話に役立つ飯田・下伊那の方言集」(飯田女子短期大学看護と方言を考える会編著、青山社刊)を刊行した。看護学科の講師らが6年がかりでコツコツと集めた方言を編集したもので、発売直後から地元で反響をよんでいる。方言が理解できず患者の体調や気持ちを理解できないことがないよう、地域で看護に携わる人たちに読んでほしいという。

 同短大が2000年2月に看護学科の全学生182人を対象にアンケート調査を実施したところ、実習の時などに「患者の話す方言の意味が分からず困った経験がある」と答えた学生が県外出身者では76・7%、県内出身者でも44・2%に上った。また、「分からなくても、聞き返さなかった」という学生が多かった。

 飯田周辺の方言で看護にかかわる言葉には、ヨレル(疲れる)、クロジ(内出血)、スバコ(けんしょう炎)などがある。「痴ほうのお年寄りなども、方言で話しかけると笑顔を見せたり、自然に体を動かせたりすることがある。方言を理解することで、より患者さんの気持ちに添った看護ができることもあるので、学外の看護関係者にも活用してほしい」と、編集に携わった同短大看護学科講師の細田江美さんは話している。

 定価1500円(税込み)。青山社の連絡先は042(763)6440。

【飯田女子短期大学】
http://www.iidawjc.ac.jp/



 増加する米国大学進学者
【大学】

2003.1.9

 日本の進学高校を卒業直後、米国の大学に進学する学生が増えている。日本の大学に入学できないからではなく、カリキュラムを比べたときに、米国の大学のほうが自分の学びたいことを勉強させてくれるからという理由が多い。
 米国大学67校によって構成される共同機構として、日本から米国の大学へ留学を希望する学生と大学側の仲介役を行う民間団体「NCN米国大学機構」によると、留学生の数は1991年度では43人だったが、2002年度には508人と、10年で10倍にも増えていることがわかった。
 留学する学生の大半が、「学びたいものが米国にはある」という理由で渡米する。また、留学して帰国後、日本企業への就職率も上昇していることも、留学への追い風となっている。

NCN米国大学機構ホームページ:
http://www.ncnj.co.jp/bcf2002/index.html



 小中学校の教育カリキュラムの配分が市町村の自由に
【小学・中学】

2003.1.7

 文部科学省は5日、教育目標や修業年限などを定めた学校教育法を2004年度にも改正することを決めた。法改正により、小中学校9年間で義務づけていた教育カリキュラムの配分を市町村が自由に決められるようになる。
 現在の義務教育制度では、小学校と中学校で授業の方法、科目、難易度などが大きく変わる。この変化が成績のばらつき拡大、不登校や引きこもりなどの原因の1つとなっていると指摘されている。このため、文科省は「小中一貫教育を進め、学習ペースも個人別に柔軟に考えるべきだ」として新しいカリキュラム作りに向けて動き出すことにした。
小中学校の区分については「6・3」制を維持するが、小学校分の学習内容を5年間で終え、中学校分を4年間で教える「5年・4年」に分割されたり、中間に小中学校の学習内容が3年間混在する「4年・3年・2年」など、多様な配分が可能になる。
 ただ、市町村によってカリキュラム配分が多様化することで、「転校などで学習内容が合わないケースが出て混乱する可能性がある」などの問題点も指摘されている。



 高校生にも大学の講義の受講が可能になる
【高校】

2003.1.6

 兵庫県教育委員会は関西学院大学、流通科学大学、神戸親和女子大学と高校との連携協定を結ぶことを決めた。これまでも出張授業など、高校と大学が個別に連携するケースはあったが、周辺に大学のない高校もあるため地域間の格差が指摘されていた。今回の協定で、県教委は高校側の要望と大学側のメニューを調整し、大学の研究成果を高校教育に生かせるような環境整備を進める。
 協定には十項目あり、参加大学は高校生の受け入れが可能な講座と人数を決め、受講した高校生には修了証を配布する。また、出張授業やテーマ別の講演なども考えている。
 阪神間を中心に高校と大学の連携をする学校は増えているが、淡路や丹波地区には大学がないため、地域間の格差が広がっていた。このため、希望する高校には大学の授業をインターネットで配信し、将来的には単位を認定するなど、全県的に高度な授業が受けられるようにする。



 東京大学の卒業生は、社会に出た後よくがんばるが、創造的な仕事はいま1つ
【大学】

2003.1.5

 昨年東京大学は、卒業した学生が社会の役に立っているのかどうかという調査を自ら行った。東大の卒業生を多く受け入れている企業に、卒業生の会社での評価を調査した結果、「よくがんばるが、創造的な仕事はいま1つ」という傾向があることがわかった。
この調査は、2000年と2001年の両年度に東大の卒業生を多く受け入れた上位42社が対象となった。人事担当者宛てにアンケートを送付したところ、22社から回答をもらった。電気メーカー5社、銀行4社、新聞2社、証券2社、監査法人2社などだった。
卒業生で対象となるのは、入社後5年〜10年の社員。アンケートでは、「東大卒業生なら当然備えているはず」と東大が期待する6項目の特徴を示し、他大学卒業生と比べて、「あてはまる」から、「(反対の特徴が)あてはまる」までの5段階で評価をしてもらった。アンケートの結果、「自分で努力する」という項目に、「あてはまる」と「ややあてはまる」の合計が69%と最も評価が高かった。一方、「創造的な仕事に成功する」という項目では、「あてはまる」と答えた企業は0%だった。



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