青山学院大学(東京都渋谷区)は来年4月、相模原キャンパスの開設に併せて新しい共通教育システム「青山スタンダード」を始める。学部・学科に関係なく、一定水準の技術・能力と一定範囲の知識・教養を持っていると社会的に評価される学生を、青山学院大学の卒業生として輩出することが目的だ。
青山スタンダードのプログラムは「フレッシャーズセミナー」「コア科目」「テーマ別科目」の3つに大別される。「フレッシャーズセミナー」は、さまざまな学部の新入生が少人数クラスで学ぶゼミ形式の授業で、視野を広げ、自己表現能力を養う。
「コア科目」は教養科目と外国語、情報科目。1つのテーマを追って、複数の学部の教員がリレー式で講義する総合科目なども開講する。知識を増やすことを学習目的とせず、社会とそこに生きる人間、そして自分を探求・発見することを目指す。
「テーマ別科目」では、これらの科目で学んだ教養や技能の発展とグレードアップを図る。今日的なトピックを多数取り入れながら、各学部・学科の専門領域へと有機的につなげ、壁や段差を作らずに、専門学習に移行できるような内容となっている。
青山スタンダードは単なるカリキュラム改訂ではなく、科目評価のシステムや運営組織などを含め、全学にわたる抜本的な教育改革になるという。学問の広がりや大学で学ぶ面白さを理解し、体験する21世紀の大学教育を目指す新しい教育プログラムだ。
【青山学院大学】http://www.bb.aoyama.ac.jp/daigaku/index.html
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